ビジョン・コンサルティングは「イノベーションで世界をより良く」をミッションに掲げるファームです。過度な労働時間や「Up or Out」の文化、属人的な組織運営を打破し、全社員の成長と顧客への価値提供を両立させる新しいコンサルティングモデルを追求しています。
本記事では、同社の事業内容や魅力、年収水準、中途採用の選考対策などを詳しく解説します。
ビジョン・コンサルティングの基本情報
ビジョン・コンサルティングは、従来のコンサルティング業界に蔓延する悪しき慣習を排除し、新しい働き方とサービス提供のスタイルを確立したファームです。
会社概要
| 設立年 |
2014年 |
| 所在地 |
〒106-6139
東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー39階 |
| 代表者 |
代表取締役社長 石井 千春 |
| 資本金 |
1億円 |
| 売上高 |
106億円(2024年1月期) |
| 従業員数 |
1,373名(2025年11月14日時点) |
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|会社概要
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|中途採用
ビジョン・コンサルティングは、設立からわずか10年ほどで急成長を遂げたコンサルティングファームです。その成長スピードは目覚ましく、過去5年間の売上高成長率は2,971%を記録しています。
同社は成長著しいコンサルティングファームとして、Financial Timesが選出する「High-Growth Companies Asia-Pacific 2025」にコンサルティング部門で唯一4年連続で選出されるなど、外部からも高い評価を受けています。
なお、同社のビジネスモデルは日系大手コンサルティングファーム「ベイカレント」と類似していることから、「ベイカレクローン」と呼ばれることもあります。
ベイカレクローンについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご確認ください。
関連記事:ベイカレクローンとは?ランキング・転職のポイントを徹底解説
経営理念
ビジョン・コンサルティングは、「過度な労働時間」や「Up or Out」といった業界の悪しき習慣を打破し、「業界の常識を覆すファームを創る」という強い想いから設立されました。これにより、コンサルタントが真に顧客への価値提供に集中でき、かつ健全に成長し続けられる環境を構築することを目指しています。
その上で、同社は具体的な経営目標として「時価総額世界一」を掲げ、「イノベーションで世界をより良く」という経営理念の実現を追求しています。
事業領域・組織体制
ビジョン・コンサルティングは、以下3つの事業領域を軸に、顧客企業の変革と社会課題の解決に取り組んでいます。
| 事業領域 |
概要 |
| コンサルティング事業 |
業界を問わず、戦略立案からソリューションまで、一気通貫の支援を提供 |
| 新規事業推進 |
全世界へのサービス展開を見据えた「デジタルソリューション事業」や「HR事業」を推進 |
| グローバル展開 |
世界440都市への展開を目指して、ロサンゼルス、シンガポール、オーストリアに拠点を設置し、事業を展開 |
ビジョン・コンサルティングの主なプロジェクト事例
ビジョン・コンサルティングは、戦略立案から実行支援まで一貫して伴走する姿勢を貫いています。以下では、同社の強みが発揮された代表的なプロジェクト事例を紹介します。
大手製造業|新規事業創出に伴う事業性評価支援
ある大手製造業では、1兆円規模の独自経済圏を創出する経営目標が掲げられ、年間100億円の投資資金を戦略的に配分する必要がありました。ビジョン・コンサルティングは、①重要テーマの選定、②スケールシナリオ策定支援、③継続的モニタリングの3つのタスクを実施し、経営判断を支援。さらに、1兆円規模の事業展開を見据えた、経営計画策定のためのコンサルティングサービスを提供しました。
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|大手製造業、新規事業創出に伴う事業性評価支援
大手広告代理店|RPAを用いた働き方改革プロジェクト
働き方改革関連法の施行により、労働時間削減が急務となった大手広告代理店では、業務量そのものが減らず、施策と現場にギャップが生まれていました。ビジョン・コンサルティングは、RPA化対象業務の選定からRPA構築、教育支援まで一貫して支援し、グループ企業を含めた全社員協力体制を構築。単純業務の自動化に成功し、本来実施すべき「考える業務」に専念する環境を実現しました。
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|大手広告代理店RPAを用いた 働き方改革プロジェクト
在欧日系企業|GDPR対応支援プロジェクト
2018年5月にEU一般データ保護規則(GDPR)が施行され、欧州経済領域内に進出した日系企業では、個人データの取り扱いに対する対応が必須となりました。ビジョン・コンサルティングは、欧州各現地法人との英語によるグローバル支援、プロジェクト全体のマネジメント最適化、成果物に対する品質強化を実施。GDPR対応に向けたIT施策を支援し、個人情報保護の観点で日本企業を守り、信用失墜を防ぐことに貢献しました。
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|欧州企業向けGDPR対応支援プロジェクト
評判からみるビジョン・コンサルティングで働く魅力
口コミサイトや公式サイトの情報をもとに、ビジョン・コンサルティングの働き方やカルチャーを解説します。
「Up or Out」ではなく「ALL-UP」を目指す評価・育成文化
ビジョン・コンサルティングは、外資系コンサルティングファームに多い「Up or Out」ではなく、全員で成長を目指す独自の育成文化「ALL UP」を掲げています。
この思想を支える仕組みが、「Vision Method」と呼ばれる独自の研修体系です。コンサルティングの基礎スキルや業界知識、最新のテクノロジー動向などを学べる全体研修や、マンツーマンで先輩コンサルタントに相談できるカウンセリング制度など、多様な角度からのサポートが用意されています。これにより、コンサルタント未経験者も現場で通用するレベルまで引き上げる体制を整えています。
また、プロジェクトで得られた知見やノウハウを全社で共有する仕組みも整備されており、組織全体として効率的に知見を蓄積・活用できる体制が整っているのも強みです。こうした育成への強いコミットメントにより、全社員平均で10%以上の昇給率を実現しています。
海外案件や新規事業にも挑戦できる多様なキャリアパス
「ワンプール制」の採用により、コンサルタントは自身の志向やキャリアプランに応じて、柔軟にキャリアを築くことができます。
多くのコンサルティングファームでは、業界別や機能別に部門が分かれており、所属部門によって携われるプロジェクトが限定されるケースも少なくありません。しかし、ビジョン・コンサルティングでは全社員が一つのプールに所属し、インダストリーやソリューションの垣根なく、柔軟にプロジェクトへアサインされます。
このワンプール制を支えるのが、高精度のAIマッチングシステムです。各コンサルタントのスキルや経験、志向を分析し、最適なプロジェクトとのマッチングを支援します。
また、グローバル拠点(シンガポールなど)を活用した海外案件へのアサイン機会も豊富です。日本企業の海外進出支援や、グローバルでのシステム統合プロジェクトなど、若いうちから国際的な舞台で活躍できるチャンスが開かれています。
さらに、新規事業推進部へのキャリアチェンジも可能です。自社の新規事業のアイデア出し、実現可能性評価、サービス企画といった、コンサルティングとは異なる「事業を創る」実務に携わることができ、経営に近い視座を養えます。
「残業を良しとしない」文化が実現するワークライフバランス
コンサルティング業界では長時間労働が常態化しているファームも少なくありませんが、ビジョン・コンサルティングは「残業を良しとしない」文化を明確に打ち出しています。
同社の平均残業時間は16.6時間(新規事業部門は9.9時間)と、他の大手コンサルティングファームよりも短く、生産性を重視する姿勢がうかがえます。
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|中途採用リクルートサイト
| ファーム名 |
平均残業時間 |
| デロイト トーマツ コンサルティング |
51.7時間 |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング |
44.5時間 |
| PwCコンサルティング |
41.0時間 |
| KPMGコンサルティング |
40.0時間 |
| アクセンチュア |
29.6時間 |
| ビジョン・コンサルティング |
16.6時間 |
※ビジョン・コンサルティング公式サイト、Openworkなどの口コミサイトの情報をもとに作成(2025年11月時点)
ワークライフバランスに対する取り組みは外部からも高く評価されており、一般財団法人日本次世代企業普及機構が実施した「ホワイト企業認定」において、大手コンサルティングファームとしては初めて「3年連続の認定」および「最高峰のプラチナ認定」を受けています。
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|社会的責任
ビジョン・コンサルティングの待遇は?
ビジョン・コンサルティングの年収や福利厚生など、待遇面を中心に解説します。
年収・福利厚生
ビジョン・コンサルティングでは、入社時のスキルや経験に応じた報酬が設定されています。
| ポジション |
年収目安 |
| コンサルタント(新卒採用) |
350〜400万円 |
| コンサルタント(中途採用) |
500〜2,000万円 |
| エグゼクティブコンサルタント |
1,500〜2,000万円 |
上記はあくまで目安のため、スキルや成果次第で更なる高収入を狙うことも可能です。
また、社員が安心して働けるよう、各種福利厚生も用意されています。
- 社会保険完備
- 住宅・通信手当
- ライフプラン手当(確定拠出年金)
- 自己研鑽手当
- 交際手当
- 資格取得支援制度
- 入社時有給付与制度
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|中途採用リクルートサイト
実力主義の評価制度
ビジョン・コンサルティングの評価は、年齢や在籍年数に関わらず、個人の実力と成果を正当に評価する「絶対評価」を採用しています。
主な評価軸は以下の3つです。
- Value評価:稼働率、粗利率など数値にもとづく客観的な評価
- 360度評価:自分自身、上司、人事など、多角的な視点からの評価
- コンピテンシー評価:コンサルタントとしての専門性やスキルの習熟度
これらの評価にもとづき、昇給・昇格が決定されます。他にも、高い成果を上げた社員を表彰するMVP制度や、役職にとらわれず優秀な人材を抜擢する制度もあり、実力ある社員がスピーディーにキャリアアップできる環境が整っています。
ビジョン・コンサルティングへの転職対策
ビジョン・コンサルティングへの中途転職を成功させるための具体的なステップと対策を解説します。
中途採用の転職難易度と採用状況
急成長を続けるコンサルティングファームとして業界内でも注目を集めているビジョン・コンサルティングは、転職市場における人気も高く、転職難易度は高いと言えます。
一方で、同社は社員数3,000名を目指す成長戦略を掲げており、採用活動には積極的です。実際、従業員数は直近3年間で約2倍に増加しており、中途採用比率も82.8%(2021年度実績)と高い水準になっています。
また、多様なバックグラウンドをもつ人材が活躍しているのも同社の特徴で、コンサルティング未経験者に対しても門戸が開かれています。事業会社での経験や、特定領域の専門知識があり、コンサルタントとしての素養があると認められれば、選考を通過できる可能性は十分あるでしょう。
なお、2025年11月時点では、戦略コンサルタントや業務コンサルタント、ITコンサルタントなどを幅広く募集中です。また将来のパートナー候補として、リード創出やプロジェクト推進を担う「エグゼクティブコンサルタント」も募集しています。
関連記事:コンサルタントに転職するには?未経験者に必要なスキル・経験と選考対策
求める人物像
ビジョン・コンサルティングではDXやIT関連プロジェクトが多いため、ITに関する知見のある方は高く評価される傾向があります。ITスキルを活かしてコンサルタントを目指したいという意欲があれば、コンサルティング未経験でも選考を通過できる可能性があります。
また、顧客の課題解決にコミットし、主体的にプロジェクトを推進するマインドも、同社が求める重要な資質です。ソリューションありきではなく、クライアントの真のニーズを徹底的に考え抜く姿勢が求められます。
あわせて、多様なメンバーと協働するため、他者の意見を受け入れる素直さや、円滑なコミュニケーション能力も必要です。これはコンサルティング経験者においても同様で、選考では過去の成功体験に固執せず、フィードバックを吸収して成長できる素直さが評価されます。
選考フローと面接のポイント
ビジョン・コンサルティングの中途採用選考は「書類選考→面接」の流れで進みます。最短1回の面接で内定が出ることもあるなど、スピーディーな選考が特徴です。
面接では論理的思考力やコミュニケーション能力といったコンサルタントとしての基礎能力や、カルチャーフィットが問われます。
選考を突破するために、以下のポイントは最低限押さえておきましょう。
- 一貫性のある転職理由(なぜコンサルティング業界か、その中で同社への入社を希望する理由)を用意しておく
- 常に結論から話すことを意識する
- 求める人物像に合致することを具体的なエピソードを盛り込みながらアピールする
ビジョン・コンサルティングへの転職はタイグロンパートナーズにお任せ
ビジョン・コンサルティングのような人気コンサルティングファームへの転職を成功させるには、同社のカルチャーや事業状況を深く理解・把握し、自身のスキルや経験が、同社の成長戦略の中でどう貢献できるかをアピールする必要があります。
しかし、一般に公開されている情報だけを頼りにした選考対策では、自身の強みやカルチャーフィットをアピールしきれず、選考を突破するのは難しくなる可能性が高いでしょう。
そこで活用したいのが、コンサルティング業界への支援実績が豊富な転職エージェントです。タイグロンパートナーズには、業界に精通したコンサルタントが多数在籍しており、求められる人物像や選考の傾向など、Webには掲載されていない有益な情報を持っています。応募先ファームの選定、そして、職務経歴書の添削から模擬面接まで、内定獲得に向けた具体的なアドバイスが得られます。
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