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ボストン コンサルティング グループ(BCG)転職ガイド|難易度・選考対策

ボストン コンサルティング グループ(BCG)転職ガイド|難易度・選考対策

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2025.07.18

世界最高峰の戦略コンサルティングファームの1つが、ボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)です。その門戸は狭く、入社は極めて難易度が高いとされています。本記事では、BCGへの転職成功に向けて、転職難易度、求められる人物像、詳細な選考プロセスと各段階での具体的な対策について解説します。また、入社後の年収やキャリアパス、働きがいまで、あらゆる情報を網羅的に紹介します。

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目次

BCGの基本情報

BCGの基本情報をまとめると、以下のようになります。

名称 ボストン・コンサルティング・グループ合同会社
英語名 The Boston Consulting Group
設立 グローバル:1963年
日本オフィス:1966年
資本金 非公開
代表者 秋池玲子、内田有希昌
従業員数 約32,000人(グローバル)
約1,000名以上(日本)
所在地 東京オフィス:東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 日本橋室町三井タワー25階
その他名古屋、大阪、京都に拠点あり
グローバル拠点数:世界50カ国以上、90以上のオフィス

出典:ボストン・コンサルティング・グループ合同会社

主な事業内容

BCGの主な事業内容は以下の3つです。

  • 経営戦略コンサルティング
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)支援
  • M&Aアドバイザリー

幅広いジャンルでの対応実績があり、特に航空宇宙や防衛、製造業、公益事業といった分野では高い評価を得ています。

特徴・強み

BCGの特徴は、外資系戦略コンサルティングファームの中で最大級の規模を誇り、多様な業界とテーマを網羅する幅広いコンサルティングサービスを提供している点です。また、あらゆる産業セクターの専門家が在籍しており、各業界特有の深い知見や最新のノウハウを持っている点が強みです。

また、近年ではデジタル領域への積極的な取り組みとして、BCG Xという専門組織の設立、アナリティクス人材やエンジニア、デザイナーなどの採用強化を図っています。

出典:ボストン コンサルティング グループ|BCG X

他のMBBとの比較

BCGは、チームで成果を創出することを重視する文化があります。また、分析や戦略の立案に加え現場での実行や変革マネジメントへの積極的な関与、比較的フラットで協調的な社風が特徴です。

一方、世界的に有名な3つの戦略系コンサルティングファーム(MBB)と比較すると、マッキンゼー・アンド・カンパニーは組織改革やトップマネジメント層へのアドバイザリーに強みがあり、ベイン・アンド・カンパニーでは実行支援重視でプライベートエクイティ(PE)ファンド向け案件やM&Aに強みがあります。

代表的なプロジェクト事例と評価・実績

BCGが過去に手がけた具体的なプロジェクトとして、経済産業省からの委託による産業経済研究があります。世界経済が大きく変動している中で、経済産業省はマクロ経済政策をはじめとした経済政策全体の再構築を進める中で、同社が深く関与しています。また、データ保護関連の諸外国企業認証制度調査などの実績もあります。

クライアントベースでは、大手グローバル企業や各業界のリーディングカンパニー、政府・官公庁、近年ではスタートアップや新興企業との協業も多いです。Fortune誌の「働きがいのある会社ベスト100」や「Vault Consulting 50」など、世界的なランキングで常に上位に評価されています。

出典:ボストン コンサルティング グループ|令和4年度 産業経済研究委託事業

近年の動向と注目トピック

アフターコロナの不確実な経営環境下において、企業の経営戦略策定支援に対するニーズが高まっています。特に、脱炭素やカーボンニュートラルなどサステナビリティ関連のプロジェクトテーマが増加している傾向にあります。

BCGの新たな動きとして、スタートアップや新興企業との協業やオープンイノベーション推進への積極的な関与なども見られます。同社では、2022年4月に福岡オフィスを天神に開設しました。

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BCGへの転職難易度

一般的に、コンサルティング業界に転職することは難しく、BCGへの転職も難易度が高い傾向にあります。
ここでは、BCGへの転職難易度について中途採用と第二新卒に分けて解説します。

中途採用の転職難易度

BCGの中途採用は、合格率が1%未満とも言われるほどの狭き門です。
その主な理由は、以下が挙げられます。

  • 採用基準が高い
  • 競争率が高い

各理由について、詳しく解説します。

採用基準が高い

コンサルタントとして、論理的思考力や問題解決能力、コミュニケーション能力が求められます。
また、有名大学を卒業していたり、MBA(経営学修士)修了者などの高度な資格が必要とされています。さらに、これまでの業務経験における顕著な成果やリーダーシップ実績も重要視されます。

競争率が高い

BCGは、その世界的な知名度と卓越したブランド力から、高度な専門性や輝かしい経歴を持つ優秀な候補者が多数応募します。そのため、必然的に競争率は極めて高くなります。

第二新卒の転職難易度

第二新卒の転職難易度も同様に非常に高いとされています。
しかし、ポテンシャルとして以下の能力がある人材であれば、十分に転職可能です。

  • 地頭の良さ
  • 論理的思考力
  • 学習・成長意欲

年齢制限は、明確に設けられているわけではありませんが、20代から30代前半の採用実績が多い傾向にあります。

BCGに求められるスキル・人物像

BCGでは主に、4つのスキルが要求されています。

  • 論理的思考力・問題解決能力
  • リーダーシップ
  • チームワーク・協調性
  • クライアント志向

各スキルについて、具体的に解説します。

論理的思考力・問題解決能力

BCGでは、論理的思考力や問題解決能力が求められます。
問題に対して、構造的に分解して本質的な課題を見抜き、論理的かつ実行可能な解決策を導き出す能力が問われます。

リーダーシップ

BCGでは、リーダーシップに関連するスキルも求められます。
プロジェクトを主体的に推進し、チームメンバーやクライアントなど多様なバックグラウンドを持っている関係者を巻き込み、困難な状況下でも目標達成に向けて周囲を動かす力が問われます。
さらに同社は、独自のリーダーシップ開発プログラムを通じて、将来のリーダー育成に注力しています。

チームワーク・協調性

BCGでは、チームワークや協調性に関するスキルも要求されます。個人の能力の高さだけでなく、異なる専門性や価値観を持つメンバーと効果的に協働して互いの強みを活かしてチームとして最大の成果を生み出す姿勢が求められます。
同社のチームプレーを重視する文化に対して、フィットできるかが重要です。また、自身のリーダーシップやチームワークスキルを選考でアピールできるかがポイントとなります。

クライアント志向

クライアントの課題解決や長期的な信頼関係の構築、具体的な成果が求められます。クライアントに対して提案するだけにとどまらず、クライアントの内部にまで入り込み、変革を実現する姿勢が重視されます。

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BCGが求める経験・専門性

BCGの中途採用において、評価されやすい経験や専門性として、以下が挙げられます。

  • 戦略コンサルティングファーム経験者
  • 事業会社の経営企画・新規事業・M&A経験者
  • デジタル・テクノロジー領域の専門家
  • グローバルビジネス経験者
  • スタートアップ・起業経験者

各経験や専門性の詳細は、以下の通りです。

戦略コンサルティングファーム経験者

他の戦略コンサルティングファーム経験者の場合、選考において有利になることが多いです。特に、世界的な外資系戦略コンサルティングファームのトップ3とされる、マッキンゼー・アンド・カンパニー 、ボストン コンサルティング グループ、ベイン・アンド・カンパニー (以下、MBB)などでの実務経験者は、即戦力として期待されます。

事業会社の経営企画・新規事業・M&A経験者

BCGの選考では、事業会社の経営企画や新規事業、M&A経験者が優遇される傾向があります。事業会社において、具体的なビジネスインパクトを創出した経験があれば、強いアピールポイントとなります。

また、分析力やプロジェクトマネジメント力も重視されるケースが多いです。具体的な数字を用いて成果を示すことができる場合、同社からの評価が高まります。

デジタル・テクノロジー領域の専門家

デジタル・テクノロジー領域の専門家も、BCGに転職する際に有利に働く傾向があります。特に、以下のスキルや実績がある人材を求めています。

  • データサイエンス
  • AI(人工知能)
  • 機械学習
  • クラウド技術
  • ITアーキテクチャ設計
  • デジタルプロダクト開発

また、BCG X(旧 BCG Digital Ventures、BCG Platinion、BCG Gamma)など、デジタル専門組織においても活躍できる可能性が広がります。

グローバルビジネス経験者

BCGでは、グローバルビジネス経験者も優遇される傾向にあります。ビジネスレベル以上の英語力が必須となるだけでなく、多言語コミュニケーション能力や海外駐在経験、クロスボーダー案件でのマネジメント経験などが求められます。

これは、BCGではグローバルプロジェクトが多いためです。また、海外での適応力や柔軟性が高く評価される傾向にあります。同社では、海外拠点と連携してグローバル企業へのコンサルティングを常に実施している中で、グローバルビジネスの経験があることは大きな強みとなります。

スタートアップ・起業経験者

BCGでは、スタートアップ・起業経験者も優遇される傾向になります。自ら事業を立ち上げた経験や、スタートアップ企業で主要な役割を担って、ビジネスを急成長させた経験はアントレプレナーシップや新規事業開発能力の証明として高く評価されます。
また、以下の多様な業界・職種からの転職実績があるのが特徴です。

  • 金融機関
  • 総合商社
  • 広告代理店
  • 官公庁
  • 各種メーカー(化学、食品、産業機械など)
  • 医療分野(医師など)
  • 法律事務所

BCGのコンサルタント求人(2025年5月時点)

ここでは、2025年5月時点で募集されている、BCGのコンサルタントの求人情報を紹介します。実際にどのような応募資格で求人を掲載しているのかを知ることで、転職活動の戦略などを定めることができます。

出典:ボストン コンサルティング グループ|求人検索

アソシエイト・シニアアソシエイト

アソシエイトは、新卒であれば入って間もない状態の位置づけとなるポジションです。BCGは実力主義を採用しているので、実力や実績次第では、すぐに上位のポジションに就くことが可能です。

主な職務内容

国内外の多様な産業をリードする企業に対し、経営戦略上の重要課題解決の支援を担当します。クライアントと一緒になり、市場分析や戦略立案から実行までを一貫してサポートし、具体的な成果創出を目指します。
プロジェクトチームの一員となり、アイデアを出し合いつつ効率的なソリューションを実現に向けて実務的な部分を担うことも多いです。

応募資格

4年制大学または大学院を卒業後、企業、官公庁、医療機関、法律事務所、研究機関などでフルタイムの実務経験を有する方が応募可能です。また、社会人としての実務経験が7年未満であることが要件となり、コンサルティング業界での実務経験や特定の資格の有無は問われません。

パートナー

プロジェクトのリーダーとなって、プロジェクトの方向性や戦略立案、クライアントとの関係構築、チームの統率など、多岐にわたる役割を担います。

主な職務内容

様々な産業分野において、クライアント企業の持続的な成長と成功を強力に支援する職務を担います。また、企業や市場の分析結果にもとづいて、戦略を構築します。
経営層のカウンターパートとしてクライアントとの強固なパートナーシップにより、アイデアの具体化から実行までプロジェクト全体を統括します。

応募資格

4年制大学または大学院を卒業後、企業、官公庁などにおいて豊富な実務経験を持っている人が応募可能です。また、医師、弁護士、博士研究員フェロー、学術振興会特別研究員などの専門職として、医療機関、法律事務所、研究機関などで長年にわたりフルタイムでの実務経験を持つ方も対象となります。

現在の職務において、パートナーと同等の職責・役割を担い、顕著な実績を上げられている方が応募できる一方、コンサルティング業界での経験や特定の資格の有無は問われません。

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BCGの中途採用の選考プロセスと対策方法

BCGの一般的な選考プロセスは、主に以下の流れで進みます。

  • 書類選考
  • Webテストや筆記試験
  • 面接(複数回)

ここでは、中途採用の選考プロセスと対策方法を紹介します。

書類選考と職務経歴書の書き方

ここからは、職務経歴書を作成するための具体的な書き方のコツや注意点を解説します。

書類選考を通過するためのポイント

ポイントとして、「なぜBCGを選んだのか」という明確な志望動機を明確にする必要があります。そして、これまでのキャリアで培ってきたスキルや経験を同社でどのように活かせるのか、コンサルタントとしてのポテンシャルの証明などを具体的かつ論理的に記載することが重要です。

さらに、応募するポジションの募集要件を深く理解し、それに関連した自身の強みをアピールすることも重要なポイントとなります。

職務要約・実績・自己PRの具体例

職務要約と実績は、自身が社会人として、どのような仕事や職種を担当していたのかを記載します。経歴だけ記載するのではなく、数値を用いて、実績に説得力のある内容にしましょう。

自己PRは、過去ではなく未来でどのような形でBCGに貢献できるかを記載します。

Webテスト・適性検査の種類と対策

書類選考と並行して実施されることが多いのがWebテストと適性検査です。これらは、以下の方法で実施される場合があります。

  • Pymetrics
  • SPIなど

PymetricsとSPIなどの能力検査では、それぞれ特徴ごとに対策方法も異なります。ここでは、能力検査の概要と対策方法を紹介します。

Pymetrics

Pymetricsとは、社会性や認知、行動の特性を測ることができるツールのことです。数十種類のオンラインゲームをプレイして、候補者の認知特性や行動パターンなどを測定していきます。
Pymetricsには正解や不正解はなく、基本的に事前対策は不要です。しかし、ゲームの趣旨を正しく理解し、リラックスして素直かつ集中できる環境で受験することが望まれます。

出典:ボストンコンサルティング|Pymetrics FAQs(英語)

SPIなど

Webテストと適性検査はSPIを採用しており、中途の場合は自宅受験型、新卒の場合はテストセンターで実施されることがあります。SPIの場合、問題の1問ごとの正否によって次に出題される問題の難易度が変動するのが特徴です。
問題の難易度調整はテスト序盤で実施され、後半では難易度レベルが固定されるので、初期の問題で確実に正答を狙うことが重要です。また、過去問などを通じて出題傾向を把握する対策も有効的です。

通常面接対策

通常面接は、3〜4回程度です。実施される面接の各段階で、面接官の役職が異なります。
また、それぞれの段階で見られるポイントにも違いがあります。ここでは、面接形式や流れについて解説します。

自己紹介と職務経歴の深掘り

自己紹介では、簡潔に自身の強みや特徴を伝えることが重要です。また、提出した職務経歴書の内容にもとづいた、過去の経験や実績に関する深掘り質問への具体的な対応も必要です。
具体的なエピソードを交えつつ、自身の強みやそこから得た学び、BCGでどのように貢献できるかを伝えましょう。

ビヘイビアインタビュー(行動特性面接)の対策

BCGの面接では、ビヘイビアインタビューが実施されることがあります。ビヘイビアインタビューとは、自身の過去の行動や経験を詳しくヒアリングされ、性格や行動様式、スキル、価値観などが評価されます。

同社のカルチャーに対するフィット感や、リーダーシップ、チームワーク、コミュニケーション能力、問題解決への取り組み方などの行動特性や、コンピテンシーを評価するために行われます。

具体的には、以下のような質問がされます。

  • これまでに直面した最大の困難とそれをどう乗り越えましたか。
  • チームで大きな成果を出した経験について教えてください。

STAR(Situation:状況、Task:課題、Action:行動、Result:結果)の頭文字を取ったフレームワークを活用し、具体的な経験や事例を明確かつ効果的に伝えましょう。

逆質問の効果的な活用法

採用面接の最後に実施されるのが、逆質問です。具体的には、「何か質問はありますか?」という質問を受け、単なる疑問解消の場としてだけでなく企業への深い関心度や学習意欲、思考力を積極的にアピールしましょう。

事前にBCGについて深くリサーチし、鋭い質問や建設的な質問を返すことができるかがポイントです。具体的には、同社のファームの強みや今後の展望、入社後の研修制度などについての質問が推奨されます。

ケース面接対策

ケース面接は、BCGの選考で特に重視されます。限られた時間で問題を構造化して、仮説を立てた上で追加情報を適切に引き出しつつ、結論を導く論理的思考力が求められます。

ここでは、フェルミ推定とビジネスケースにおけるポイントや、具体的な対策方法を紹介します。

フェルミ推定のポイントと対策

フェルミ推定では、算出された数値の完璧な正確性よりも、そこに至るまでの論理的な思考プロセスやアプローチの妥当性、面接官との建設的なコミュニケーション能力が総合的に評価されます。与えられたお題に対し、何をどの範囲で推定するのか、そして重要な前提条件は何かを面接官と最初に明確にすり合わせましょう。

推定対象となる数値を、論理的な構成要素に分解し、人口ベース、需要ベース、供給ベースなど計算可能な数式に落とし込む必要があります。また、各要素の数値設定における根拠の明示も重要です。

ビジネスケースのポイントと対策

ビジネスケースでは、主に企業の売上向上策やコスト削減策、新規市場参入戦略など事業課題解決型に関連する内容が出題されることが多いです。3C分析や4P、SWOT分析などの基本的な経営戦略フレームワークを活用し、適切に使い分けることが重要です。

分析結果や考察を踏まえつつ、面接官にとって具体的で実行可能、かつビジネスインパクトの大きい提言を導き出し、その根拠や実行上の注意点などを簡潔にまとめて提示する能力が評価されます。

結論が曖昧であったり、リスクへの配慮が欠けていたりすると、評価が下がる可能性があるので注意してください。

BCGへの転職成功のためのポイント

BCGへの転職を成功させるためには、事前に様々な準備や対応が必要です。特に、転職エージェントを利用し、専門家による書類の添削や面接の指導を受けることで、転職の成功率が高まるでしょう。

転職エージェントの活用

BCGのような、世界トップクラスの戦略コンサルティングファームに転職したい場合、専門性の高い転職エージェントを効果的に活用する方法が有効です。転職エージェントを活用すると、以下のようなサポートを受けられます。

  • 非公開求人の紹介
  • 書類の添削指導
  • 模擬面接実施と個別フィードバック
  • BCGの最新選考傾向や企業内部情報の入手
  • 日程調整や年収など条件交渉の代行

転職エージェントには、戦略コンサルティング特化型や、ハイクラス人材向けなど、様々な種類があります。

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BCGの年収

BCGの平均年収は、950万円程度とされており、キャリアアップとともに高年収が期待できる点が魅力です。ここでは、BCGの役職別の年収を紹介します。

【役職別】BCGの年収レンジ

BCGでは年俸制を採用しており、役職別の年収テーブルがベースとなって個人評価や会社の業績に連動し、賞与(ボーナス)と合計年収が決まります。以下がBCGの役職別の年収レンジです。

役職 年収(目安)
アナリスト 580万円〜800万円
コンサルタント 800万円〜1,300万円
マネージャー 1,300万円〜2,000万円
プリンシパル 1,800万円〜2,500万円
パートナー 2,500万円〜

他社コンサルティングファーム・事業会社との比較

20代で年収1,000万円以上も実現できるなど、一般的に、コンサルティング業界は他業界と比較して年収水準が高くなっています。その上で、BCGの年収は、他の外資系戦略コンサルティングファームと比較しても、高い水準を誇っています。

BCGで働くメリット・デメリット

ここでは、BCGで働くメリットとデメリットについて解説します。

メリット

BCGで働くことによるメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 若手から大きな裁量権と責任感を持てる
  • グローバル基準の充実した研修制度がある
  • 幅広い業界・テーマへの挑戦と成長機会がある
  • 将来的なキャリアの幅が広い

各メリットの詳細は、以下の通りです。

若手から大きな裁量権と責任感を持てる

BCGでは、入社早期から重要なプロジェクトにアサインされることが多く、大きな裁量権と責任感を持って仕事に取り組める環境が整っています。

責任あるプロジェクトを担当する場合でも、周囲からサポートを受けながら対応できるため、業務を通じて自分自身の成長が期待できます。

また、実力主義の傾向があり、結果次第では早期にリーダーシップを発揮できるポジションへと昇進するチャンスもあります。

グローバル基準の充実した研修制度がある

BCGでは、世界共通の質の高いトレーニングプログラムを用いた研修を受けられます。オンラインコースが1万種類以上用意されており、場所を問わずいつでも好きなタイミングで学習可能です。

また、海外研修制度があったり、役職別コアカリキュラムを受けられたりする特徴があります。さらに、海外オフィスへの派遣や勤務制度があり、実務でスキルを習得することも可能です。

幅広い業界・テーマへの挑戦と成長機会がある

BCGでは、大規模クライアントなどの案件を通じて、幅広い業界やテーマに挑戦する機会が得られます。戦略コンサルタントとして同社で培われる問題解決能力や戦略的思考力、そして多様な業界知見は、事業会社、スタートアップ、さらには官公庁といった様々な分野で高く評価される貴重な経験となります。

将来的なキャリアの幅が広い

BCGで得られる経験や実績、そこで培われる高度なスキルセットや人脈により、将来的なキャリアの幅が広がるメリットがあります。具体的には、事業会社の経営幹部やスタートアップのCxO、独立などで有利に働くことが多いです。

また、若年層であっても実力主義で次々と新しいことにチャレンジできる環境が整っている点も魅力です。

デメリット

BCGで働く上でのデメリットとして、以下が挙げられます。

  • 激務の可能性とワークライフバランスが保ちにくい
  • 成果主義のためプレッシャーがかかる
  • 多様な関係者との高度なコミュニケーションが必要

各デメリットの詳細について、解説します。

激務の可能性とワークライフバランス

BCGでは、激務に追われやすくライフワークバランスを保ちにくいデメリットがあります。同社ではプロジェクトベースで業務を行うため、特に重要な局面や納期前などは長時間労働になりがちです。

平均残業時間が長くなると、心身ともに疲労が溜まり仕事のパフォーマンスにも影響します。

また、繁忙期は、さらに過酷なスケジュールによる業務を強いられるリスクがあります。しかし、近年ではPTO(Paid Time Off:有給休暇)制度の充実や働き方改革が進んでいるため、働きやすい環境が整いつつあります。

成果主義とプレッシャー

BCGでは、厳格な成果主義が採用されており、コンサルタントは常に高いパフォーマンスを求められるプレッシャーの中で業務を遂行します。この実力主義の環境は、大きな成長機会を提供する一方で、精神的な負荷も大きいと感じる場合があります。

期待されるパフォーマンスに達しない場合には、厳しい評価を受けることもあり、それがモチベーションに影響を与える可能性もあります。

一部には、いわゆる「Up or Out」(昇進か退職か)のカルチャーが残存していることもあり、成果を出せない場合にはキャリアの見直しを迫られるという緊張感が常に存在します。

多様な関係者との高度なコミュニケーション

BCGの場合、多くの関係者との高度なコミュニケーションをとる必要があり、それに難しさやストレスを感じることがあります。クライアント経営層から現場担当者、チーム内の様々なメンバー、そして海外オフィススタッフなどとコミュニケーションをとることは、実に大変な作業です。

特に、説得や交渉、合意形成などが日常的に求められるため常にプレッシャーを感じながらの仕事を強いられることもあります。

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BCGの働き方

BCGでも、働き方改革が進みより働きやすい環境が整いつつあります。特に、ダイバーシティ&インクルージョンなど最近になって提唱されている考え方も柔軟に取り入れているのが特徴です。

ここでは、近年の同社における働き方の実態や労働環境について、具体的な制度や取り組み、社員の声などを交えて解説します。

福利厚生と研修・育成制度

BCGでは各種社会保険や退職金制度が完備しており、休暇制度も充実しています。実際に、従業員の産前・産後休暇の取得率が100%を達成しているなど、制度を有効活用できる風土がある点も魅力です。

また、フレックスタイム制を導入しており、自分のライフスタイルに合わせた業務ができます。その他、社員の健康サポートや自己啓発支援などの福利厚生も豊富な点も見逃せません。

ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)と女性の働きやすさ

BCGは、多様な人材が活躍できる環境づくりへの積極的な取り組みとして、LGBTQ+などに対しても深く理解した対応を図っています。ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)をキーワードとして、多様性からの連帯を重視しているのです。

また、女性が働きやすい環境を整えていることで有名で、その成果として女性社員比率が37.5%、女性管理職比率も19.3%と高い傾向にあります。これは、育児支援制度の充実やキャリア継続サポートプログラム、柔軟な働き方の選択肢などによるものです。

Fortune誌「女性が働きやすい職場」、Working Mother誌「ワーキングマザーにとって理想的な会社」などでも、BCGは高い評価を得ています。

BCGでのキャリアとその後

ここでは、BCGでのキャリアとその後について、ファーム内でのキャリアパスとネクストキャリアの選択肢という観点で紹介します。

BCGファーム内でのキャリアパス

BCGの役職は年功序列ではなく、個人の実力とパフォーマンス、同社への貢献度にもとづいて昇進が決まる実力主義の文化となっています。

それぞれの昇進までにかかる年数の目安は以下の通りです。

役職 年収(目安)
アナリスト 1年目~3年目
コンサルタント 1年目~6年目
マネージャー 2年目~10年目
プリンシパル 10年目~15年目
パートナー 7年目〜

ネクストキャリアの選択肢

BCGを卒業(退職)した多くのアルムナイ(卒業生)は、主に以下の分野で活躍しています。

  • 事業会社の経営幹部・CxO
  • スタートアップ・ベンチャー企業
  • 海外MBA留学・グローバルキャリア
  • PEファンド・投資関連業務
  • 独立コンサルタント

それぞれが、どのように活躍しているのかについて詳しく解説します。

事業会社の経営幹部・CxO

国内外の大手企業や成長企業の経営企画部門、新規事業開発部門の責任者、あるいはCEO、COO、CSOといったCxOポジションへ就任することが多いです。CxOポジションに就くためには、戦略的思考力やリーダーシップ、コミュニケーション能力などが必須です。
CxOは、組織内外のステークホルダーとのコミュニケーションを大切にして、企業の成長をサポートしなければなりません。

スタートアップ・ベンチャー企業

BCGのネクストキャリアとして、急成長するスタートアップやベンチャー企業への経営メンバーとして参画することも多いです。近年では、ベンチャーキャピタル(VC)からの投資が活発となっており、急成長するスタートアップが増加中です。
BCGで実戦経験を積んでいるコンサルタントの場合、戦略立案から実行支援に至るまで包括的に行うことができます。
これにより、早期にCOOやCBOなどの要職を任されるケースが多いです。

海外MBA留学・グローバルキャリア

BCGでの実績をステップとして、海外のMBAプログラムへの進学、その後グローバル企業や国際機関などで活躍するケースも多いです。その他にも現地の外資系企業や海外拠点を持っている日系企業で要職に就く流れも見られます。
多国籍チームでの経験や英語力を有効活用し、国境を越えたビジネスの最前線にチャレンジできる点が魅力です。同社で得られた人脈を活かし、グローバルに活躍するコンサルタントもいます。

PEファンド・投資関連業務

PEファンドやVCにおいて、投資案件の発掘や評価、投資実行、投資先企業のバリューアップへ従事するケースもあります。コンサルティングスキルや業界知見が有効活用できるため、スムーズにネクストキャリアでも活躍する姿が見られます。
投資先企業において、事業戦略や組織改革をリードしているハンズオン型のファンドにおいては、コンサルタントによる分析能力や経営目線が大いに役立つのです。そして、高い需要があるため転職しやすい傾向にあります。

独立コンサルタント

自身の専門分野やこれまでの実績、ネットワークを活かして、フリーランスの戦略コンサルタントとして独立するケースもあります。また、小規模なブティック型コンサルティングファームを設立するケースもあります。
近年は、自身で事業を立ち上げたり、複数の企業と協力しながら新規ビジネスを創出する動きも活発です。また、事業会社やスタートアップ企業の戦略顧問などに任命されるケースもあります。

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BCGへの転職に関するよくある質問(FAQ)

BCGへの転職に関して、抱きがちな疑問点とその回答のQ&A形式でまとめました。

未経験でもBCGに転職できる?

BCGは、コンサルティング業界未経験者であってもポテンシャルを評価され、採用される可能性はあります。しかし、卓越した論理的思考力や問題解決能力、学習意欲などが不可欠です。

また、経営企画や新規事業開発、M&A、デジタル関連分野など、親和性の高い職務経験や資格が有利に働きます。

英語力はどの程度必要?

BCGはグローバルファームであるため、プロジェクトやチームによっては英語でのコミュニケーションが必須です。そのため、ジネスレベル以上の英語力として、ディスカッションができるレベルであることが理想です。

しかし、選考時点では英語力は必須とされないポジションやケースもあります。入社できた場合でも、入社後のキャッチアップは必須となり、英語力が高いほどキャリアの選択肢が広がります。読み書きができてヒアリングもある程度可能となる、TOEICスコア850以上が目安となるでしょう。

書類選考通過の秘訣は?

書類選考を通過するためには、職務経歴書で定量的な実績を具体的に示すことが重要です。BCGへの強い志望動機と、自身のスキルや経験が同社において貢献できるかを論理的に記載することが重要です。

さらに、応募するポジションの募集要件と、ご自身の経験・スキルとの整合性を的確に示し、自身がそのポジションに適応する人材であることを強調することで、選考通過の可能性を高めることができます。

面接準備はいつから始めるべき?

ケース面接やビヘイビアインタビューなど、BCGの選考は対策に時間を要するものが多いため、一般的には2〜3カ月程度の準備期間を設けることが推奨されます。

具体的に準備すべき項目は、以下への対応です。

  • フェルミ推定の対策
  • ビジネスケースの対策
  • ビヘイビアインタビュー対策

BCGの勤続年数は?

BCGでのキャリア観は非常に多様であり、コンサルティングファーム内で長期的にパートナーを目指す人もいる一方、数年間で集中的にスキルと経験を積み、次のキャリアステップに進む人もいます。

「Up or Out」の文化が根強くあるので、仮にステップアップできなければ退職を選択することも検討しなければなりません。
近年は、より多様な働き方やキャリアパスが許容される傾向にあります。

個人のキャリアビジョンやライフプランによって、どのような選択を取るのかを決めることが重要です。

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