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コンサルタントの平均年収は?各役職の水準や年収アップのコツを解説

コンサルティング業界は、業界成長率が非常に高く、転職市場でも絶大な人気を誇っています。高収入であることでも知られ、年収アップを目指してコンサルタントに転職する方も少なくありません。一方で、具体的な年収や仕事面でのメリットがわからず、転職活動の一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。 この記事では、コンサルタントへの転職を検討している方に向けて、コンサルタントの各役職の年収水準や年収アップのコツ、コンサルティング業界に身を置くメリットなどを解説します。   <目次> 1.コンサルティング業界は年収水準が高い 2.コンサルタントの役職ごとの年収水準と主な職務 3.コンサルタントが年収を上げるためのコツ 4.コンサルティング業界に身を置くメリット  

1.コンサルティング業界は年収水準が高い

コンサルティング業界は他業界に比べると年収が高い傾向にあり、日本国内の企業別の平均年収ランキングにおいても、コンサルティングファームが毎年上位に名を連ねています。 東洋経済オンラインが2022年1月に発表した「最新!『30歳年収』ランキング全国トップ500社」では、トップ20までに下記のコンサルティングファームがランクインしています。  

■30歳推計年収ランキング【全国編】(一部を抜粋して掲載)

企業名 30歳推計年収 平均年収 順位
ベイカレント・コンサルティング 1,024万円 1,101万円 11
シグマクシス・ホールディングス 1,018万円 1,169万円 13
野村総合研究所 935万円 1,225万円 18
  かつては外資系コンサルタント、中でも戦略コンサルタントが群を抜いて高い年収を誇っていた時代もありました。しかし、現在は資本や規模感を問わず、あらゆるコンサルティングファームで年収1,000万円というコンサルタントとしての1つの指標を超えることが可能です。

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2.コンサルタントの役職ごとの年収水準と主な職務

コンサルティングファームにおけるコンサルタントの役職は、大きく4つに分けられます。それぞれの役職ごとの年収水準と主な職務について説明していきます。なお、コンサルティングファームによって役職の呼び名や職階は多少異なります。  

パートナー

パートナーはコンサルティングファームの最上位に位置し、共同経営者にあたる役職です。いわばコンサルタントのキャリアパスのゴールであるといえるでしょう。コンサルティングファームによってはパートナーのことをディレクターと呼ぶところもあります。なお、パートナーの年収は少なくとも3,000万円以上といわれており、中には数億円に上る方もいます。 パートナーの主な職務は次のとおりです。  

<パートナーの主な職務>

  • 共同経営者として経営的な意思決定に関与する
  • 自社のグロースおよび経営を担う
  • 複数プロジェクトの責任者を担う
  • 新規クライアントを開拓する
  • チームのマネジメントを行う

マネージャー

マネージャーは、コンサルティングファームに入って、最初に目指すべき役職といえます。マネージャーになるためには、一定のマネジメント経験、リーダーやクライアントとのリレーションを築けるコミュニケーション能力、高い専門性などが必要です。 マネージャーは昇進するとシニアマネージャーという役職になり、コンサルティングファームによっては、シニアマネージャーのことをプロジェクトリーダーやエンゲージメントマネージャーと呼ぶところもあります。 なお、マネージャーの年収水準は1,050万円から1,600万円程度、シニアマネージャーの年収水準は1,550万円から2,100万円程度といわれています。 マネージャーの主な職務は次のとおりです。  

<マネージャーの主な職務>

  • クライアントキーマンと信頼関係を築く
  • スタッフの指導をする
  • 継続受注を目指す
  • プロジェクトを推進する
  • 中途採用の面接官を担当する

コンサルタント

コンサルタントは、新卒入社から3年ほどの経験を目安に昇進する方が多い役職です。昇進にあたってはコンサルタントとしての基本的なスキルを身につけていることが前提となり、昇進するとシニアコンサルタントという役職になります。コンサルティングファームによっては、シニアコンサルタントのことをアソシエイトやシニアアソシエイトと呼ぶところもあります。なお、コンサルタントの年収水準は600万円から800万円程度、シニアコンサルタントの年収水準は800万円から1,100万円程度といわれています。 コンサルタントの主な職務は次のとおりです。  

<コンサルタントの主な職務>

  • 現場担当者として、実作業をスケジュールどおりに求められる品質を保って行う
  • クライアント担当者と信頼関係を築く
  • 後輩の指導をする

アナリスト

アナリストは、コンサルティングファームに入社して最初に就く役職です。アナリストの年収水準は400万円から600万円程度といわれています。 コンサルタントとしての基礎的な力を身につけるため、担当する主な職務は次のとおりです。  

<アナリストの主な職務>

  • 担当する分野や作業を遂行する(他社事例の調査、インタビューの実施、資料作成、資料分析など)
  • タイムリーに上位者の指示およびサポートを仰ぐ
  • マネージャーやコンサルタントとともにクライアント担当者と信頼関係を築く

3.コンサルタントが年収を上げるためのコツ

コンサルタントの年収が高い最大の理由は、利益率が高いことにあります。コンサルティングとは、いわばコンサルタント自身の経験と頭脳を売り物として企業全体の成長を助ける無形商材を武器とした業務であり、プロジェクト単価が高く固定費が安いため利益率が高いという特徴があります。 では、コンサルタントが年収を上げるにはどうすれば良いのでしょうか。代表的なパターンを挙げてみましょう。  

社内でより上位役職に昇進する

社内での昇進を目指すことで、着実に年収を上げることができます。一般的には、担当したプロジェクトをしっかり推進すること、上位役職者であればプラスアルファで案件の獲得にも注力することによって、昇進を実現させることが可能です。先に紹介したとおり、役職ごとにおおよその年収レンジが決まっているため、昇進に伴って年収の大幅な増加が見込めるでしょう。 ただし、各役職において、「一定の成果を一定年数出すこと」を昇進の条件とする企業もあります。また、役職ごとに人員数が決まっているため、バリューを出していても自分より上の役職がすでに埋まっている場合には、昇進できないこともあります。  

ファームtoファームで転職を果たす

現職とは異なるコンサルティングファームに転職するファームtoファームで、年収をアップできる場合があります。 現在、コンサルティング業界は景気が良く、即戦力となるコンサルティングファーム経験者の取り合いが起こっている状態です。優秀なコンサルタントであれば、現職の2倍以上の年収を提示して採用するコンサルティングファームもあります。 そのため、社内での昇進による昇給を狙っていて、社内制度や社内競争の壁に阻まれて適正な評価が得られない場合も、別のコンサルティングファームに移ることで年収がアップできる可能性があるのです。  

独立する

コンサルティングファームでスキルを獲得し、多くのクライアントとリレーションを育んだ後であれば、企業を離れて独立することで年収が上がる可能性があります。 また、年収が上がるだけでなく、元の企業では参画できなかったプロジェクトを経験できるのも独立のメリットです。独立してさまざまなプロジェクトを通じてスキルを培った後、再度コンサルティングファームにジョインする事例などもあります。そのため、武者修行の一環として企業を離れる方もいます。  

コンサルティングファームから事業会社の役員に就任する

コンサルティングファームから事業会社へ転職すると、多くの方は年収を下げることになります。しかし、大手企業の役員ポジションやスタートアップ企業のCFO(最高財務責任者)に就任することで、現年収を超える可能性があります。これは、事業会社の役員になることによって、現年収を超えるほどの高額なストックオプションが付与される場合があるからです。 また、世界的に展開している企業の役員になれば年収も相当高額になるため、年収を上げて転職できるケースも珍しくありません。

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4.コンサルティング業界に身を置くメリット

前述したように、コンサルティングファームに入ってキャリアを積むことによって年収1,000万円という1つの指標を超えることは決して難しくありません。また、レガシー企業のような年功序列ではなく実力主義の色が濃いため、努力次第で早期に高額な年収を得ることができます。 業界の成長が著しく、業界内の平均年収水準が上がっていることも追い風といえるでしょう。 では、コンサルティング業界に身を置くメリットには、年収が高いこと以外にはどのようなことがあるのでしょうか。代表的なメリットを2つご紹介します。  

①最先端の知見を獲得できる

世にまだリリースされていないさまざまなプロダクトやビジネスにふれられることは、コンサルティング業界で働く大きなメリットといえます。「前例がないプロダクトやビジネスを他社より先に成功させたい」というクライアントの願いを実現させるのが、コンサルティングファームの仕事です。そのため、コンサルタントはそれぞれの仕事を通じて最先端の知見を獲得することができるのです。  

②キャリアパスの拡大

キャリアを大きく広げることができる点も、コンサルティング業界に身を置くことのメリットです。昨今、事業会社からコンサルティングファームに移り、再度事業会社に戻るといった選択肢を取る方が増えています。これは、コンサルティングファームで早期にスキルを積んだ後、若くして事業会社の役職者になるといったキャリアプランを実現するため、いわば効率的な修行場としてコンサルティングファームを活用する方が急増しているためです。 また、業界横断的な案件に着手できる戦略コンサルティングファームなどに入り、ただ年収を上げるだけではなく、元の業界とは異なる業界の企業に転職するといったキャリアリセットも併せて実行している方もいます。 このように、コンサルティングファームに入ることは、その後の選択肢を何倍にも増やし、キャリアを大幅に広げることにつながります。また、先にふれたように独立といった選択肢も取りやすくなり、企業に属さない働き方も可能です。  

コンサルティングファームへの転職なら、タイグロン パートナーズへ

コンサルタントは一般的に高収入で、最先端の知見を獲得できたり、その後のキャリアを広げることができたりするため、コンサルタントに転職する方も少なくありません。 しかし、市場感やポイントを踏まえて、各社のミクロな動向をつかむことは決して容易ではありません。中には、ケーススタディなど、一般的な企業とは異なるスタイルの面接が行われる企業もあります。また、数々の関門を乗り越えてコンサルティングファームに入社したとしても、自身の適性や転職の目的を掘り下げていなければ、良い結果につながらないことも往々にしてあります。 タイグロン パートナーズでは、コンサルティング業界へ転職したい方の支援を行っています。タイグロン パートナーズは、所属のキャリアアドバイザーの大半が実務経験者であり、コンサルタントとしてキャリアを積んできたキャリアアドバイザーも多数在籍しています。 そのため、表面的に企業を紹介するだけではなく、候補者自身の中長期的なキャリア志向を紐解きながら、高い専門性を持って転職希望者の活動をサポートします。 コンサルティング業界への転職を検討している方や、優秀な人材を採用したい企業担当者の方は、ぜひタイグロン パートナーズへお問い合わせください。

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この記事の監修

山崎祥人

Yamasaki Yoshihito


【担当領域】 ・コンサルティングファーム ・ポストコンサル 【経歴】 早稲田大学卒業後、アビームコンサルティング株式会社にジョインしITコンサルタント・業務プロセスコンサルタントとして就業した後、大手日系・外資人材企業に属しタイグロン・パートナーズに参画する。 コンサルティングファーム・ポストコンサルを中心とした支援を行い、ジェネラルなポストの他、Withコロナにおけるイノベーション、X-Techを用いたDigital Transformation、SDGs支援等のポスト担当経験有。 【自己紹介】 コンサルティングファーム並びに同業界向けヘッドハンティング経験を活かし、網羅的に人材コンサルティング業務を遂行しております。 また、昨今はData Analytics分野・サイバーセキュリティ分野やそれを活用とした経営戦略コンサルタントポジション、新規事業創出ポジションなどを担当し、来たる2040年に向けた最適解を描けるよう支援させていただいております。 弊業界は機械的に人と企業のマッチングを行う者も多くおりますが、 私は皆様の中長期的に成し得たいことをヒアリングした上で、その達成に必要となるであろう経験とキャリアを身に着けられるよう支援いたします。
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