コンサルタント(以下、コンサル)の年収相場は、役職や所属するコンサルティングファーム(以下、コンサルファーム)の事業領域などによって異なります。また、各ファームの給与体系や昇給条件の違いから年収に差が出るケースも少なくありません。コンサルの転職活動では、こうした背景を踏まえて転職先を検討すると良いでしょう。
本記事では、コンサルの年収相場をご紹介します。業界×役職別の年収相場のほか、上場日系コンサルファームの年収をランキング形式でご紹介するため、コンサル業界の転職活動でぜひ参考にしてみてください。
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<目次>
1.【業界×役職別】コンサルタントの年収相場
2.上場日系コンサルティングファームの年収ランキング
3.コンサルタントの年収が高い理由
4.コンサルタントなど高年収の転職はハイクラス転職エージェントで!
1.【業界×役職別】コンサルタントの年収相場
初めに、業界×役職別のコンサルの年収相場をご説明します。コンサルの年収は事業領域や役職によって相場に差が出る傾向にあるため、希望する転職先の条件から年収の目安を確認してみましょう。
【戦略系コンサルティングファーム】
戦略系コンサルファームは、クライアント企業の経営課題の解決へ向けた戦略立案を担います。成長戦略・M&A戦略・グループ経営戦略・新規事業戦略をはじめとした、経営に特化した難易度の高い領域を支援します。他のコンサルファームと比較して、昇進に応じて高い年収が期待できるのが特徴です。

【総合系コンサルティングファーム】
総合系コンサルファームとは、幅広い領域を支援する大規模なコンサルファームを指します。上流工程から下流工程まで総合的なサポートを担い、クライアント企業が抱える課題もさまざまです。業界別にチームが分かれるケースも少なくありません。大規模なプロジェクトに関わる機会も多く、年収は高水準な傾向にあります。

【組織・人事系コンサルティングファーム】
組織・人事系コンサルファームは、組織や人事に関する課題解決を支援します。具体的には、適切な人事制度の構築・業務効率化・人材育成プログラムの設計などを担います。年収相場は戦略系や総合系と比較してやや低いものの、経営における人的資本が重要視される近年、組織・人事系は注目される分野の一つです。

【FAS系コンサルティングファーム】
FASとは「ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス」の略称で、FAS系コンサルファームでは企業の財務に特化したアドバイスやサポートを行います。M&Aや事業再生の支援のほか、不正調査や企業価値評価といった財務に関わる幅広い支援を担います。入社後、役職や年齢が低くても、いずれ高年収を目指せるのが特徴です。

コンサルという職種の特徴や働き方について改めて確認したい方は、以下の関連記事を併せてお読みください。やりがいや求められるスキルなど、コンサルへの転職に役立つ情報をお伝えします。
■コンサルタントの仕事とは?やりがいや求められるスキルについて解説
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2.上場日系コンサルティングファームの年収ランキング
続いて、上場日系コンサルファーム各社の年収をランキング形式でご紹介します。キャリアアップ転職で希望する収入を実現するために、各ファームの平均年収をチェックしてみましょう。
・株式会社ドリームインキュベータ
株式会社ドリームインキュベータは、2000年設立のコンサルファームです。2024年3月末時点の従業員数(連結)は227人で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。大手企業の成長戦略コンサルティング・新規事業支援・ベンチャー企業への投資・インキュベーションなどに携わっています。平均年収は上場日系コンサルファームでもっとも高水準の約1,776万円です。
■株式会社ドリームインキュベータの有価証券報告書ページはこちら
・株式会社野村総合研究所
株式会社野村総合研究所は、1965年創業のコンサルファームです。2024年3月末時点の従業員数は7,206人、NRIグループの従業員数は16,708人で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。マネジメントコンサルティングやシステムコンサルティングのほか、金融ITソリューション・産業ITソリューション・IT基盤サービスなどを提供しています。平均年収は上場日系コンサルファームで上位の約1,242万円です。
■株式会社野村総合研究所の有価証券報告書ページはこちら
・株式会社ベイカレント・コンサルティング
株式会社ベイカレント・コンサルティングは、1998年創業のコンサルファームです。2024年4月時点の従業員数(連結)は4,761人で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。産業の分野ではハイテク・メディア・エンターテインメント・通信・モビリティなど、サービスの分野ではAI・トランスフォーメーション・サステナビリティ・GXなど幅広く支援しています。平均年収は約1,118万円です。
■株式会社ベイカレント・コンサルティングの有価証券報告書ページはこちら
・株式会社三菱総合研究所
株式会社三菱総合研究所は、1970年設立のコンサルファームです。2023年9月末時点の従業員数(連結)は4,428人で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。サービス分野は経営コンサルティング・デジタルトランスフォーメーション・エネルギー・サステナビリティ・食農・情報通信・最先端技術・地域コミュニティ・モビリティなど多岐にわたります。平均年収は上場日系コンサルファームで上位の約1,025万円です。
■株式会社三菱総合研究所の有価証券報告書ページはこちら
・山田コンサルティンググループ株式会社
山田コンサルティンググループ株式会社は、1989年設立のコンサルファームです。従業員数は臨時従業員を含めて1,071人(2024年4月1日現在)で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。事業再生・事業承継アドバイザリー業務に強みを持っており、M&A案件にも注力しています。この他にも組織人事やIT、海外事業などの領域を取り扱っています。平均年収は約866万円です。
■山田コンサルティンググループ株式会社の有価証券報告書ページはこちら
3.コンサルタントの年収が高い理由
一般的にコンサル業界は年収が高い傾向にあり、転職で年収アップが期待できます。ここでは、コンサルの仕事内容や働き方などの特徴から、高年収の理由を解説します。
①案件単価が高い
コンサル業界では、案件単価の高さが報酬に反映されるため、年収が高くなる傾向にあります。そもそもコンサルファームで扱う案件は、クライアントの将来の経営状況を左右し、企業の成長に大きく関わります。企業に対して提供する価値が非常に高く、かつ経営や各業界に関する専門知識が必須です。このように仕事のレベルが高いことから案件単価が高額となります。豊富な経験やスキルを有する人材が多いコンサルファームや、ブランド力の高いコンサルファームでは、さらに案件単価が高くなるケースも珍しくありません。
②利益率が高い
コンサル業界のビジネスは知的労働であることから利益率が高く、企業の利益が従業員に還元されやすいという特徴があります。企業が利益を出すために必要な資源はコンサルの人件費が中心であり、他の業界のビジネスのように原材料費や設備費などがほとんどかかりません。そのため、クライアントから支払われる報酬のうち従業員に配分される金額が高くなる傾向にあるのです。さらに、実力重視の給与体系が設定されたコンサルファームでは、能力の高いコンサルに高額なインセンティブが支給されるケースも珍しくありません。
③高いバリューが期待される
コンサルの仕事は、企業の経営戦略のアドバイスを担うことから高度な専門性を要し、クライアントから高いバリューを期待されます。報酬が高い分、仕事の成果に対してシビアな評価を受け、ハードな働き方を求められるケースも多い職種です。日々の業務では、データ収集やプレゼン資料の準備といった膨大な作業をこなしながら、専門知識の習得やクライアントとの関係構築にも多くの時間を割く必要があります。一方で、周りに優秀な人材が多い環境で自分のスキルに磨きをかけたい方にとっては、魅力ある職種だといえるでしょう。
4.コンサルタントなど高年収の転職はハイクラス転職エージェントで!
ここまで、コンサルへの転職を検討している方へ向けて、年収相場や年収ランキングをご紹介しました。コンサル業界は案件単価や利益率の高さから高収入が期待でき、基本給に加えてボーナスやインセンティブで収入を高められる可能性があるのがメリットです。ただし、就職先により年収に差が出やすいため、収入アップを目指すならハイクラス転職エージェントを利用すると良いでしょう。
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