クライアントの複雑な経営課題を解決に導き、若くして高年収と圧倒的な成長が期待できるコンサルタントは、数ある職種の中でも特に人気の高い職業です。
「一部のエリートしかなれない狭き門」というイメージを抱く方は多いかもしれませんが、実はDX需要の拡大などを背景に、コンサルティング業界は多様なバックグラウンドを持つ人材を積極的に求めています。
本記事では、コンサルタントに求められるスキルや資質、武器になる経験・資格、そして具体的な転職戦略を詳しく解説します。
コンサル未経験から60%以上が大手ファームに内定
未経験コンサル転職の成否は能力の差ではなく
『準備』と『情報』の差にあります。
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未経験からコンサルタントになるには?
未経験からコンサルタントを目指すのであれば、第二新卒や中途採用のいずれにおいても、前職までの経験を活かしてポテンシャル採用の枠を狙うことが有効な戦略です。従来、コンサルタントに転職するのは一部の経験豊富なプロフェッショナルが中心でしたが、業界の構造変化に伴い、未経験者に対しても門戸が開かれつつあります。
その背景には、企業のDX需要の急拡大などを背景とした、深刻なコンサルタント不足があります。IDC Japanの調査によると、国内コンサルティングサービス市場は2027年に1兆円に達すると予測されており、高い成長率を維持しています。しかし、需要拡大に対してコンサルタントの供給が追いついていないため、多くのコンサルティングファームが未経験者や第二新卒のポテンシャル採用を強化しているのです。
出典:IDC Japan株式会社|国内ビジネスコンサルティング市場予測を発表~企業のAI適応は市場成長の促進要因に~
また、コンサルティング領域が拡大していることも、転職を志望する未経験者にとっては追い風となっています。かつては企業の経営戦略策定支援が中心でしたが、DX推進、新規事業開発、業務プロセス改革、人事・組織改革、SCM最適化など、より専門分化されたテーマへと支援領域が広がっています。
このような状況下で、事業会社で培われた「現場のリアルな知見」を有する人材への需要が高まっています。例えば、製造業での生産管理経験や、金融機関でのリスク管理業務経験、あるいは特定業界向けの営業・マーケティング経験などは、プロジェクトを推進する上で強力な武器となり得るでしょう。
コンサルタントに必要な4つの基本スキル
専門領域を問わず、すべてのコンサルタントに共通して求められる土台となる4つのコアスキルを解説します。
論理的思考力
論理的思考力とは、物事を体系的に整理し、筋道を立てて考える能力を指します。
クライアントが抱える問題は、複数の要因が絡み合っている場合がほとんどであり、表面的な事象だけを追っていては本質的な解決には至りません。そこで、物事を構造的にとらえ、漏れなくダブりなく(MECE)要素に分解し、問題の真の原因を特定することが必要になります。
関連記事:コンサルタントに必須のMECEとは?意味・具体例・注意点を徹底解説
また、プロジェクト初期段階のように情報が限られている状況では、「おそらくこうではないか」という仮説を立て、それを検証していくアプローチが必要になります。論理的思考力は、こうした一連の課題解決アプローチの起点となる、コンサルタントのあらゆる思考と活動の土台をなす能力です。
コミュニケーション能力
コンサルタントの仕事は、多様なステークホルダーとの円滑な意思疎通なしには成り立ちません。経営層に対する戦略のプレゼンテーションから、事業の最前線で働く現場担当者へのヒアリングまで、対話する相手は多岐にわたります。
相手の役職や知識レベル、そしてその場の状況に合わせて、専門用語を避け平易な言葉で説明したり、多忙な役員向けに結論から簡潔に話したりといった柔軟な対応が必要です。
さらに、相手の意図を引き出すヒアリング能力や、反対意見にも真摯に耳を傾ける傾聴力は、クライアントとの信頼関係を築く上で欠かせません。プロジェクトを円滑に進めるためには、チーム内のメンバーとの密な情報共有や、議論を建設的な結論に導くファシリテーション能力も発揮する必要があります。
分析力
分析力とは、市場データや財務情報、インタビューの結果といった膨大かつ雑多な情報の中から、課題解決につながる本質的な示唆を見つけ出す能力を指します。単にデータを集計してグラフ化するだけでは不十分であり、そのデータが何を意味しているのかを深く洞察し、意味のある解釈を導き出すことがコンサルタントの仕事です。
優秀なコンサルタントは、分析結果をもとにして、クライアントが納得し、次の行動を起こすきっかけとなるような説得力のあるストーリーを構築します。客観的なデータというファクトにもとづいたストーリーこそが、クライアントの意思決定を力強く後押しするのです。
ドキュメンテーションスキル
コンサルタントの成果物は、報告書やプレゼンテーション資料そのものであるケースが多く、品質がコンサルティングファームの評価に直結します。そのため、自身の思考の軌跡や分析結果を、誰が見ても誤解なく理解できる形にまとめるドキュメンテーションスキルは、コンサルタントに欠かせない能力の一つです。
特に、多忙を極める経営層は、資料の隅々まで読み込む時間がないことも想定されます。そのような状況でも一読して内容を理解できるよう、結論を最初に提示する「結論ファースト」の原則を守り、情報を整理・構造化した分かりやすい資料を作成する能力が求められます。
コンサルタントに必要な4つの資質
コンサルタントとして成功するためのマインドセットやスタンスについて解説します。
プロフェッショナルマインド
プロフェッショナルマインドとは、クライアントから高額なフィーを受け取る対価として、常に期待を超える成果を出すことに強くコミットする姿勢を指します。クライアントの課題を自分事としてとらえ、最後までやり遂げる強い当事者意識と責任感がその根幹にあります。
コンサルティング業務においては、単に与えられたタスクをこなすだけでなく、クライアントの真の成功のために何が必要かを自ら考え、主体的に行動することが必要です。プロジェクトの進行中に予期せぬ困難な状況に直面したとしても、決して諦めることなく、粘り強く解決策を探求し続ける精神的なタフさも、クライアントの信頼を勝ち取る上では欠かせません。
知的好奇心
プロジェクトごとに担当する業界やテーマが目まぐるしく変わることも多いため、常に新しい物事を貪欲に学び続ける知的好奇心がなければ、コンサルタントの仕事は務まらないでしょう。例えば、先週まで製造業のサプライチェーン改革を支援していたコンサルタントが、今週からは金融機関のDX戦略立案に携わるということも珍しくありません。
そのため、短期間で担当業界の専門家と同等レベルの知識をキャッチアップし、本質的な議論ができるようになる必要があります。業界知識だけでなく、最新テクノロジーの動向や新しい経営理論などにも常にアンテナを張り、自身の知識をアップデートし続ける姿勢が、提案の質を左右します。
ストレス耐性・体力
コンサルタントの仕事には、厳しい納期や、質の高いアウトプットの要求など、強いプレッシャーが常につきまといます。そのようなストレスのかかる環境下でも、感情的になることなく、常に冷静で安定したパフォーマンスを発揮する能力は、プロジェクトを成功に導くためには不可欠です。
周囲からのフィードバックを客観的な指摘として冷静に受け止め、自身のアウトプットの改善に活かす精神的な強さがなければ、成長し続けることは難しいでしょう。また、プロジェクトが佳境に入ると長時間にわたる作業が続く場面も少なくありません。思考力を高いレベルで維持するためにも、基礎的な体力は必要です。
素直さ
未経験からコンサルタントを目指す方にとって、素直さは成長のスピードを大きく左右する資質です。上司や同僚、時にはクライアントからの厳しい指摘やアドバイスを真摯に受け止め、自身の成長の糧とする姿勢がなければ、キャッチアップするのは難しいでしょう。
コンサルティングファームでは、自分より年下の上司や経験の浅いメンバーからフィードバックを受ける場面も少なくありません。年齢や過去の役職に執着せず、自分と異なる意見にも謙虚に耳を傾け、よいものは柔軟に取り入れていく姿勢が、プロフェッショナルとしての成長を加速させます。
コンサル転職で武器になる経験、有利になる資格は?
未経験からの転職において、これまでのキャリアがどのように評価されるのか、また、どのような資格やスキルがあると選考を有利に進めやすくなるのかを解説します。
未経験でも高く評価されやすい業務経験
コンサルティングのテーマが専門化・高度化する中で、事業会社などで培った特定の領域における深い業務知識は、コンサルタントとしてのポテンシャルを示す上で大きな武器となります。
コンサルティングの経験がなくても、以下のような経験がある場合は高いポテンシャルを保有する優秀な人材として評価されやすいでしょう。
IT領域での経験
DX推進が多くの企業の経営課題となる中、ITに関する知見は、コンサルティングファームが強く求めている専門性の一つです。実際に、エンジニアからITコンサルタントに転身するケースも少なくありません。
システム開発の経験はもちろん、基幹システムの導入プロジェクトをリードした経験、SaaS活用による業務改革の経験、データ分析基盤の構築経験などがあると、多くのコンサルティングファームで即戦力としての活躍が期待できます。
特定業界での深い業務経験
金融、製造、製薬、通信といった特定の業界で数年以上の実務を経験し、その業界特有のビジネスモデルや業務プロセス、規制などを深く理解している人材も高く評価されます。業界の常識や専門用語を理解しているため、クライアントと同じ目線で課題をとらえ、実効性の高い解決策を提案できるからです。
例えば、金融機関におけるリスク管理やM&Aの経験、製造業におけるSCMや生産管理の経験などがあると、選考において大きなアドバンテージとなるでしょう。
特定職種での専門的経験
営業、マーケティング、人事、経理・財務といった特定の職種における専門性も、コンサルタントとして活かせる可能性があります。
例えば、営業戦略の立案や実行で高い成果を出した経験は営業改革プロジェクトで、デジタルマーケティングの知見はマーケティング戦略の立案支援で、人事制度の設計や運用経験は組織・人事改革のプロジェクトで、それぞれ価値を発揮できるでしょう。
特に営業経験は、コンサルタントとして長期的なキャリアを築く上で役立ちます。コンサルティングファームでは、マネージャー以上の役職になると、プロジェクトを遂行するだけでなく、新規案件を獲得する役割も期待されるからです。
マネジメント経験
規模の大小を問わず、チームや組織を率いたマネジメント経験は、コンサルタントとしてのポテンシャルを示す上で有効です。メンバーのタスク管理や育成、予算管理、他部署との折衝といった経験を通じて培われるリーダーシップやプロジェクトマネジメント能力は、コンサルタントの役職が上がるにつれて、より一層必要とされます。
専門性と学習意欲を示す資格
コンサルティングファームの選考においては、基本的に資格の有無だけで合否が決まることはありません。しかし、特定の領域に関する専門性や学習意欲をアピールする上で、資格は有効な手段となりえます。
以下のような資格を保有していると、コンサルタントへの転職において有利に働く可能性があります。
- MBA(経営学修士)
- 会計関連資格(公認会計士、USCPA、日商簿記1級など)
- IT関連資格(応用情報技術者、ITコーディネーター、ITストラテジストなど)
転職を機に資格取得を目指す場合、コンサルティング業務に直結する経営・会計・ITといった分野の資格を選ぶとよいでしょう。
コンサルタントに学歴・英語力はどこまで必要?
コンサルタントへの転職を考える際「学歴や英語力がないと難しいのではないか」という不安を抱く方は多いでしょう。確かに、それらの能力が有利に働く場面はありますが、必ずしもすべてのコンサルティングファームで必須というわけではありません。
中途採用では学歴よりも職歴が重要
中途採用においては、学歴よりもこれまでの職務経歴が重要です。基本的に即戦力となる人材を採用する中途採用では、候補者が前職でどのようなスキルや専門性を培ってきたかが評価の中心となります。
ただし、一部の戦略系・外資系コンサルティングファームでは、依然として高い学歴が必要とされることがあります。候補者のポテンシャルを測る手段として、また、クライアントからの信頼性を担保する観点から、学歴を考慮するケースがあるのです。
ビジネスレベルの英語力があると選択肢が広がる
英語力に関しても、応募するコンサルティングファームや担当するプロジェクトによって求められるレベルは異なります。国内案件を中心に手がける日系のコンサルティングファームであれば、選考で英語力が問われる場面は少なく、英語力よりもこれまでの職務経歴や専門性の方が優先的に評価されます。
しかし、ビジネスレベルの英語力があれば、キャリアの選択肢が格段に広がることは事実です。例えば、グローバル企業の日本法人を支援するプロジェクトや、日系企業の海外進出を支援するプロジェクトなど、英語力を活かせる案件にアサインされる可能性が高くなります。グローバル展開しているコンサルティングファームであれば、将来的には海外拠点へ異動し、現地でキャリアを築く道も開けるでしょう。
なお、外資系コンサルティングファームの中には、面接の一部、あるいはすべてのコミュニケーションを英語で行うケースもあります。このようなファームを志望する場合は、日常会話レベルではなく、ビジネスの場で専門的な議論ができる高度な英語力が必要です。
コンサルタントになるための戦略的な転職対策
未経験からコンサルタントへの転職を成功させるためには、戦略的な準備が欠かせません。
コンサルティング業界・ファームの情報収集をする
コンサルティング業界や各ファームの特徴を深く理解することは、転職活動の軸を固める上で重要です。書類選考や面接で問われる「なぜ事業会社ではなくコンサルタントなのか」、そして「数あるコンサルティングファームの中でなぜこの会社なのか」といった問いに対し、自身の経験にもとづいた説得力のある答えを用意できるようになるからです。
コンサルティングファームは、支援領域によって戦略系、総合系、IT系などの種類に分けられます。それぞれのファームの強みやクライアント層を把握し、自身の経験やキャリアプランと結びつけることで、一貫性のある志望動機を構築できます。
キャリアの棚卸しでアピールポイントを言語化する
職務経験を客観的に振り返り、コンサルタントとして活かせるスキルや実績を言語化することも重要です。STARメソッドを活用して、自身の経験を整理してみましょう。
- Situation(状況):どのようなビジネス環境や課題があったか
- Task(課題・目標):その状況で、自身にどのような役割や目標が与えられていたか
- Action(行動):目標達成のために、具体的にどのような行動をとったか
- Result(結果):その行動によって、どのような成果が得られたか
このフレームワークに沿って経験を整理することで、単なる業務内容の羅列に終わらず、自身がどのように課題をとらえ、行動し、価値を生み出したのかを論理的に説明できるようになります。その際、「売上を〇%向上させた」「コストを〇円削減した」といった定量的な成果を可能な限り盛り込むと、説得力が格段に高まるでしょう。
思考力を鍛え、アウトプットする訓練を積む
コンサルティングファームの面接では、候補者の論理的思考力が厳しく評価されます。そのため、日頃から思考力を鍛え、考えたことを分かりやすくアウトプットする訓練が欠かせません。
まずは「結論ファースト」で話すこと、書くことを意識してみましょう。コンサルタントの基本動作であり、面接の場でも簡潔かつ論理的に話す姿勢は高く評価されます。
また、コンサルティングファームの選考で特に重要となるのが、「ケース面接」への対策です。これは、特定の課題(例:「〇〇業界の市場規模を推定せよ」「〇〇社の売上を3年で2倍にする施策を考えよ」)に対して、その場で解決策を導き出す面接形式です。問題解決能力やコミュニケーション能力が厳しく評価されるため、十分な対策なくして突破は難しいでしょう。
関連記事:コンサル転職の鬼門「ケース面接」とは?評価のポイントや攻略法を紹介
未経験からのコンサル転職に強い転職エージェントを活用する
キャリアの棚卸しから応募すべきコンサルティングファームの選定・情報収集、応募書類、面接対策まで、コンサル転職でやるべきことは多岐にわたります。選考対策においては専門的な知識が必要になる場面も多く、ご自身だけの力で準備を進めることに限界を感じることもあるでしょう。特に、未経験からコンサルタントを目指す場合、何から手をつければよいか分からず、情報収集の段階で壁にぶつかるケースも少なくありません。そんな時は、コンサルティング業界への転職支援実績が豊富な転職エージェントを活用しましょう。
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