ビジョン・コンサルティングは、2014年の設立からわずか10年で従業員数1,000名を突破するなど、急成長を遂げているコンサルティングファームです。成長スピードの速さゆえに「やばい」「激務」といった情報も散見されますが、その多くは、一部の口コミが一人歩きしたものであり、実態とは乖離があります。
同社は「平均残業時間16.6時間」「ホワイト企業認定プラチナランク取得」「3期連続で平均昇給率10%以上」といったデータが示す通り、働きやすさと高い報酬水準を両立させているファームです。
本記事では、同社の評判の真相や向いている人の特徴を詳しく解説します。
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ビジョン・コンサルティングとは?
| 会社名 |
株式会社ビジョン・コンサルティング |
| 設立年 |
2014年 |
| 本社所在地 |
〒106-6139
東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー39階 |
| 代表者 |
代表取締役社長 石井 千春 |
| 資本金 |
1億円 |
| 売上高 |
106億円(2024年1月期) |
| 従業員数 |
1,373名(2025年6月1日時点) |
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|会社概要
ビジョン・コンサルティングは、戦略コンサルティングからITコンサルティング、システムインテグレーション、新規事業開発まで幅広いサービスを提供するコンサルティングファームです。同社はベイカレントと類似したビジネスモデルをもつ「ベイカレクローン」4社(※)のうちの1社としても知られています。
※Dirbato、ノースサンド、ライズ・コンサルティング・グループ、ビジョン・コンサルティング
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ビジョン・コンサルティングが「やばい」と言われる4つの理由
ビジョン・コンサルティングが「やばい」と言われる背景には、コンサルティング業界特有のイメージや、急成長企業に対する漠然とした不安などがあります。
激務でワークライフバランスがとりにくい
「コンサルティング業界=長時間労働」のイメージが根強いため、ビジョン・コンサルティングに対しても労働時間の長さを懸念する声は多いようです。
しかし、同社が公表している残業時間はコンサルティング部門で16.6時間、新規事業部門では9.9時間と、他の有名コンサルティングファームの水準を大きく下回っています。
| コンサルティングファーム名 |
残業時間(目安) |
| デロイト トーマツ コンサルティング |
49.8時間 |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング |
43.7時間 |
| PwCコンサルティング |
40.8時間 |
| KPMGコンサルティング |
40.4時間 |
| アクセンチュア |
29.2時間 |
| ベイカレント |
23時間 |
| ビジョン・コンサルティング |
16.6時間 |
※OpenWorkなどの口コミサイトや公式サイトの情報を基に作成
また、有給休暇の希望取得率は99%に達しており、休暇を取得しやすい環境が整っています。同社は、一般財団法人日本次世代企業普及機構が実施する「ホワイト企業認定」では、大手コンサルティングファームとしては初となる3年連続認定を獲得し、最高峰の「プラチナ認定」も取得しました。労働環境については、第三者からも高い評価を受けています。
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|ニュース
離職率が高く社員の定着率が低い
「急成長の反動で人材の流動性が高いのでは」と懸念する声もあります。しかし、ビジョン・コンサルティングの離職率は業界全体と比較して低い水準にあるとされています。
また、そもそもコンサルティング業界においては、離職率の高さだけで職場環境の良し悪しを判断することはできません。働き方改革に積極的に取り組んでいるコンサルティングファームであっても、キャリアアップを目的とした前向きな退職は一定数起こり得ます。
なお、OpenWorkなどの口コミサイトによると「トップダウンの傾向がある」「上司によっては厳しい指導がある」といった意見もあります。事実、急成長中の組織ではスピード重視の意思決定が求められる場面が多く、指示の出し方が一方的に感じられるケースはあり得るでしょう。しかし「速く成長できる」「率直なフィードバックがスキルアップにつながった」など、ポジティブに受け止める声も多く、評価は個人によって分かれます。
転職難易度が高い
転職難易度の高さも、ビジョン・コンサルティングが「やばい」と言われる理由の一つです。同社はGreat Place To Work®から「働きがいのある会社」として認定されたこともあり、転職市場での注目度が高まっています。
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|ニュース
※Great Place To Work®:世界約170ヶ国で従業員意識調査を行い、調査結果をもとに「働きがいのある会社」認定・ランキングを発表している機関
なお、同社は中途採用に積極的です。中途採用比率は、2019年度86.4%、2020年度86.8%、2021年度82.8%と、いずれも80%を超えています。従業員数も直近3年間で約2倍に増加しており、採用枠そのものが拡大し続けている状況です。ITスキルや業界知見があれば、コンサルティング未経験者であっても内定を獲得できる可能性はあります。
もちろん全員が転職できるわけではないため、注目度の高さと比例して応募者・不採用者が増えた結果、難易度の高さを「やばい」と評する方もいます。
採用大学のレベルが高く学歴フィルターがある
同社は慶應義塾大学・早稲田大学・上智大学といった難関大学の出身者が多いことから、「学歴フィルターがあるのではないか」と噂されています。しかし、同社の募集要項に学歴に関する制限はなく、明確な学歴フィルターを設けているわけではありません。
選考では論理的思考力やIT知見が問われるため、結果として難関大学出身者の通過率が高くなり、「高学歴ばかり」という印象につながっていると考えられます。
中途採用においては、学歴よりも職歴・実績が問われるため、SIer出身者やIT業界でのプロジェクト経験をもつ人材が高く評価される傾向にあります。そのため、学歴のみを理由に門前払いされる可能性は低いでしょう。
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評判からみるビジョン・コンサルティングの魅力
ネガティブなイメージの裏にある、同社ならではの魅力を口コミや公式情報にもとづいて解説します。
実力主義にもとづく報酬体系
ビジョン・コンサルティングは、年功序列ではなく実力・成果にもとづく報酬体系を採用しています。同社の募集要項(中途採用)に掲載されている年収目安は以下の通りです。
- コンサルタント:500万円〜2,000万円
- エグゼクティブコンサルタント:1500万円〜5.000万円
同社の評価制度は、稼働率・粗利率などの数値にもとづく「Value評価」、上司・同僚・部下からフィードバックを集める「360度評価」、行動特性を測る「コンピテンシー評価」の3軸で構成されています。
上司の主観やプロジェクトの当たり外れに左右されにくい仕組みのため、成果を出した分だけ報酬に反映される透明性の高い制度と言えるでしょう。さらに、MVP制度や抜擢人事も活発で、年齢や社歴に関係なくスピーディーにキャリアアップできる点が、成長志向の人材から支持を集めています。
人材への積極投資
外資系コンサルティングファームで一般的な「Up or Out(昇進できなければ退職)」の方針とは異なり、ビジョン・コンサルティングは全社員が成長を目指す「ALL UP」の理念を掲げています。実際に同社の平均昇給率は10%を超えています。
育成プログラムの中核となるのが「Vision Method」と呼ばれる研修体系です。コンサルティングの基礎スキルから業界知識、最新テクノロジーまで幅広いテーマを網羅しており、講師は顧客から高い評価を得ている現役コンサルタントが務めます。
入社時だけでなく入社後も継続的に受講でき、未経験者でも実務で即戦力となるスキルを体系的に習得可能です。
また、経験豊富なコンサルタントから、プロジェクト上の相談からキャリアプランの策定まで個別にサポートを受けられる制度もあります。
こうした取り組みが評価され、同社は「厚生労働省主催グッドキャリア企業アワード2024」において「イノベーション賞(厚生労働省人材開発統括官表彰)」を受賞しています。
出典:厚生労働省|「グッドキャリア企業アワード2024」の受賞企業を決定しました
ワンプール制による多様なプロジェクトへのアサイン
業界別や機能別に部門が分かれる一般的なコンサルティングファームとは異なり、ビジョン・コンサルティングは全社員が一つのプールに所属する「ワンプール制」を導入しています。
同社ではAIマッチングシステムを活用し、個人のスキルや志向に応じたプロジェクトへのアサインが行われています。短期間で幅広いプロジェクトに携われるため、戦略案件からIT導入、PMOまで多様な経験を積める点が強みです。
海外拠点(ロサンゼルス・シンガポール・オーストラリア)を活用したグローバル案件への参画機会もあり、国境を越えたキャリアを志向する人材にとっても魅力的な環境と言えるでしょう。
急成長企業ならではの裁量の大きさ
創業10年で従業員数1,000名超という拡大フェーズにあるビジョン・コンサルティングでは、若手であっても裁量の大きい役割を任される機会が豊富にあります。
また、同社は「全員経営」をモットーに掲げており、立場に関係なく意見を発信することが歓迎される社風が特徴です。社員が自由に制度改革や事業企画を提案し、アジャイル的に推進できるカルチャーが根づいています。
ワークライフバランスを保ちながら働ける環境
ビジョン・コンサルティングには「残業を良しとしない」文化が根付いており、人事部が残業管理を徹底しているとされています。働き方の自由度も高く、リモートワーク・時差出勤・私服勤務などが認められています。プロジェクトの合間にはまとまった休暇を取得するメリハリのある働き方が浸透しており、ワークライフバランスは保ちやすいと言えるでしょう。
ビジョン・コンサルティングへの転職をやめた方がいい人の特徴
転職後のミスマッチを防ぐために、同社のカルチャーや働き方と合わない可能性がある人の特徴を解説します。
安定した業務範囲で専門性を深めたい人
ワンプール制のもとでは、インダストリーやソリューションの垣根なく様々なプロジェクトにアサインされます。幅広い経験を積める反面「金融業界のスペシャリストになりたい」「SAP導入の専門家を目指したい」といった特定領域への深い専門性を追求したい人にとっては、キャリア構築の面で遠回りに感じることがあるかもしれません。
専門性を追求したい場合は、インダストリー別やソリューション別に部門が設けられているコンサルティングファームの方が適している場合があります。
手厚い指導やOJTを期待する人
ビジョン・コンサルティングには一定の研修制度が用意されているものの、大手コンサルティングファームほどすべてのプロセスが体系化されているわけではありません。
受け身の姿勢で手厚いOJTを期待する人よりも、わからないことを自ら調べ、必要な情報を取りにいける人の方が成果を出しやすい環境と言えるでしょう。
ブランドやネームバリューを重視する人
MBBやBIG4と比較すると、ビジョン・コンサルティングのグローバルでの知名度は決して高いとは言えません。ファームのブランド力を活かして営業活動をしたいと考えている人にとっては物足りなく感じる場面があるでしょう。
一方で、同社は英Financial Timesが発表するアジア太平洋地域の急成長企業ランキングにおいて、コンサルティング部門で4年連続選出されるなど、国際的な評価は高まりつつあります。
出典:株式会社ビジョン・コンサルティング|ニュース
また、急成長企業の初期フェーズに携わった実績は、「0から組織やサービスを立ち上げた経験」として転職市場で高く評価される可能性もあります。
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ビジョン・コンサルティングに向いている人の特徴
同社で活躍できる人に共通する特徴を、求める人材像や社風の観点から具体的に解説します。
コンサル未経験からキャリアチェンジを目指す人
ビジョン・コンサルティングの中途採用比率は80%を超えており、コンサルティング未経験者にも広く門戸が開かれています。同社の採用ページにも「コンサルティング経験は必須ではない」と明記されており、IT業界やSIer出身者のキャリアチェンジ先として相性のよいファームです。
成長意欲が高く変化を楽しめる人
ビジョン・コンサルティングはスピード感・主体性・チャレンジ精神をもつ人材を求めています。急成長中のファームでは組織体制や社内制度が日々アップデートされるため、こうした変化をストレスではなくチャンスととらえられる柔軟性が欠かせません。新しいプロジェクトや役割へのアサインを前向きに受け止め、自ら動ける人であれば、同社の成長スピードに乗って自身の市場価値も高めていけるでしょう。
ワークライフバランスを保ちながら高年収を実現したい人
「コンサルティング業界で高い報酬を得たいが、過度な長時間労働は避けたい」という志向をもつ人にとって、ビジョン・コンサルティングは有力な選択肢になるでしょう。
同社の平均残業時間は16.6時間と業界屈指の低水準でありながら、3期連続で平均昇給率10%以上を達成しており、働きやすさと報酬水準の両立を実現しています。制度面でもワークライフバランスへの配慮が徹底されているため、家庭やプライベートとの両立を図りたい人にも適した環境です。
海外や新規事業領域にも挑戦したい人
国内企業に向けたコンサルティングにとどまらず、グローバル企業へのコンサルティングや事業開発にも挑戦したい人にとって、ビジョン・コンサルティングの環境は適しています。
同社はロサンゼルス・シンガポール・オーストラリアに海外支社を展開しており「世界440都市への事業展開」を長期目標に掲げています。海外拠点での勤務やグローバルプロジェクトへの参画を通じて、国内では得にくい経験を積むことが可能です。
また、HR事業を手がけるビジョン・キャリアや、デジタル領域特化のビジョン・コンサルティング・デジタル、AI領域特化のPrime AIといったグループ会社を次々と立ち上げ、事業領域を拡大しています。新規事業推進部へのキャリアチェンジも可能なため、コンサルティングスキルを土台にしながら「事業を創る側」へキャリアを広げたい人にとっても、理想的な環境と言えるでしょう。
ビジョン・コンサルティングへの転職を目指すなら転職エージェントを活用
ビジョン・コンサルティングは中途採用に積極的であり、コンサル未経験者にとっても転職のチャンスはあります。一方、選考では論理的思考力やコミュニケーション力、IT領域での知見・実績が厳しく評価されるため、十分な選考対策なしに内定を獲得するのは容易ではありません。同社がどのような観点で候補者を評価しているかを把握しないまま書類や面接の準備を進めても、効果的なアピールにはつながりません。コンサル未経験者の方は、転職支援実績が豊富な転職エージェントを活用し、戦略的に準備を進めましょう。
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