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未経験から外資系投資銀行に転職できる?転職成功のポイントを解説

外資系投資銀行といえば、高収入でスキルレベルも高く、一目置かれるキャリアです。未経験から外資系投資銀行を目指す場合の、求められる条件や成功のコツを紹介します。 金融のバックグラウンドがある方はもちろん、ない方にとっても、外資系投資銀行といえばハイレベルな狭き門のイメージではないでしょうか。高収入な分、求められるスキルレベルも高く、一目置かれるキャリアであることは間違いありません。 今回は、未経験から外資系投資銀行を目指す場合にフォーカスし、年代ごとに求められる条件や転職を成功させるためのコツ、外資系投資銀行へ転職するメリットについてご紹介します。 <目次> 1.外資系投資銀行とは? 2.経験でも外資系投資銀行で働ける? 3.年代別・外資系投資銀行への就職事情 4.外資系投資銀行へ転職するメリット 5.外資系投資銀行への転職を成功させるコツ  

1.外資系投資銀行とは?

そもそも外資系投資銀行とは、どういった企業なのでしょうか。投資銀行は、企業など法人を顧客として、資金調達やM&Aのアドバイス、証券引受業務等を行います。 「銀行」の名前がついていますが、一般的にイメージされる銀行と違って、顧客から資金を預かる預金業務を行いません。ですから、日本における投資銀行は、金融業ではあるものの「銀行業」ではなく「証券業」の一種と認識されています。 こうしたことから、外資系投資銀行は、外資系金融業界において証券業を行う企業を指す呼び方だといえるでしょう。 外資系に明確な定義はありませんが、経済産業省が2020年度まで行っていた「外資系企業動向調査」では、下記の2つの条件にもとづいて対象を抽出していました。  

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<外資系企業の条件>

  • 外国投資家が、株式または持分の3分の1超を所有している企業であって、外国側筆頭出資者の出資比率が10%以上である企業
  • 外国投資家が、株式または持分の3分の1超を所有している国内法人が出資する企業であって、外国投資家の直接出資比率および間接出資比率の合計が、当該企業の株式または持分の3分の1超となり、かつ、外国側筆頭出資者の出資比率が10%以上である企業
上記を参考にすると、一定比率以上の海外資本を取り入れている場合は、日本の企業でも外資系企業に分類されることがわかるでしょう。 外資系企業の多くは、多様性があり、社内でさまざまな国籍の人が働いています。年齢や経験年数にかかわらず、成果を正当に評価する結果主義であることが多く、未経験でも実績次第では大きく飛躍できる可能性があります。 もちろん、企業によって違いはあるものの、外資系投資銀行が含まれる外資系金融業界でもこうした社風の企業が多くを占めているのです。  

2.未経験でも外資系投資銀行で働ける?

外資系投資銀行を含む外資系金融業界では、基本的に即戦力を求める傾向があり、高い専門性とスキルを持った人材を採用できる中途採用が重視されてきました。近年は、人手不足を背景として新卒採用の門戸が広がりつつあり、あわせて未経験者にもチャンスが到来しているといわれています。 外資系金融業界でのバックボーンがなくても、他企業でそれなりの経験を積んだ若手で、成長の見込みがある人材であれば採用に至ることが多いでしょう。 ある程度年齢を重ねた人は、金融業界における十分な実績とマネジメントなどの経験があれば、外資系投資銀行での経験がなくても転職できる可能性があります。  

3.年代別・外資系投資銀行への就職事情

前述したとおり、外資系企業では一般的に「即戦力で、実行力のある人材」を好みます。中途採用でも、年齢によって求められる条件を満たしていれば正当な評価が得られるでしょう。 ここからは、20代前半、20代後半、30代以降の3つのフェーズごとに、未経験から外資系投資銀行に転職する際に必要な条件などについて解説します。

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20代前半で未経験から転職する場合:ポテンシャルに期待して採用されることが多い

外資系投資銀行では、配属される部門や部署ごとに業務内容が大きく異なるものの、いずれも専門性や経験値が問われるシーンが多い仕事であることは共通しています。 20代前半では、前職が外資系投資銀行、もしくは外資系金融業界に属する業態だったとしても、十分な経験を積んでいるとは言い難いでしょう。そのため、ポテンシャルに期待して採用される場合がほとんどです。 具体的には、下記のような点が評価の対象になります。  

学歴があること

学歴は、その人の就職までの努力の現れであり、一定の学習能力と知識があることの証明でもあります。特に、20代前半では、学歴は大切な判断材料のひとつです。  

英語力があること

外資系金融業界で働く上で、必ずしも英語が必要なわけではありません。しかし、日常会話レベル以上の英語力があることは、確実に評価のプラス材料になります。中でも、TOEICの点数は書類選考や面接時に重視される項目です。  

コミュニケーション能力があること

企業風土になじんで長く活躍してもらえるかどうかを判断する際、コミュニケーション能力はポイントになります。  

最低限のビジネスマナーがあること

ビジネスマナーなどの基本的な事柄を教える必要がないことは、中途採用で若手を採用する企業側のメリットです。名刺の渡し方、メールの書き方、取引先に対する言葉遣いなどは、最低限習得しておきましょう。  

20代後半で未経験から転職する場合:実務能力が問われる

20代後半になると、ビジネスマナーなどは身についていることが前提であり、実務能力が問われるフェーズに入ります。必要とされる経験・スキルは、具体的には下記のようなものが挙げられます。  

フロントオフィスへ転職する場合に必要な経験・スキル

企業の資金調達のアドバイスやM&Aのサポートといった仕事を担う投資部門の財務キャリアアドバイザーや、顧客の資産を運用するアセットマネジメント部門のセールスなど、クライアントと直に接するフロントオフィスで働きたいなら、高い対人能力、英語力、交渉力、利益を追求する力などが必要です。  

ミドルオフィスへ転職する場合に必要な経験・スキル

金融市場の調査・分析を行うアナリストなどミドルオフィス部門では、多岐にわたる知識と論理的な判断力、データ分析能力などが問われます。  

バックオフィスへ転職する場合に必要な経験・スキル

フロント業務を支えるバックオフィス部門では、主に事務的な作業を担います。高度な処理能力、業務の正確性、他部門と協調できるコミュニケーション能力等が必要です。  

外資系投資銀行のすべてのポジションにおいて必要な経験・スキル

いずれの業務でも、英語力は基本的なスキルとして身につけておいたほうがいいでしょう。転職に備えて語学スクールに通うなどして、ビジネスシーンで通用する専門用語が理解できるようにしておくと面接で評価されやすくなります。TOEICでは、800~900点あるとベストです。  

30代以降で未経験から転職する場合:これまでの仕事で身につけたスキルや実績が問われる

30代に入ると、20代後半よりさらに求める実務スキルのレベルが上がるほか、これまでの仕事において身につけたスキルや具体的な実績も大きなポイントになります。 若手というより中堅の位置付けになるため、金融業界の経験が一切ない方のチャレンジは、厳しくなると言わざるを得ません。投資銀行での経験があればベストですが、少なくとも銀行や証券会社、保険会社など、金融業界での何らかの経験があることが望ましいです。 また、30代以降になると、その人自身の実務能力に加えて管理能力も問われ始めます。一般的なコミュニケーションスキルだけでなく、部下をまとめる力があると評価されやすいでしょう。  

4.外資系投資銀行へ転職するメリット

外資系投資銀行で働くメリットは、どのような点にあるのでしょうか。ここでは、主な3つのメリットをご紹介します。  

①年収が高い

外資系の特徴ともいえますが、外資系投資銀行は基本的に実力主義です。年齢が上がるにつれてポジションや給与も上がる年功序列とは対極にあり、成果を出せば年齢にかかわらず高額な報酬を得ることができます。 これまで、圧倒的な成果を出しても給与に評価が反映されなかった人や、自分の実力を試したい人には最適な環境です。  

②専門性が磨ける

外資系投資銀行は、部門ごとに明確な役割分担があり、かつどの部門においても高い専門性が求められます。外資系の場合、社内でジョブローテーションをすることはほとんどありません。1つの部門で徹底的に実務経験を積むことで、専門知識とスキルを身につけることができます。  

③海外勤務できる可能性がある

外資系投資銀行では、海外の本店や支店への転勤の可能性があります。グローバルな環境で自分を高めたい、語学力を活かして働きたいという方にとって、この点は大きなメリットでしょう。 実力と実績、意欲があれば、年齢や性別を問わずチャンスを与えてくれるのも外資系投資銀行ならではの魅力です。

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5.外資系投資銀行への転職を成功させるコツ

外資系投資銀行は、働くメリットが多く、やりがいも大きいことから、幅広い年代に人気の業界です。ライバルに差をつけ、転職を成功させるために、ポイントを押さえた転職活動を行いましょう。 外資系投資銀行への転職活動で重視すべきコツは下記の2つです。  

①十分な語学力を身につけておく

外資系投資銀行では、日常的に英語を使用します。資料の読み書きに困らない程度の英語力は必須として、海外とのやりとりが多い部門では、ビジネスレベルの英語力を求められることもあるでしょう。 英語力が原因で不採用になるのを防ぐため、転職活動前に英会話スクールに通う、短期留学をして生きた英語にふれるなどの努力をして、英語力を磨いておくことが必要です。  

②転職エージェントを活用する

求人サイトを眺めていても、外資系投資銀行の求人はほぼ出てきません。最初からできるだけ優秀な人材に出会えるよう、外資系投資銀行のほとんどは人材紹介会社を利用しています。 外資系投資銀行への転職を目指す場合、外資系に強い人材紹介会社に登録するところから始めましょう。人材紹介会社を利用すると、外資系投資銀行の選考を突破する書類の書き方や、面接での効果的なアピールの仕方などのアドバイスを受けることも可能です。  

外資系投資銀行への転職ならタイグロン パートナーズへ

かつては、高い専門性とスキルを持った人材を採用する傾向があった外資系投資銀行ですが、近年は人手不足により業界未経験者の採用も広がりつつあります。 業界未経験者が外資系投資銀行への転職を成功させるためには、業界動向や求められる人材像など、事前に押さえておくべきポイントがたくさんあるため、転職活動の際には信頼できる転職エージェントを活用するといいでしょう。 タイグロン パートナーズでは、プロフェッショナル人材に特化したトップレベルの人材紹介サービスを行っています。外資系投資銀行への転職を検討している方や、優秀な人材を採用したい企業担当者の方は、タイグロン パートナーズへお問い合わせください。  

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この記事の監修

信藤 啓吾

Shindo Keigo


【担当職域】 ・投資銀行 ・PEファンド ・不動産 ・VC ・事業会社 【経歴】 タイグロン パートナーズの前身となるアカマイフィナンシャルマーケッツジャパンの日本支社へ入社前は、約5年間にわたり、ロバート・ウォルターズにて金融マーケット(投資銀行、不動産、PEファンド)を専門としたリクルーティングに従事。産業カウンセラー。英語堪能。 【自己紹介】 投資銀行、不動産ファンド、PEファンドの3つを主な専門領域としています。また、これら3つから派生した、一般事業会社のM&A担当部門や戦略企画、ファンド投資先企業のCFOポジションへの転職もサポートしております。 私の一番の強みは、私が転職支援を行った候補者のほとんどの方が現在も在籍しており継続的に情報交換をしていることです。それによりアップデイトされた企業内部の情報をもっております。また、私の紹介で入社した方が、採用窓口担当者、責任者の場合もございます。加えて、クライアント企業の採用動向や採用目線、面接内容を詳しく把握しているため、面接対策の準備を具体的に手伝える点も強みといえます。 日頃から、個々のニーズに合わせたオーダーメードコンサルティングを心掛けています。今すぐ転職したい方はもちろんのこと、中長期的に情報収集したい方や、「すぐの転職は考えていないけれど一度相談したい」という方も大歓迎です。皆様からのお問い合わせ、心よりお待ちしております。
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