ローランド・ベルガーは、1967年にドイツで設立された国際的な戦略コンサルティング会社です。日本拠点である、株式会社ローランド・ベルガー(以下、ローランド・ベルガー)は1991年に設立されました。本記事では、ローランド・ベルガーの年収に焦点を当て、役職別の具体的な給与テーブルから、賞与(ボーナス)、評価・昇進の仕組み、競合他社との比較、さらには働きがいや労働環境まで徹底的に解説します。
ローランド・ベルガーの概要
会社名 |
株式会社ローランド・ベルガー |
英語名 |
Roland Berger Ltd. |
設立年月 |
1967年(グローバル)1991年(日本オフィス) |
資本金 |
8億7,000万円 |
代表者名 |
大橋 譲 |
従業員数 |
日本:約150名(2024年時点)
グローバル:約3,000名(2024年時点) |
所在地 |
東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 35階 |
出典:株式会社ローランド・ベルガー
なお、ローランド・ベルガーの強みは以下の3つです。
- ローランド・ベルガーの理念と組織文化
- 事業内容と強み・特徴
- 近年の事業展開と注目トピック
それぞれ解説します。
ローランド・ベルガーの理念と組織文化
ローランド・ベルガーのコア・バリューは、以下3つです。
- Entrepreneurship(企業家精神)
- Excellence(卓越性)
- Empathy(共感力)
出典:ローランド・ベルガー|コア・バリュー
ヨーロッパ由来の独立志向と知的自律性を重視する文化が根づいているため、社員一人ひとりがプロジェクトのオーナー意識を持ち、クライアントの課題に向き合うことが求められます。
トップダウン型ではなくフラットな組織構造も特徴的で、若手でも自由に意見を発信できる環境が整っており、自ら動き成果を出せる人ほど活躍しやすい風土です。ローランド・ベルガーは「自立したプロフェッショナル」としての成長を志す方にフィットする組織といえるでしょう。
事業内容と強み・特徴
ローランド・ベルガーは、特に以下の産業分野において深い知見と豊富な実績を有し、クライアントが抱える複雑かつ高度な経営課題の解決を支援しています。
同社の強みの一つは、各産業への深い理解にもとづいた実践的な「ハンズオン支援」です。単なる戦略提案に留まらず、クライアントと一体となって課題に取り組み、戦略の実行から成果創出までを密接にサポートする「伴走型」のコンサルティングスタイルが高く評価されています。
さらに、日本のマーケットや顧客特性を重視したローカル発の戦略や取り組みを積極的に推進できる点も特筆すべき強みです。これは、欧州本社から日本オフィスへ大きな裁量が与えられていることによるもので、顧客に合わせて柔軟なサービス提供を可能にしています。
近年の事業展開と注目トピック
近年のローランド・ベルガーは、以下のテーマに注力しています。
- サステナビリティ
- デジタル・トランスフォーメーション(DX)
- 脱炭素(カーボンニュートラル)など
特にヨーロッパ発の知見を活かし、日本企業の環境対応戦略やグローバル競争力の強化を支援するプロジェクトが増加傾向にあります。さらにスタートアップ企業との連携やオープンイノベーション領域の案件も積極的に手がけており、イノベーション戦略やCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)支援なども行っています。
IT領域やグリーンビジネスに関心のある方や、業務の変革推進に携わってきた経験がある方は、ローランド・ベルガーで成長・活躍のチャンスがある分野を見つけられる可能性が高いです。
ローランド・ベルガーの年収
ローランド・ベルガーの平均年収は、約1,000万円とされています。年収は年俸制であり、基本給と賞与(ボーナス)で構成されており、残業代は基本給に含まれているため、別途支給されることはありません。
ローランド・ベルガーの賞与(ボーナス)は評価ランクや個人の業績に応じて支給額が変動します。賞与の金額に反映されるのは、以下の要素を含むプロジェクトへの貢献度です。
- ファーム全体の業績
- 所属部門やプロジェクトの収益性
- 個人のパフォーマンス評価など
役職別年収レンジ
ローランド・ベルガーにおける役職別の年収レンジは以下の通りです。
役職 |
年収(目安) |
ジュニアコンサルタント |
580万円〜800万円 |
コンサルタント |
800万円〜1,100万円 |
シニアコンサルタント |
1,100万円〜1,800万円 |
プロジェクトマネージャー |
1,800万円〜2,500万円 |
プリンシパル |
3,000万円〜 |
パートナー |
5,000万円〜 |
コンサルタント以上の役職では年収1,000万円が実現でき、プロジェクトマネージャークラスになると、年収2,000万円以上も目指せます。プリンシパル以上になると、プロジェクト単体ではなく企業の業績が自身の年収にも反映されるようになるため、業績次第で年収3,000万円以上の実現も可能です。
競合の戦略コンサルティングファームとの年収比較
ローランド・ベルガーと競合の戦略コンサルティングファーム(MBBなど※)における年収は以下の通りです。
※MBBとは、世界3大戦略コンサルティングファームの「マッキンゼー・アンド・カンパニー」「ボストン コンサルティング グループ」「ベイン・アンド・カンパニー」を指します。
企業名 |
平均年収(目安) |
A.T.カーニー株式会社 |
1,600万円 |
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン |
1,300万円 |
マッキンゼー・アンド・カンパニージャパン |
1,200万円 |
株式会社ローランド・ベルガー |
1,000万円 |
ボストン・コンサルティング・グループ合同会社 |
950万円 |
ローランド・ベルガーの年収は、競合の戦略コンサルティングファームと同等の高水準な年収が期待できます。
ローランド・ベルガーの評価・昇進制度
ここでは、ローランド・ベルガーの評価・昇進制度について、解説します。
評価制度
ローランド・ベルガーの評価は、年2回(半期ごと)のペースで行われます。評価の流れは以下の通りです。
評価基準となる項目には主に以下の5つの項目があり、多角的な観点から行われます。
- 日々のアウトプットの質
- 問題解決能力
- クライアントリレーション
- チームへの貢献度
- リーダーシップ
さらにローランド・ベルガーでは、同僚・部下・上司からそれぞれフィードバックを受ける360度評価も行われています。仕事におけるパフォーマンスだけでなく、日々の言動や業務への姿勢も評価基準の一つであることを認識しておくことが重要です。
昇進の基準とプロセス
ローランド・ベルガーでは、評価会議を通して正式に昇進が決定されます。
昇進の具体的な基準は公開されていないものの、主に以下の要素を複数かつハイレベルで満たす必要があります。
- 各役職に応じた能力水準の達成
- 一定期間にわたる高評価の継続
- チームを統率する能力
- チームメンバーへの貢献
- クライアントとの良好な関係構築など
ローランド・ベルガーでは、年功序列ではなく実力や成果が重視されるため、若手であっても評価次第で早期での昇進も可能です。実際に30代前半でプロジェクトマネージャーへ昇進するケースもあるなど、キャリアパスに柔軟性があります。
ローランド・ベルガーが高年収である理由
ローランド・ベルガーの年収が高い理由として、3つの背景が挙げられます。
- コンサルティングビジネス特有の高い利益構造であるため
- クライアントへ提供する価値が高いため
- 成果が直接反映される給与体系になっているため
コンサルティングビジネス特有の高い利益構造であるため
まず一つ目の理由として、コンサルティング業界が高い利益率を誇るためです。
コンサルティングは「知識集約型」であり、製造業などとは異なり、大規模な生産設備や原材料、在庫といった有形資産への大きな投資は基本的に必要ありません。そのため、主要なコストはコンサルタントの人件費となりますが、これはプロジェクトの受注状況や規模に応じて一定調整できるため、固定費を比較的低く抑えることが可能です。
結果として、売上高に対する利益率が高くなる傾向にあります。
クライアントへ提供する価値が高いため
二つ目の理由として、ローランド・ベルガーが企業の経営戦略という企業経営の根幹領域のコンサルティングに特化し、そこで高い付加価値を生み出しているためです。
経営戦略は、企業の将来の方向性や成長を左右する重要な意思決定に深く関与するため、クライアント企業に与えるインパクトが大きく、結果として提供サービスの顧客単価も高額になる傾向があります。
特に、同社が得意とするグローバル戦略、M&A(企業の合併・買収)、新規事業開発といった専門性の高い戦略領域は、クライアントの企業価値向上への貢献度が非常に大きく、高度な専門性と実績が求められるため、特に高単価なプロジェクトとなります。これらの高付加価値案件で継続的に成果を上げることが、コンサルタントの高年収を支える重要な基盤となっています。
成果が直接反映される給与体系になっているため
ローランド・ベルガーは年功序列でなく完全実力主義のため、評価やスキル次第で20代や早期の昇進が可能です。評価基準は役職ごとに定められており、査定における比率は役職ごとにそれぞれ異なります。
シニアコンサルタント(入社1〜5年程度)以下は稼働率が査定の主要な部分を占め、ノルマ(85%以上)以上のパフォーマンスを行う必要があります。
プロジェクトマネージャー(入社6年程度)以上の場合、稼働率は査定の10%程度となる一方で、売上が査定の60〜70%を占める要素となるのが特徴です。その他にも、新規顧客の開拓や若人材の育成も評価基準となります。
ローランド・ベルガーの働き方
ローランド・ベルガーでの働き方について、以下の通り解説します。
- 労働環境の実態
- 福利厚生とワークライフバランス
- ダイバーシティ&インクルージョンと働きがい
- パフォーマンスと雇用の安定性
労働環境の実態
ローランド・ベルガーの労働環境は、コンサルティング業界特有のハードワークといった側面を持ちつつも、自由度が高い傾向があります。
基本的にはプロジェクトベースで働くため、繁忙期と閑散期がありますが、その中で高い労働生産性を重視しています。少数精鋭で密度の高いアウトプットを求められる一方で、チームメンバーと協力して動く場面も多いです。
福利厚生とワークライフバランス
ローランド・ベルガーでは、以下のように充実した福利厚生が完備されています。
- フレックスタイム勤務
- 育児休暇制度
- 育児短時間勤務制度
- 確定拠出年金制度
- 各種育成制度
- 国内およびグローバルトレーニング制度
- 海外オフィスとのエクスチェンジプログラム
- MBA留学支援制度
- 語学学習費用補助など
有給取得率も高めで、プロジェクトが終了したタイミングなどでまとまった休みを取るケースもあります。在宅勤務やフレックス制度も導入されており、個々の働き方に応じた柔軟な選択肢が揃っています。
全社として「しっかり成果を出したうえで、休むときは休む」スタイルが浸透しているのは、同社の大きな魅力のひとつです。
ダイバーシティ&インクルージョンと働きがい
ローランド・ベルガーは、ドイツ発のグローバルファームとして多様性を受け入れている企業です。国籍やバックグラウンドの異なる人材が活躍しているほか、女性コンサルタントの活躍支援も積極的に行われており、多様な視点を尊重しながら仕事を進める文化が根づいています。
若手のうちから裁量ある仕事を任されることも多く、自分の意見やアイデアがプロジェクトに反映される実感が得られやすいのも特徴です。主体性を重視する風土の中で、自らの成長と社会的意義のある仕事を両立できます。
パフォーマンスと雇用の安定性
ローランド・ベルガーは成果主義を基本としながらも、過度にシビアな評価ではなく、継続的な育成を前提とした人材マネジメントを行っている企業です。
外資系戦略コンサルティングファームにおける「Up or Out」の文化がありながらも、パフォーマンスの良し悪しによって短期間でクビにされるような文化ではなく、フィードバックや配置転換を通して成長につなげる機会が設けられています。
ローランド・ベルガーへの転職情報
ローランド・ベルガーへの転職情報について、以下の観点から解説します。
- 中途採用における転職難易度の高さ
- 難易度を押し上げる要因
- 採用動向と求める人物像
- 選考フロー概要と各ステップのポイント
- ケース面接・フェルミ推定の対策
中途採用における転職難易度の高さ
ローランド・ベルガーの転職難易度は、戦略コンサルティングファームの中でも最難関レベルとされています。求められる水準が非常に高く、転職市場ではコンサルティング業界のほか、総合商社や外資金融出身のハイレベルな候補者との競争になります。
極めて高い能力とポテンシャルが求められるほか、論理的思考力・対人スキル・自発性のすべてにおいてバランスの取れた資質が必要とされます。
難易度を押し上げる要因
ローランド・ベルガーの転職難易度が高いのには、以下の理由があります。
- 戦略策定業務における高い専門性が求められる
- 複雑な課題を解決する思考力を面接で判断される
- クライアント経営層と対峙できるコミュニケーション能力が必須
- プレッシャー耐性など
ローランド・ベルガーでは戦略領域における専門性に加え、難しい問題に立ち向かう姿勢やコミュニケーション能力が求められます。
採用動向と求める人物像
ローランド・ベルガーは通年で中途採用を行なっているものの、少数精鋭のチーム編成を重視しているため、選考を通過するのは非常に困難です。求められる人物像として、以下のポイントが挙げられます。
- 強い自走力と主体性を持って行動できる
- プロ意識と知的好奇心を持って業務に取り組める
- 論理的思考力を活かして複雑な課題に挑める
- 定量・定性の両面から課題を構造的にとらえる力がある
- クライアントとの信頼関係を構築できる誠実さと柔軟性がある
- ローランド・ベルガーのコア・バリューに共感している
ローランド・ベルガーにおける選考では、ポテンシャル重視の採用活動も行われています。コンサルティング業界未経験から同社に転職したい方は、今までのバックグラウンドや入社への思いを言語化できるようにしましょう。
選考フロー概要と各ステップのポイント
ローランド・ベルガーにおける選考フローは、以下の通りです。
- 書類選考
- 筆記・Webテスト
- 複数回の面接(ケース・フェルミ含む)
書類選考ではバックグラウンドや志望動機の一貫性に加えて、ローランド・ベルガーとのマッチ度合いを判断されます。ケース面接が中心の一次面接で主に判断されるのは、フェルミ推定およびビジネスケースにおける思考力です。二次面接では過去に経験したプロジェクトに関する内容、最終面接では将来性や視座の高さなど、様々な要素を総合的に判断されます。
ローランド・ベルガーの選考期間はおおよそ1カ月程度と長いため、それぞれのフェーズに特化した対策を行いましょう。
ケース面接・フェルミ推定の対策
ローランド・ベルガーの選考では、一般的な面接に加えて戦略コンサルティング特有のケース面接が行われるほか、フェルミ推定のスキルも試されます。論理的思考力・構造化力・瞬発力の高さを問われる場面が多いため、事前のフレームワーク学習や模擬面接による実践的なトレーニングが必要不可欠です。
ケース面接では課題を素早く分解して一貫性のある仮説を展開する力が求められ、フェルミ推定では物事における「前提」を設定し、精度の高い推論を導くための「数字感覚」と「論理的思考能力」が評価されます。模擬面接やプロによるフィードバックを繰り返し受けられる転職エージェントなどのサービスへ登録し、実践レベルのスキルを身につけましょう。
タイグロンパートナーズにはコンサルティング業界に精通した専門性の高いコンサルタントが所属しています。ハイクラス・プロフェッショナル人材に対し、他社とは一線を画す転職・キャリア支援を行っておりますので、ぜひご相談ください。
ローランド・ベルガーのキャリアパス
ローランド・ベルガーでのキャリアパスについて、解説します。
ファーム内でのキャリア
ローランド・ベルガー入社後の一般的な昇進プロセスは、以下の通りです。
- ジュニアコンサルタント
- コンサルタント
- シニアコンサルタント
- プロジェクトマネージャー
- プリンシパル
- パートナー
入社当初、特にコンサルティング経験が浅い場合は「ジュニアコンサルタント」としてキャリアをスタートします。この期間は、戦略的思考、データ分析手法、効果的な資料作成スキルといった、コンサルタントとしての基礎能力を徹底的に習得するフェーズです。
その後「コンサルタント」へと昇進し、プロジェクトにおける個別のタスクを担当しながら、コンサルティング業務の土台を固めます。経験を積むと「シニアコンサルタント」として、小規模なプロジェクトにおいてリーダーシップを発揮し、チームを率いる役割を担います。
「プロジェクトマネージャー」以上の役職になると、その責任範囲は格段に広がります。大規模かつ複雑なプロジェクトの総責任者として、プロジェクト全体の計画、実行、品質管理、そしてクライアントとの折衝までを統括します。
社外でのキャリア
ローランド・ベルガー出身者は、以下を含む様々なキャリアの道へ進む傾向にあります。
- 事業会社の経営幹部
- プライベートエクイティ(PE)ファンド、ベンチャーキャピタル(VC)
- スタートアップ/ベンチャーの経営層(CxOなど)
- 他の外資系コンサルティングファームへの転職
- 起業・独立
ローランド・ベルガーで得られるものは、コンサルティングスキルに留まりません。むしろ、あらゆるビジネスシーンで不可欠となる「経営者視点での戦略的思考力と課題解決アプローチ」こそが、その後のキャリアにおける大きな強みとなります。
どのような業界や職種においても普遍的に通用する、まさに「キャリアの資産」とも言える能力を磨きたいと考える方にとって、同社への挑戦は非常に価値のある選択肢と言えるでしょう。
ローランド・ベルガーの年収とキャリア実現に向けて
ローランド・ベルガーの年収は戦略コンサルティング業界の中でも高水準のため、成果次第では早い段階で年収1,000万円超を目指せます。少数精鋭の組織で裁量を持ちながら働ける反面、求められる専門性や思考力、プレッシャー耐性は非常に高いです。厳しい環境下で経営視点・戦略構築力・クライアント対応力といった一生もののスキルを身につけられるため、キャリアの幅も豊富に広がります。
戦略コンサルティングファームへの転職を考える方は、自己分析を行いつつ、企業文化との相性を確認した上で選考に臨みましょう。
転職・キャリア相談はタイグロンパートナーズへ
ローランド・ベルガーを含む戦略コンサルティングファームへの転職は、タイグロンパートナーズのような転職エージェントの活用がおすすめです。タイグロンパートナーズには、コンサルティング業界出身の専門性の高いコンサルタントが所属しています。
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