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30代未経験でコンサル転職は可能?転職事情と成功のポイントを解説

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2024.10.09

    記事 キャリア

コンサルタント(以下、コンサル)は幅広い分野の企業課題を解決し、成長を支援する専門職です。高度な専門知識や課題解決力が求められるため、未経験からの転職は難易度が高いとされています。

では、30代未経験者の転職は本当に難しいのでしょうか。実際には、未経験であっても即戦力になる人材を求めるコンサルティングファーム(以下、コンサルファーム)も多く、求められる知識やスキル、経験があればチャンスは十分にあります。

本記事では、未経験コンサルに関する転職事情や難易度、成功のポイントについて詳しく解説しています。転職を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。

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30代未経験のコンサル転職事情とは?難しいとされる理由も解説

30代未経験からのコンサル転職では、20代と比べるとニーズが大きく異なります。転職を成功させるためには、コンサルファームの人材ニーズを的確に把握し、それに応える人物であることをアピールすることが重要です。ここでは、30代未経験からコンサルを志望する方が、知っておくべき転職事情を解説します。

高い専門性とスキルが求められる

即戦力を求めるコンサルファームに転職するには、これまでの実務経験や知識を通して、どのような価値を提供できるかを具体的に整理する必要があります。論理的思考力やコミュニケーション能力、問題解決能力といった基礎的なビジネススキルだけでなく、裏付けとなる実績を示せるかどうかが合否を左右します。

例えばコンサルの経験がなくても、特定の分野の知識やマネジメント経験などがあると、未経験でも採用される可能性が高まります。

実際に自動車業界から未経験でBIG4の戦略コンサルティングチームに移籍した佐藤さん(仮名)は、自動車業界への深い知見と実績をもとに、転職を成功させました。


まずは自分の強みや実績を具体的に棚卸しして、希望するコンサルティングファームの人物像と照らし合わせ、どのような価値が提供できるかを言語化することが重要です。

スタッフクラスでのスタートが一般的

コンサル未経験での転職は、アナリストやコンサルタントといった、スタッフクラスからのスタートが一般的です。たとえ前職でマネジメント経験があったとしても、一から実務経験を積むケースも少なくありません。

ただし、前職での実績やスキルが高く評価されれば、マネージャー以上の役職で採用される可能性も十分あります。これまでのキャリアで培った経験や実績を、希望するファームへ明確にアピールすることが重要です。

採用基準が厳格化、未経験者の転職難易度は高い

近年のコンサル業界では、採用基準がより厳格化される傾向が見られます。これは、未経験転職者の業界全体での採用実績の蓄積が進んでいるためです。

また、転職希望者の増加も大きな要因です。新卒の人気就職企業ランキングには大手コンサルティングファームがランクインするなど、転職市場における業界全体の人気が高まっています。

このような状況下で、中途採用者にはより高い期待がかかります。特に30代未経験者の場合、豊富な実務経験を持つ他候補者との比較は免れず、より高いハードルに直面するのが実情です。

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年齢におけるコンサル転職の難易度の違い

こちらでは、30代の前半と後半に分けて、転職難易度の違いを紹介します。

30代前半

30代前半であれば、未経験者でもポテンシャル採用としてのチャンスが多くあります。20代と比較して即戦力性が重視される傾向にはありますが、他業界で培った実績やスキルを活かせば、転職できる可能性は十分にあります。

まずは、スタッフクラスで採用され、今後の成長を期待するというケースも見られます。特に20代のうちに他業界で一定の専門性を培い、コンサルタントとしての素養をアピールできれば、ライバルの多いコンサル業界でも採用されるでしょう。

前職での経験をコンサル業務にどう活かせるかを棚卸し、実績や能力を明確にアピールすることが重要です。

30代後半

35歳以降では、転職難易度が高まります。この年代になると、マネージャーとしてのマネジメント力を身に付けている業界経験者も少なくないため、コンサルファーム側も相応の実績と能力を求める傾向にあります。

30代後半での未経験コンサル転職においては、自身の過去の業務経験や強みを活かし、コンサル業界で求められるスキルを新たに習得するためのプランを立てることが求められます。

実際にハイクラス転職エージェントのタイグロンパートナーズで、35歳以上・未経験転職を実現させた方の情報が知りたい方は、以下の動画をご覧ください。

コンサル領域による転職難易度の違い

こちらでは、コンサルファームの領域による難易度の違いを紹介します。

戦略コンサルティングファーム

戦略コンサルティングファームは総合コンサルティングファームに比べ求められる業務レベルが高く、入社難易度も高い傾向にあります。クライアント企業の中長期的な戦略立案に特化し、経営層と密接に連携して市場分析や競争戦略に関する提案が主な業務です。

30代で戦略コンサルティングファームに転職する場合、専門性による差別化が重要となります。現職における実務経験として経営企画、事業企画、財務戦略(M&A、カーブアウト、CVC等含む)や特筆すべき業界知見(自動車、製造業、エネルギー、ヘルスケア、金融、商社、省庁等)を持つ方は、他候補者と比較して優位に立てるでしょう。

さらに、コンサルタントに求められる思考能力も求められます。戦略コンサルティングファームへの転職を目指す場合には、業界でも特に難易度の高い選考プロセスに対応するための入念な準備と対策が重要です。

総合コンサルティングファーム

総合コンサルティングファームは戦略立案から業務プロセス改善までの幅広い領域において、各業界の高い専門性が求められます。そのため、募集しているポジションに親和性の高い職務経歴があれば、各専門分野に対する知見があるとみなされ、即戦力として認定されるケースもあります。

ただし、入社後に自身の得意領域を活かしたプロジェクトだけにアサインされるとは限りません。そのため、アサイン業務で成果を出しながら、得意領域を広げる努力も必要となります。

DX/ITコンサルティングファーム

DX/ITコンサルティングファームはITシステムの開発経験や、PL・PM経験がある人材を積極的に採用しています。 30代後半以降でもITシステム開発、特に要件定義といった上流工程から参画した経験がある方は、多くの採用実績があり、高い人材ニーズを有します。

代表的な業務内容は、「戦略立案」「要件定義」「プロジェクトマネジメント」「システム導入・運用支援」です。

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30代未経験でのコンサル転職を成功させるポイント

ここでは、30代未経験でのコンサル転職を成功させるためのポイントについて解説します。

コンサル転職に役立つスキル・経験・専門性の習得

コンサルとして求められる主なスキルは、以下の7つです。

  • プロフェッショナルマインド:責任感を持ち、主体的に行動する力
  • コミュニケーション能力:傾聴力、信頼関係を築く力
  • 論理的思考力:筋道を立てて思考し、結論を導く力
  • 洞察力:顧客との対話を通じ、本質的な課題を見抜く力、状況や人の心理を見抜く力
  • プレゼンテーション能力:伝える力や提案力、顧客他ステークホルダーとの折衝力
  • タフネス・レジリエンス:忍耐力、柔軟性

転職を成功させるには、詳細な自己分析により現状を把握することが重要です。これらのスキルは現職の業務で磨くほか、戦略的なキャリア形成として、特定分野に強みを持つブティックファームで経験を積む選択肢もあります。

十分な経験を積んだのち、大手への転職を目指すのもひとつの方法です。焦らず冷静に、自身の市場価値を高めていきましょう。

募集中のポジションとの関連性を考察する

コンサルティングファームでは、インダストリー(業種)やサービスに特化したポジションごとに募集を行っているケースも珍しくありません。募集中のポジションで自分に何ができるのか、これまでの経験をどう活かせるかなどの関連性は重要なポイントです。

自身の経歴と、どのような関連性があるか具体的に伝えられるようにしましょう。志望動機との結びつけにも役立つはずです。

キャリアプランを踏まえた志望動機の作成

棚卸しで可視化したキャリアプランを踏まえて志望動機を作成しましょう。

志望動機には、以下のポイントを含めると説得力が高まります。

  • なぜコンサル業界なのか
  • なぜこのコンサルティングファームなのか
  • 自身が向いていること
  • 向いていることを活かしてどのような仕事をしたいか

入念な面接対策

面接時間は約30~60分と限られており、短時間で自分の強みを面接官にアピールする必要があります。志望するコンサルファームの入念なリサーチ、模擬面接を繰り返し行いましょう。

合格率を高めるには、業界経験者や転職エージェントなど、高い専門性を持つ人に面接官役になってもらい、徹底した面接対策を行うことが重要です。

志望するコンサルティングファームを戦略的に決定

応募するコンサルティングファームを決める際は、戦略的に判断しましょう。各コンサルティングファームでは応募要項によって、およそ1~2年ほどの再応募禁止期間が定められているのが一般的です。

再応募ができない間に年齢を重ねることで、難易度が上昇します。どのコンサルティングファームに応募するかは十分に研究し、対策をした上で挑戦しましょう。

実績のある転職エージェントの利用

実績のある転職エージェントを活用することで、一般には公開されていない優良求人への応募機会や、30代未経験者向けの選考対策ノウハウを得られます。

特に、ハイクラス転職やコンサル業界に特化した転職エージェントを利用すれば、30代未経験からでも転職成功率を大幅に向上させることが可能です。

難易度の高いコンサル業界での転職を成功させるために、プロのサポートを有効活用しましょう。

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30代のコンサル未経験の転職事例

ここでは、タイグロンパートナーズを利用した30代のコンサル未経験者が、コンサルファームへの転職を成功させた事例を紹介します。

前職 転職先 年収の変化
大手都市銀行 日系大手総合コンサルファーム 750万円→1,000万円
スマートファクトリー企業 製造業特化型コンサルファーム 840万円→1,000万円
日系大手SI 外資系大手コンサルファーム 800万円→1,180万円
外資系アセットマネジメント会社 BIG4 FAS 900万円→1,100万円
中堅メーカー 製造業向けコンサルファーム 500万円→700万円
国際会計事務所 DX戦略コンサルファーム 750万円→850万円
日系大手SIer 日系大手コンサルファーム 750万円→1,000万円
地方銀行 日系コンサルファーム 550万円→600万円
外資系銀行 外資系大手コンサルファーム 900万円→1,100万円
外資損害保険 外資系大手コンサルファーム 650万円→800万円
大手保険会社 日系コンサルファーム 850万円→1,000万円
日系大手化学メーカー 外資系大手戦略コンサルファーム 800万円→1,000万円
大手総合電機メーカー 大手コンサルファーム 900万円→1,200万円
機械系メーカー 大手コンサルファーム 550万円→900万円
日系大手電力会社 外資系総合コンサルファーム 780万円→900万円
自動車部品製造会社 外資系コンサルファーム 850万円→970万円
証券会社 外資系コンサルファーム 360万円→720万円
大手メーカー 総合コンサルファーム 500万円→750万円

コンサル転職の流れ

コンサルファームへの転職では、事前の準備が重要です。特に30代未経験の場合、コンサルファーム側は即戦力や市場価値を重視する傾向があり、過去の実績やスキルが選考の判断材料になります。ここでは、コンサル転職における基本的な流れとポイントを解説します。

1.自己分析

まずは、自分の実績や強みを棚卸し、明確に説明できるようにする必要があります。コンサルティングファームは多様な領域があり、それにより求める人物像も異なります。

即戦力が求められやすい30代の場合、業界と職種のどちらも未経験では、内定までの道のりは厳しくなるでしょう。

これまでの経験をどの領域で活かせるのかを見極め、方向性を定めることが転職成功へとつながります。そのためにも、自分のキャリアを丁寧に振り返ることが重要です。

2.情報収集と応募先の選定

情報収集は企業公式サイトや転職エージェント、SNSや口コミなどが参考になります。コンサルティングファームによって、業務内容やプロジェクトの傾向、年収などに違いがあります。

応募先を選ぶ際はそれぞれの特徴を比較して、働き方やキャリアパスにあった環境か見極めましょう。

また、応募書類は履歴書や職務経歴書のほかに、志望動機書や英文レジュメを求められる場合もあります。さらに、面接や筆記試験を設けているコンサルファームもあるため、募集要項は必ず確認しましょう。

3.書類選考

書類選考を通過しなければ、適性試験や面接を受けられません。採用担当者に最初に見られる資料のため、自身の実績や強みが印象に残る内容を意識しましょう。

特に、職務経歴書では、業務での成果や即戦力になり得る人材であることを、論理的かつ具体的に示すことが不可欠です。また、コンサルファームによっては書類提出時に、Webテストが実施されるケースもあります。

事前に選考内容を確認し、必要な対策を行いましょう。

4.適性試験・Webテスト

適性試験の有無はコンサルファームによって異なりますが、一般的にはSPIや独自のテストが出題されることがあります。試験に備えて、事前に問題集や参考書を使って対策しましょう。

ただし、独自試験では出題内容が不明なことが多く、自分で対策するのが難しいケースがあります。その場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントはコンサルファームの試験内容や傾向を把握しており、適切なアドバイスを受けることができます。他にも書類の書き方や面接のサポートを行ってくれるため、転職活動を進めるうえで非常に心強い存在となるでしょう。

5.面接

コンサルファームによっては、通常面接に加えてケース面接を行う場合があります。ケース面接は、提示された例題に対して制限時間内に論理的な解決策を答えるものです。

コンサルファームごとに評価のポイントが異なるため、応募先に合わせた対策が欠かせません。

内定が出ると、条件が提示され入社時期の調整に進みます。内定には回答期限が設けられているため、他社選考とのスケジュール管理には注意しましょう。

コンサル転職は30代未経験でも準備と対策をすればチャンスがある

自身の市場価値を明確に提示して、即戦力人材と認められれば30代未経験でもコンサル転職は可能です。ただし、自己分析や市場調査、面接対策など入念な準備が欠かせません。

面接や試験はコンサルファームごとに内容が異なるため、ひとりで試験対策を行うには限界があるでしょう。そんなときには、業界に精通した転職エージェントの力を借りることをおすすめします。

タイグロンパートナーズでは、専門知識を持つ専任コンサルタントが、あなたの強みを引き出し、最良なコンサルファームへの転職をサポートします。いつでも転職・キャリア相談を受け付けていますので、まずはお気軽に無料相談へお申し込みください。

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監修コンサルタント


Member Image

新山 雄俊 / Niiyama Takayoshi


担当職域

  • ・コンサルティングファーム
  • ・ SIer
  • ・ 製造
  • ・ エネルギー
  • ・ ポストコンサル

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