コンサルタントは人気の高い職業ですが、求められる専門性やアウトプットの水準は極めて高いといえます。入社後のミスマッチを防ぎ、長期的なキャリアを築くためには、自身の適性を客観的に見極めることが重要です。
本記事ではコンサルタントに向いている人・向いていない人の特徴や、コンサルタントを目指す上で必要なスキルの習得方法、コンサルティング業界への転職方法などを解説します。
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そもそもコンサルタントとは?
コンサルタントとは、クライアント企業の経営層が抱える課題に対し、客観的な視点から解決策を提示し、企業の成長を支援するプロフェッショナルです。多くのコンサルタントはプロジェクト単位で活動し、戦略立案、業務プロセス改善、IT戦略策定など、クライアントが直面する課題に応じて、多岐にわたる支援を行います。
単なるアドバイスを提供するだけでなく、クライアントと一体となって課題解決を実行し、具体的な成果を出すことがコンサルタントの主な役割です。その対価として高額な報酬を受け取るため、極めて高いレベルの専門性と、プロジェクトを必ず成功に導くという強いコミットメントが求められます。
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【マインド面】コンサルタントに向いている人の特徴
コンサルタントとして長期的に活躍するためには、スキル以前に、プロフェッショナルとしての思考やスタンスが重要です。
クライアントの成功にコミットできる
コンサルタントには、評論家で終わらず、クライアントの成功に最後までコミットするプロフェッショナリズムが求められます。
プロジェクトの過程では、予期せぬトラブルや困難な状況に直面することも少なくありません。そのような時でも決して他責にせず、常に「自分ならどうするか」「この状況を打開するために何ができるか」を考え抜き、最後までやり遂げる当事者意識が必要です。
また、クライアントの機密情報に深く関わる立場として、高い倫理観と誠実さも欠かせません。クライアントの利益を最優先に行動する姿勢こそが、経営層から信頼を獲得するための基盤となります。
知的好奇心が旺盛で学び続けられる
知的好奇心が旺盛で、常に学び続けられる姿勢がある人は、コンサルタントに向いています。
ビジネス環境やテクノロジーが目まぐるしく変化する現代においては、知識・ノウハウがすぐに陳腐化するケースも少なくありません。そのため、現状に満足することなく、常に新しい知識やスキルを貪欲に吸収し、自身の市場価値を高めようとする向上心が必要です。
例えば、担当業界の最新動向や競合の戦略、AIなどの最新技術がビジネスに与える影響など、自ら進んで情報を収集し、学ぶこと自体を楽しめる人はコンサルタントに向いています。
多様なメンバーと協調し、チームで成果を出せる
コンサルティングのプロジェクトにおいては、多様なバックグラウンドを持つメンバーと協働し、成果を出す必要があります。
特に、複雑な経営課題を解決するためには、様々な視点から分析し、議論を戦わせることが不可欠です。自身の意見に固執するのではなく、よりよい結論のためであれば、他者の優れた意見を素直に取り入れられる柔軟性が求められます。
プレッシャーに強く、粘り強くやり遂げられる
プレッシャーへの強さも、コンサルタントに不可欠な資質です。コンサルティングの現場では、厳しい納期やクライアントからの高い要求など、強いプレッシャーに晒される場面が少なくありません。精神的な負荷が高い状況でも常に冷静さを保ち、安定して高い成果を出し続けられる精神的なタフさが求められます。
また、プロジェクト初期のように情報が少なく先が見えない状況でも、冷静に物事を分析し、仮説と検証を繰り返しながら、粘り強くアウトプットを出し続ける力も必要です。優秀なコンサルタントの多くは、厳しい局面を成長の機会ととらえ、前向きに取り組むマインドを持っています。
【スキル面】コンサルタントに向いている人の特徴
コンサルタントとして活躍するうえで不可欠な4つのスキルを解説します。
問題の本質を見抜く論理的思考力がある
複雑な事象を構造的にとらえる「論理的思考力」は、コンサルタントにとって重要なスキルの一つです。目の前の現象に惑わされることなく、物事を構成要素に分解・整理し、因果関係を解き明かすことで、真の課題にたどり着くことができます。
また、プロジェクトを推進する際、常にすべての情報が揃っているとは限りません。そのため、限られた情報から精度の高い仮説を立て、それをスピーディーに検証しながら最短距離で解決策を導き出す能力も必要です。膨大な情報を効率的に収集・分析し、客観的な事実にもとづいて意思決定を行うスキルは、コンサルタントにとって重要なスキルと言えるでしょう。
人を動かすコミュニケーションができる
どれほど提案内容が優れていたとしても、クライアントの行動につながらなければ意味がありません。コンサルタントには、対話を通じて相手の真のニーズや課題を引き出すヒアリングスキルや、複雑な分析結果や難解な戦略を分かりやすく伝えるプレゼンテーションスキルが必要です。
また、クライアント企業の役員から現場の担当者まで、様々な立場の人々の利害を調整し、プロジェクトを円滑に推進するための交渉力も、プロジェクトの成否を分けるスキルといえます。
考えを構造化し、分かりやすい資料を作成できる
コンサルタントの分析や思考の結果は、最終的に資料としてアウトプットされます。そのため、考えを構造化し、分かりやすく伝える資料作成スキルはコンサルタントにとって重要な能力です。
特に、多忙な経営層が一目で内容を理解できるようなプレゼンテーション資料を作成する力が問われます。
また、議事録や報告書といったプロジェクトの進行を支える各種ドキュメントを、簡潔に作成するスキルも重要です。
セルフマネジメント能力が高く、自身の専門性を確立できる
コンサルタントとして活躍するためには、セルフマネジメント能力が不可欠です。プロジェクトでは複数のタスクを同時に進めながら、厳しい納期の中でも常に質の高い成果を出し続けることが求められます。そのため、自分自身を律し、時間やタスクを効率的に管理する力が欠かせません。
さらに、この能力は専門性を磨く上でも重要です。優秀なコンサルタントは、忙しいプロジェクトの合間を縫って学習時間を確保し、特定の業界や領域における深い知識を身につけていきます。
こうして培われた専門性こそが、クライアントに高い価値を提供し、信頼を獲得するための基盤になります。
コンサルタントに向いていない人の特徴
コンサルタントの職業特性上、以下のような傾向を持つ人は仕事で苦労しやすい傾向があります。
主体性がなく、指示されたことしかできない
コンサルタントの仕事には明確な正解がないため、常に自ら課題を見つけ、解決策を提案する主体性が必要です。「言われたことだけやる」という受け身の姿勢では価値を発揮できず、クライアントやチームからの評価も得られないでしょう。
他責思考で、フィードバックを受け入れられない
コンサルティングファームでは、よりよい成果を生み出すために、役職に関係なくアウトプットに対する率直なフィードバックが行われる傾向があります。他者からの指摘を人格否定と受け取ってしまい、改善に活かせない人は、コンサルタントとして成長するのは難しいでしょう。
完璧主義で、仕事のスピードが遅い
コンサルティング業務では、限られた時間の中でまず「80点の完成度」を目指し、議論を重ねて質を高めていくことが一般的です。初期段階から細部にこだわりすぎて時間を浪費し、プロジェクト全体のスピード感を損なってしまう完璧主義な傾向があると、チームに貢献するのは難しいかもしれません。
ワークライフバランスを最優先したい
コンサルティング業界全体では働き方改革が進んでいるものの、プロジェクトの重要な局面では長時間労働が必要になることも少なくありません。
「定時で帰ること」がキャリアの絶対条件である場合、クライアントの成功にコミットすることを求められるコンサルタントという職業は、ミスマッチになる可能性があります。
【領域別】どのコンサルタントが向いている?
一括りに「コンサルタント」といっても、様々な領域があります。自身の経験や志向に合ったフィールドを見つけましょう。
経営コンサルタント(総合コンサルタント)
戦略の立案から実行支援まで、企業の変革に一貫して携わるのが経営コンサルタントです。策定した戦略を机上の空論で終わらせず、クライアント企業の組織に入り込み、業務プロセスの改善やシステムの導入といった実務レベルまで落とし込んで成果を創出します。
特定の業界や業務領域における専門性を深め、地に足のついた課題解決を志向する人に適しています。事業会社での企画経験や現場改善の経験などを活かし、よりダイナミックな変革を主導したいと考える方にとっては魅力的な選択肢と言えるでしょう。
関連記事:総合コンサルとは?年収相場と魅力、転職する方法、必要なスキル
戦略コンサルタント
企業の将来を左右する、経営トップが抱える最重要課題の解決に取り組むのが戦略コンサルタントです。例えば、全社成長戦略、新規事業立案、M&A戦略、海外進出戦略など、答えのない抽象度の高いテーマに対して、論理と分析を武器に最適解を導き出します。
知的好奇心が旺盛で、複雑なパズルを解くような知的な挑戦にやりがいを感じる人や、経営幹部・起業家を目指す人に向いています。少数精鋭の環境で、思考体力を極限まで高めたいと考える方にとっても魅力的なキャリアです。
関連記事:戦略コンサルとは?総合コンサルとの違いや仕事内容、やりがいを解説
ITコンサルタント
テクノロジーを駆使して、クライアントのビジネスモデルや業務そのものを変革に導くのがITコンサルタントです。DX需要の高まりを背景に、基幹システムの刷新やデータ活用基盤の構築などを通じて、企業の競争力強化を支援します。
IT業界は変化のスピードが速いため、最新技術の動向を追い続ける探究心のある人に適しています。また、ITコンサルタントは特に未経験者の採用が活発なポジションです。論理的思考力と高い学習意欲があれば十分に活躍のチャンスがあるフィールドといえるでしょう。
関連記事:ITコンサルとは?種類別の仕事内容と仕事のやりがい、代表的な企業
その他の専門コンサルタント
M&Aや事業再生、組織人事といった特定の専門領域に特化し、高度なサービスを提供するのが専門コンサルタントです。
弁護士、公認会計士、金融機関出身者、事業会社の人事担当者など、各分野のプロフェッショナルが自身の専門知識を軸に、より上流の経営課題解決に挑戦するケースが多く見られます。これまでのキャリアで培った知見を活かし、企業の重大な意思決定に深く関与したいと考える方に適した職種です。
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コンサルタントに必要なスキルの習得方法
未経験からでも実践できる、コンサルタントに必要なスキルを習得するための具体的なアクションを解説します。
現職の業務で「コンサル思考」を実践する
日常業務の中に「課題設定→仮説構築→検証→修正」といったコンサルタントの思考法を意識的に取り入れてみましょう。目の前のタスクをこなすだけでなく「この業務の本当の目的は何か」「より効率的に、高い成果を出す方法はないか」と常に自問自答する習慣をつけることが第一歩になります。
また、上司への報告資料を作成する際、「結論ファースト」を意識し、情報を構造的に整理して伝える訓練をすることで、アウトプットの質は着実に向上するでしょう。
コンサルタントが使うフレームワークを学ぶ
問題解決能力を養うために、MECEや3C分析、SWOT分析といったフレームワークを身につけるのも効果的です。思考の型をインプットすることで、複雑な事象を整理し、分析するための引き出しが増えます。
さらに、コンサルティングファームの選考で課されるケース面接の対策に取り組むのもおすすめです。フレームワークを実践的に使いながら、論理的思考力や仮説構築力を鍛えるよいトレーニングになります。
関連記事:コンサルタントに必須のMECEとは?意味・具体例・注意点を徹底解説
資格学習で専門知識を深める
自身の専門性を客観的に示す手段として、関連資格の取得を目指すのも有効です。簿記、MBAなどは、一定の知識レベルを証明するのに役立ちます。
加えて、興味のある業界のビジネスニュースを日々チェックしたり、企業の財務諸表を読み解く習慣をつけたりすることも大切です。こうした日々のインプットの積み重ねが、知識の幅と深さを広げ、専門性の向上につながるでしょう。
未経験からコンサルティング業界に転職するには?
コンサルティング業界への転職を成功させるための戦略を解説します。
これまでのキャリアと志望動機を一貫したストーリーで語る
選考の場では「なぜそのコンサルティングファームに転職したいのか」という問いに、自身の経験を踏まえて一貫性のある回答をする必要があります。
例えば、事業会社のIT部門でシステム導入プロジェクトに携わった方が「ユーザー部門の要望どおりにシステムを導入しても、根本的な業務課題が解決されず、投資対効果が見合わないケースを経験した。表層的なシステム導入に留まらず、ビジネスのあるべき姿を描く上流工程から関わり、真の課題解決を実現したい」という理由でコンサルティング業界を志望する場合、その動機には一貫性があるといえるでしょう。
「なぜ現職ではなくコンサルタントなのか」という点についても掘り下げて確認されます。「その課題は現職の環境では解決できないのか」「なぜコンサルタントに転身することで解決できると考えたのか」といった内容に関しても説明できるようにしておきましょう。
関連記事:コンサルの内定を獲得する志望動機は?NG例や構成のポイントを徹底解説
年齢・経験に応じたアピール戦略を立てる
コンサルティングファームが候補者に期待するものは、年齢や経験などによっても異なります。
例えば、20代の第二新卒クラスであれば、地頭の良さや学習意欲、フィードバックに対する素直さといった、コンサルタントとしてのポテンシャルが評価されるケースが一般的です。現職での実績に加えて、自主的な学習経験などをアピールするとよいでしょう。
一方で30代以降の採用では、即戦力としての貢献が期待されます。これまでに培った特定分野の専門性やマネジメント経験を、コンサルティングファームでどう活かせるかという視点で語る必要があります。
「どのような状況で、どのような課題があり、どう考え行動し、どのような成果につながったか」を具体的な実績や数値を交えながら説明することで、面接官は入社後の活躍をイメージしやすくなるでしょう。
関連記事:第二新卒は詰み?人生終了?転職を成功に導くためのポイントを解説
転職エージェントを活用する
コンサルタントへの転職を成功させるためには、業界に精通した転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントを活用すると、あなたの経歴や志向にマッチし、入社後に活躍できるコンサルティングファームの紹介を受けられます。その過程で、自分だけでは辿り着けない求人に出会えることも少なくありません。
また、業界の内部事情に精通しているため、各ファームのカルチャーや評価軸を踏まえた質の高い選考対策が可能です。さらに、在職中の転職活動で負担になりがちな面接日程の調整や、個人では言い出しにくい年収などの条件交渉も代行します。
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