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MBKパートナーズとは?|年収・評判・転職難易度・選考対策を解説

MBKパートナーズとは?|年収・評判・転職難易度・選考対策を解説

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2025.04.25

 

アジアを代表する独立系プライベートエクイティ(以下、PE)ファーム「MBKパートナーズ」は、投資規模と実績において業界内で高く評価されている企業です。特に、日本・韓国・中国といった北アジア地域における投資に強みを持ち、多様な業界で積極的な投資活動を展開しています。

本記事では、MBKパートナーズの基本情報や年収・評判・キャリアパス、そして転職を成功させるための具体的な対策までを解説します。PEファンド業界でのステップアップを目指す際に役立つ情報を盛り込んでいますので、転職を検討されている方はぜひ参考にしてください。

 

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1.MBKパートナーズとは

MBKパートナーズは、米国の名門投資会社カーライル・グループ出身の6名が2005年に設立した、北アジア最大の独立系PEファンドです。ファンド名は、代表を務める創業者マイケル・ビョンジュ・キム(Michael ByungJu Kim)氏の名前に由来しています。東京、ソウル、香港、上海に拠点を構え、東アジア地域に特化した投資活動を展開しており、アジア最大級の規模のファンドとされています。
2024年時点の運用資産総額は300億ドルを超え、世界全体で50名以上のプロフェッショナルが在籍しています。東京オフィスにはマッキンゼーやゴールドマン・サックス、アドバンテッジ・パートナーズなど多様な経歴を持つ投資のプロフェッショナルが在籍しています。標準的な投資スタイルは、1件あたり100億〜500億円規模の投資を約5年の期間で行うというものです。韓国では年間最優秀PEファンドとして2年連続で表彰された実績もあります。会社の概要は下記のとおりです。(2025年3月時点の情報)

企業理念・ビジョン

MBKパートナーズは投資先の企業価値を最大限に引き出すことを目指し、持続可能な成長と発展を支援することを重視しており、業界をリードする企業を買収する戦略をメインとしています。また、企業の成長を実現するために、経営陣と協力して行うバイアウト(MBO)や、会社分割などを通じた子会社・事業部門の取得(カーブアウト)、他の投資家と連携した上場企業の非公開化、さらには投資先企業による追加買収(アドオン)といった多様な手法を用いています。

 

組織体制・企業文化

MBKパートナーズには投資分野でのプロフェッショナルが在籍しており、事業規模の大きさに対して少数精鋭の組織体制である点が特徴で、メンバーも多様なバックグラウンドを持つ社員が活躍しております。

MBKパートナーズの投資専門家は北アジア出身が多く、現地との強い繋がりや豊富な市場知識を持ってるのが強みです。国をまたぐグローバルな事業展開でありながら、特定の地域に特化した投資専門家の活躍により、ターゲット市場での大規模な投資案件の調達・実行・管理におけるアドバンテージがあります。

 

代表・加笠研一郎氏の経歴

加笠氏は東京大学法学部を卒業後、コロンビア大学でMBA(経営学修士)を修了しております。1993年にあさひ銀行(現りそなホールディングス)へ入行しキャリアをスタートさせ、その後ゴールドマン・サックスでの勤務を経て、2009年にMBKパートナーズに参画し、現在は日本法人の代表を務めています。また、過去にTASAKIやコメダの取締役を務めたほか、現在も複数の企業で社外取締役などを兼任されています。

 

2.MBKパートナーズの国内の投資実績

MBKパートナーズは日本国内で下記の14社に投資した実績があります。報じられている投資金額とともにまとめましたので参考にしてください。直近ではアリナミン製薬を3,500億円で買収するなど、アジア圏で医薬品事業の拡大を狙う動きが話題になっております。

・弥生株式会社(会計ソフト等の開発・販売・サポート):約710億円

・株式会社ユー・エス・ジェイ(「ユニーサル・スタジオ・ジャパン」の運営)

・株式会社インボイス(企業向け通信料金一括請求サービス)

・株式会社コメダホールディングス(喫茶店チェーン):約430億円

・株式会社TASAKI(真珠、ダイヤモンド等ジュエリーの製造販売):約69億円

・株式会社アコーディア・ゴルフ(ゴルフ場の運営管理):約1,480億円

・黒田グループ株式会社(電子部材・部品の調達・製造販売):約1000億円

・ゴディバジャパン株式会社(菓子・乳製品等の製造販売):約1,100億円

・株式会社ツクイ(高齢者介護サービス)

・EPSホールディングス株式会社(臨床試験支援)

・株式会社SOYOKAZE(高齢者介護サービス)

・HITOWAホールディングス株式会社(生活総合支援サービス):約900億円

・ジャパンベストレスキューシステム株式会社(総合生活トラブル解決サービス)

・アリナミン製薬株式会社(医薬品の製造・販売):約3,500億円

 

直近の動向

2025年3月時点の新しい動向として、2025年2月、旧富士通子会社でスーパーコンピューター「富岳」、「京」の基盤を手掛けた実績を持つFICTの買収を発表しました。MBKパートナーズはこの買収の目的として、AI産業の成長から半導体産業の将来性を見据え、高性能なプリント基板の製造実績があるFICTの買収に乗り出したとコメントしています。人事関係では、2025年1月、パートナー兼バイアウト部門の日本共同責任者に金子哲也氏が就任したことを発表しました。金子氏はゴールドマン・サックスでの投資経験が豊富で、2014年にMBKパートナーズに入社後も主要なプロジェクトを数多く主導した経歴をもっています。
また、同氏2024年のTASAKI売却など多くの主要プロジェクトを主導。現在、黒田グループ、オーキッド(旧ゴディバ・ジャパン)の取締役も務めています。


3.MBKパートナーズの
年収・福利厚生

MBKパートナーズへの転職を検討するにあたり、年収や働き方などに関して参考になる情報を集めました。

平均年収・年収事例

MBKパートナーズの年収は、PEファンドの年収相場を反映し、他業界と比較しても非常に高い水準にあります。同社に限らず役職や実績に応じて大きく変動しますが、能力や成果に見合った報酬が期待できるでしょう。
一般的なPEファンド企業の年収は平均して1,000万円前後になります。また、日系よりも外資系のPEファンドの方が年収が高い傾向にあり、投資案件のイグジットに際して成果に応じたボーナスが支給されることもあります。能力や成果、役職次第では年収3,000万円~5,000万円、あるいはそれ以上の収入になります。

なお、下記が一般的な外資系PEファンドの役職ごとの年収水準(キャリー部分は含まず)となります。

・アナリスト:1,800万〜2,200万円

・アソシエイト:2,300万〜3,500万円

・ヴァイス・プレジデント:3,500万〜5,500万円

・ディレクター:5,500万〜8,500万円

・マネージングディレクター、パートナー:6,000万円〜1億円超

 

ワークライフバランス

MBKパートナーズは社員が働きやすい環境づくりに力を入れていると評価されています。近年、ワークライフバランスを重視する働き方が主流になっているなかで、企業側もそれを前提として柔軟な働き方が可能な社内制度を整えるケースが多く見られますが、同社も同様の取り組みを行っています。

 

 

4.MBKパートナーズの評判・口コミ

企業理念や待遇といった表面的な情報だけでは、入社後の実態とのギャップが生じ、転職失敗のリスクが高まります。ミスマッチを防ぐためには、社内のリアルな情報を事前に集めることが重要です。そこで、MBKパートナーズに関わる人たちが同社をどのように評価しているのか、ネット上に投稿されている評判や口コミを集めてみました。

 

社員・元社員の声

MBKパートナーズで働いている社員および元社員からは「プロフェッショナルとして成長できる環境が整っている」、「優秀な同僚と働けることで自身の成長にもプラスになる」、「やりがいのある仕事ができる」といった声が多く聞かれます。
MBKパートナーズにはMBA(経営学修士)修了者や公認会計士などの資格保持者が多数在籍しています。PEファンドは成果主義の企業が多く、社員の成果が正当に評価される環境であるため、自身の経歴・能力・実績をもとに転職し、成果に見合った報酬を得たい人にとっては非常に魅力的な職場と言えるでしょう。

 

PE業界内での評価

MBKパートナーズは、業界内でも大規模な投資実績と高度な専門性が評価され、アジアを代表するPEファームとしての地位を確立しています。MBKパートナーズが買収計画を発表する際には、その規模の大きさから多くのメディアが注目し、大々的に報道されるケースも多くあります。
2025年3月時点でも、大規模な買収の動向が何件も報道されていますので、注目すべき存在と言えるでしょう。

5.MBKパートナーズで働く魅力・キャリアパス

転職を検討する際は、目先の収入だけでなく、将来のキャリアパスへの影響を考慮する必要があります。この点を踏まえ、MBKパートナーズで働く魅力についてまとめました。

〇得られるスキルと経験

MBKパートナーズでの業務を通じ、投資・財務・経営等の高度なスキルと経験を得ることができます。また、企業買収においては買収先企業だけでなく関連企業とのコミュニケーションも発生するため、多様な業界のトップマネジメント層と仕事をする機会も得ることができ、各業界とのネットワークを持つことができるでしょう。
MBKパートナーズは北アジアを中心にさまざまな国や地域をターゲットにしており、出身国の企業を担当する機会も多いでしょう。そのため、過去の事例にもあるアリナミン製薬やFICTのように、日系の有名企業や重要技術を保有する企業の案件にも携わる機会もあるでしょう。

 

〇キャリアパス
能力と実績が評価されればMBKパートナーズ内で上級職に昇進するチャンスは十分にあると考えられます。買収・投資案件と、自身の能力や経歴がマッチすれば大きな案件を任される可能性もあり、それが成功すれば大きな実績として今後のキャリアアップに活かすことができるでしょう。
キャリアパスとして、同じPEファンドの他社に転職する選択肢もありますが、財務や投資のプロフェッショナルとしてCFOやM&Aの責任者として大手企業やベンチャー企業からヘッドハンティングを受ける可能性もあります。また、MBKパートナーズ在籍時代に得た経験や人脈を生かして、自身で新たなPEファンドを立ち上げることも十分に可能でしょう。

 

 

6.   MBKパートナーズへの転職を成功させるために

MBKパートナーズに転職する上で、求められるスキルや経験を揃えることも重要ですが、本格的な転職活動に入る前に実施できる準備や対策についてまとめました。
MBKパートナーズの採用プロセスは非公開であり正確な情報を得ることは難しいですが、一般的なPEファンドの選考で実施される内容に対して、一通り対策しておくことは可能です。具体的な対策としてはExcelを活用したLBO(Leveraged Buyout)モデル作成、財務分析・ 経営の知識を生かした投資提案書の作成、面接対策などです。

 

LBOモデル作成
PEファンドへの転職においては、LBO(Leveraged Buyout)モデルの理解と実践的な構築スキルが求められます。特に中途採用の場合、単なる理論の理解に留まらず、Excelを用いてゼロからモデルを構築できる即戦力性が評価されます。財務三表の連動、フリーキャッシュフローの算出、資本構成の設計、IRRやMOICの計算といった一連のプロセスを手を動かして作成できるかが重要です。 加えて、買収後のバリューアップ施策を前提とした成長シナリオや、現実的なEXIT戦略を織り込んだ感応度分析(Sensitivity Analysis)まで踏み込めるかどうかも評価対象となります。MBKパートナーズのように、投資後の経営関与を重視するファンドでは、数値の積み上げだけでなく、実務感覚のある仮定設定や企業価値創出の視点が不可欠です。モデル構築の技術に加えて、どれだけ“経営者の視点”で数字を語れるかが、候補者の力量として見られることを意識しましょう。

 

面接対策

採用面接ではM&Aの手法やモデリング、業界知識に関する質問など高度な質問に対する対策が必要です。知識を身に着けることはもちろん、模擬面接などの実践的な対策も欠かせません。これらはあくまでもPEファンドへの転職に際して行う一般的な対策であり、MBKパートナーズへの転職を見据える場合は、メインターゲットである北アジアの企業や市場の情報をキャッチアップするなどの専用の対策も必要です。企業研究はもちろん、MBKパートナーズの直近の動向を参考にして面接時の話題を展開できるようにしておくと良いでしょう。

転職の場合、新卒の採用と比較して将来的な成長性よりも即戦力として活躍できる点が高く評価されます。MBKパートナーズの一員として、必要とする人材であることをアピールできるかどうかが転職の成功を大きく左右することになるはずですので、MBKパートナーズに関する入念な企業研究と面接対策に時間を確保するようにしましょう。

 

 

7.   MBKパートナーズへの転職はエージェントを活用しよう

業界内からも注目されるMBKパートナーズは、投資や買収関連の業務に携わる立場としてやりがいのある職場であり、PEファンドでのキャリアをステップアップする場としても貴重なフィールドです。実力主義で少数精鋭の人事体制であり、競争相手も多いので、自身の能力や実績が同社の求める人物像と合致するかどうかを慎重に判断することが重要です。

タイグロンパートナーズは、金融業界などのハイクラス・プロフェッショナル人材の求人を主に扱う転職エージェントであり、MBKパートナーズへの転職も力強くサポートいたします。PEファンドの同業他社への転職も視野に入れつつ、ご自身のキャリアや希望に沿った転職活動を成功させるためにもぜひ活用を検討してください。

 

 

 

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