組織人事コンサルの仕事内容と年収|転職時に押さえておきたいこと
組織人事コンサルタント(以下、組織人事コンサル)は、企業の経営に関わる課題の中でも、特に組織運営や企業に所属する人に関する課題を専門に解決を行うプロフェッショナルです。
昨今、人的資本経営への対応や、働き方の多様化などが進み、組織運営の課題はより多様で複雑化しています。そうした環境下で、組織人事コンサルへのニーズはますます高まっていくと言えるでしょう。
この記事では、組織人事コンサルの仕事内容や業界構造、年収相場、組織人事コンサルへ転職するための方法などについてご紹介させていただきます。
<目次>
1.組織人事コンサルの概要
2.組織人事コンサルの年収相場
3.組織人事コンサルへの転職で求められること
4.組織人事コンサルに転職する方法
5.組織人事コンサルへの転職はプロに相談がおすすめ
アナリスト/アソシエイトは、新卒入社から社会人年数3年前後の役職、コンサルタント以降の役職は、年齢や経験年数が加味されることはもちろんのこと、実績によっては早く役職に就くケースもあります。
総じて組織人事コンサルの年収は、一般的な年収水準と比較をすると高い傾向にあると言えるでしょう。
1.組織人事コンサルの概要
組織人事コンサルとはどんな仕事なのでしょうか。 また組織人事コンサルの需要が高まっている背景にはどんな理由があるのでしょうか。【組織人事コンサルの主な仕事内容】
組織人事コンサルは、クライアント企業の組織や人事に関わる課題解決のサポートを行う仕事です。企業の組織や人事に関する課題を分析し、解決策を立てて、その実行の支援を行います。 組織人事コンサルが扱う課題の事例としては、人材育成カリキュラムの構築、人材採用戦略の立案・実行、組織開発の支援、人事評価制度の策定といったことが挙げられます。【組織人事コンサルの需要が高まっている背景】
人的資本経営が注目されている
組織人事コンサルの需要が高まっている背景として挙げられる理由のひとつが、人的資本経営が注目されている、という点です。人的資本経営とは、人材を『資本』として捉える経営のことを指します。 人材の多様性の高まりやESG投資への関心、アメリカでの人的資本開示の義務化の流れなどもあり、日本でもここ数年で人的資本経営への関心が高まっています。人材の価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業の価値向上につなげることがますます求められるようになっています。DE&Iが重要視されている
DE&I(ダイバーシティー・エクイティ&インクルージョン)とは、社員一人ひとりの多様性を最大限に活かせる環境をつくり、それを企業価値につなげることを目指した取り組みです。 組織人事コンサルは、DE&Iを実現するための助言や支援を行うプロフェッショナルとして、その需要が高まっています。DE&Iの取り組みを実現するには専門の知識やノウハウが必要とされており、そうした側面からも組織人事コンサルが求められています。2.組織人事コンサルの年収相場
それでは、組織人事コンサルの年収相場をみてみましょう。 所属するコンサルティングファームや役職によってその水準は異なりますが、大枠で以下のような水準となっています。 <組織人事コンサルの年収相場>