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M&A仲介業界の平均年収は1,000万円超え!具体的な年収モデルを解説

M&A仲介業界の平均年収は1,000万円超え!具体的な年収モデルを解説

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2025.07.30

    記事 年収情報 業界解説

企業の合併・買収を支援する「M&A仲介」は、売り手企業と買い手企業の橋渡し役として、専門的なスキルとコミュニケーション力が求められる仕事です。

高いスキルが求められる分、年収も高く、20代で年収1,000万円を達成することも十分可能です。

インセンティブ(成果報酬)によっては、年収1億円を超えるケースも少なくありません。

本記事では、M&A仲介業界の平均年収が高い理由や実際の年収モデル、業界の魅力、転職を成功させるためのポイントなどを解説します。M&A仲介業界への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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M&A仲介業界の年収事情を解説

M&A仲介業界の年収は、他の業界と比較して非常に高い水準にあることで知られています。こちらでは、M&A仲介業界の年収事情を解説します。

M&A仲介業界の年収は高水準

M&A仲介業界は「高年収」で知られている業界です。固定給にインセンティブ(成果報酬)が上乗せされるのが一般的で、成果次第で20代でも年収1,000万円を超えるケースも珍しくありません。

以下は、東証プライムに上場しているM&A仲介大手4社の平均年収です。

企業名 平均年収
株式会社M&A総合研究所 2,894万円
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 2,277万円
株式会社ストライク 1,609万円
株式会社日本M&Aセンターホールディングス 1,182万円

国税庁の調査によると、日本の会社員・公務員の平均年収は460万円であるため、M&A仲介業界の年収がいかに高い水準にあるかがわかります。

出典:国税庁|令和5年分 民間給与実態統計調査

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M&A仲介業界の年収が高い3つの理由

M&A仲介業界が高年収である背景には、業界特有のビジネスモデルや給与体系が関係しています。

1.利益率が高いビジネスモデルのため

M&A仲介は、非常に利益率の高いビジネスモデルです。主なコストは専門知識を持つ人材の人件費であり、製造業のように大規模な工場や設備投資、原材料費などを必要としません。少ない元手で大きな利益を生み出す構造のため、利益を社員の給与として還元しやすいのが特徴です。

例えば、株式会社日本M&Aセンターホールディングスは、売上高が約440.7億円で、営業利益は167.1億円、営業利益率が約37.9%でした。(2025年3月期)

出典:株式会社日本M&Aセンターホールディングス|統合報告書 2024

経済産業省の調査によると、全業界の平均営業利益率は5%程度であるため、利益率が非常に高いビジネスモデルだとわかります。

出典:e-Stat|経済産業省企業活動基本調査 2024年企業活動基本調査確報ー2023年度実績ー

2.インセンティブ制度が充実しているから

M&A仲介会社の多くは、基本給に加えてインセンティブ制度を導入しています。個人の実績が直接給与に反映されるため、成約数や案件規模によって収入が大きく変動するのが特徴です。

例えば、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社の口コミでは、「基本給月40万円と賞与4,500万円で年収約5,000万円」や「基本給月70万円と賞与9,000万円で年収1億円」などの事例も見られます。成果を出せば出すほど高年収につながる、実力主義の環境が年収水準を押し上げています。

3.専門知識と高度なスキルを持った人材を求めているから

M&A仲介業界では、専門性の高いプロフェッショナル人材を求めています。M&Aは単なる企業の売買仲介ではなく、クライアントの経営戦略に深く関わり、企業の未来を左右する提案が必要になるからです。

そのため、財務や法務、税務などの幅広い専門知識を持ち、経営者と対等に渡り合える高度なスキルを持つ人材は欠かせません。優秀な人材を確保し、定着させるために、M&A仲介企業は高い報酬水準を設定しています。

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M&A仲介企業の平均年収と年収モデル例

案件の規模や報酬体系が異なるため、同じM&A仲介業界でも、年収水準は企業によって変わります。ここでは、業界内でも特に高年収で知られている企業をランキング形式で紹介します。

株式会社M&A総合研究所

平均年収:2,894万円

株式会社M&A総合研究所は、東証プライム上場企業であるM&A総研ホールディングスの子会社で、DXを駆使した効率的なマッチングを強みとしている会社です。中小企業向けのM&A仲介を主力事業とし、幅広い業界・規模の案件をカバーしています。特筆すべきは、業界未経験で入社した社員の約70%が、入社後1年以内に、1件以上の成約実績を上げている点です。また、社員の約80%が入社1.5年以内に3件以上の成約を達成しているなど、早期に活躍できる環境が整っています。

出典:株式会社M&A総合研究所|採用特設サイト

【年収モデル】

在籍年数 3年未満 3年~5年
年収 4,500万円 6,500万円
基本給(月) 50万円 60万円
賞与(年) 3,900万円 5,780万円

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社

平均年収:2,277万円

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社は、中堅・中小企業の事業承継や成長支援に強みを持っています。同社は「レーマン方式」という明瞭な報酬体系を採用し、買い手と売り手の双方から同じ料率で手数料を徴収する点が特徴です。平均株式譲渡額は約10.9億円にのぼり、5件に1件は手数料1億円以上の大型案件を手がけています。

出典:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社|有価証券報告書

【年収モデル】

在籍年数 3年~5年 5年~10年
年収 2,700万円 4,200万円
基本給(月) 40万円 50万円
賞与(年) 2,220万円 3,600万円

インテグループ株式会社

平均年収:1,800万円

インテグループ株式会社は、中堅・中小企業のM&Aに特化した独立系の仲介会社です。2024年6月に東証グロースへ上場しました。コンサルティングから企業価値評価、交渉、クロージングまでを一気通貫で支援する体制を構築しています。従業員数が39名(2024年5月末時点)という、少数精鋭体制が特徴です。

出典:インテグループ株式会社|有価証券報告書

【年収モデル】

在籍年数 3年未満 3年~5年
年収 2,550万円 4,000万円
基本給(月) 60万円 60万円
賞与(年) 1,830万円 3,280万円

株式会社ストライク

平均年収:1,609万円

株式会社ストライクは、公認会計士・税理士・金融機関出身者が中心となる、高度な専門チームによるサービス提供が強みです。独自のオンラインプラットフォーム「SMART」を活用した全国規模のマッチングで、ベストな縁を提案しています。

出典:株式会社ストライク|有価証券報告書

【年収モデル】

在籍年数 3年未満 3年~5年
年収 1,000万円 3,200万円
基本給(月) 50万円 50万円
賞与(年) 400万円 2,600万円

株式会社日本M&Aセンターホールディングス

平均年収:1,182万円

株式会社日本M&Aセンターホールディングスは、東証プライムに上場する、中小企業M&Aのパイオニア的存在です。M&A仲介だけでなく、戦略策定や企業価値評価、PMI(M&A後の統合プロセス)支援、ファンド運営まで、多面的な支援体制を整えています。業界大手ならではの、豊富な実績とネットワークが強みです。

出典:株式会社日本M&Aセンターホールディングス|統合報告書 2024

【年収モデル】

在籍年数 3年~5年 5年~10年
年収 1,600万円 2,000万円
基本給(月) 90万円 75万円
賞与(年) 520万円 1,100万円
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M&A仲介業界の魅力

M&A仲介業界の魅力は、高い年収だけではありません。ここでは、M&A仲介業界の魅力を深掘りして解説します。

会社の未来を左右する大きなプロジェクトに参画できる

M&Aは企業の将来を決定づける、極めて重要な経営判断です。そのプロセスに深く関与し、経営者と直接対話しながら課題解決を支援できる点は、この仕事の魅力と言えるでしょう。企業の存続や成長などの重要課題の解決に貢献できるため、大きなやりがいを感じられます。

1件のM&Aが、従業員の雇用や地域経済、多くの取引先にまで影響を及ぼすこともあるため、業務には大きなプレッシャーが伴いますが、その分、成約時の達成感は格別です。

様々な業界に関われる

M&A仲介では、IT、製造、医療、物流など、多岐にわたる業界の企業を担当するケースが少なくありません。各業界のビジネスモデルや市場構造を幅広く学べるため、多角的なビジネススキルが身につきます。

事業拡大を目指す企業や、事業承継に悩む企業など、様々なステージの会社と関わることで、視野が大きく広がります。業界を横断した視点で経営戦略を立案する経験は、ビジネスパーソンとして大きな財産となるでしょう。

社会課題の解決に関われる

M&A仲介業界では、事業承継問題という社会課題の解決に関われるのも、魅力の一つです。

中小企業庁が発表している2025年版「中小企業白書」によると、2024年時点での中小企業における後継者不在率は52.7%とされています。また、80歳代以上の経営者のうち22%は「事業承継をしたいが後継者は未定」という状態になっており、後継者がいないために廃業を余儀なくされている企業も少なくありません。

M&A仲介企業は、このような企業の後継者問題を解決し、廃業の回避や従業員の雇用継続などを実現しています。自分の行動が社会課題を解決に導くという点は、大きなやりがいにつながるでしょう。

出典:中小企業庁|2025年版中小企業白書

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M&A仲介業界で求められるスキル

M&A仲介のプロフェッショナルとして活躍するためには、専門知識だけでなく、対人スキルも重要です。ここでは、特に重要とされる3つのスキルセットを解説します。

高いコミュニケーション能力と交渉力

M&Aのプロセスでは、論理的思考力はもちろんのこと、企業のトップである経営者に寄り添い、信頼関係を築く力が必要です。特に、価格や契約条件、従業員の処遇などの繊細なテーマを扱う交渉では、双方にとって最善の着地点を見出す調整能力が必要とされます。

財務知識や法務知識

M&Aの基本業務である「企業価値評価(バリュエーション)」を遂行するためには、財務諸表(PL・BS・CF)を深く理解し分析する力が必要です。また、DCF法や類似会社比較法(マルチプル法)などの評価手法の知識、会計上のリスクや簿外債務を見抜く洞察力も欠かせません。

さらにM&A契約を締結するにあたっては、株式譲渡契約(SPA)や表明保証条項など複雑な法務知識への理解が必要です。法律用語を正しく理解し、弁護士などの専門家と円滑に連携する能力も身に付けなければなりません。

専門資格や業界経験

資格を保有していると専門性を客観的に証明できるため、顧客や社内からの信頼を得やすくなります。

M&A仲介に役立つ資格は以下の通りです。

  • 公認会計士・税理士(財務・税務デューデリジェンスに必要)
  • M&Aシニアエキスパート(実務に即したM&A知識が身につく)
  • TOEIC 800点以上(クロスボーダー案件だとほぼ必須条件)

また、投資銀行(IBD)やFAS、コンサルティングファームでの経験、事業会社での経営企画の経験があると、M&A業界で即戦力として高く評価されます。

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M&A仲介業界への転職を成功させる4つのポイント

M&A仲介業界は人気が高く、競争も激しい世界です。未経験からの転職を成功させるためには、入念な準備が欠かせません。

1.M&Aに関連する資格を取得する

資格は必須要件ではありませんが、知識レベルを客観的に証明し、熱意をアピールする上で有効です。以下のような資格が挙げられます。

  • 日商簿記2級:財務諸表の分析や企業の価値評価など、簿記の知識を求められる機会が多い
  • 中小企業診断士:経営分析の能力証明につながる
  • 公認会計士(CPA)・税理士:財務・税務デューデリジェンスやストラクチャー提案に活かせる
  • 証券アナリスト(CMA):企業価値評価や株式上場支援などで重宝される
  • ビジネス法務検定:法務・契約周辺の実務対応に活かせる

他にも、以下のようなM&Aに特化した資格があるので、自身の業界への理解度に合わせて受験を検討するとよいでしょう。

  • M&Aスペシャリスト
  • M&Aシニアエキスパート
  • JMAA認定M&Aアドバイザー
  • 事業承継士

2.M&Aで活用できるスキルを身につける

M&A業務で求められるスキルは多岐にわたります。現職でM&Aに関連する経験を積んだり、資格試験を通じて勉強したりしておくと、選考の際に有利に働く可能性があります。

【M&Aで活用できるスキルの例】

  • 財務諸表の分析や企業価値評価(バリュエーション)などの財務スキル
  • 契約書の作成方法やコンプライアンスなどの法務知識
  • LBO、資本政策、資金調達戦略などのファイナンス知識
  • 顧客の業界や商習慣に対する知識
  • 経営者・専門家との折衝能力
  • 顧客の事業に合わせたM&A戦略の設計力
  • 買い手・売り手の利害調整をまとめる力

3.早めに転職活動に取り組む

業界や企業の研究、自身のキャリアの棚卸し、志望動機の言語化など、転職活動の事前準備には時間がかかる場合があります。遅くても転職希望時期の2〜3カ月前には情報収集を開始し、計画的に準備を進めましょう。

4.転職エージェントを活用する

M&A仲介業界への転職を成功させるには、業界に精通した転職エージェントの活用が効果的です。

転職エージェントは一般には公開されていない非公開求人を多数保有しているほか、各社の選考プロセスや面接のポイントに関する豊富な知見を持っています。自身の経歴に適した企業の紹介を受けられるだけでなく、書類添削や面接対策、内定後の年収交渉まで、手厚いサポートが期待できるでしょう。

タイグロンパートナーズには、M&A仲介業界に精通した専門性の高いコンサルタントが在籍しています。ハイクラス・プロフェッショナル人材に対し、他社とは一線を画す転職・キャリア支援を行っておりますので、ぜひご相談ください。

M&A仲介業界への転職はタイグロンパートナーズがおすすめ

M&A仲介業界は専門性が高く、採用のハードルも決して低くありません。そのため、転職を成功させるには、業界に特化した転職エージェントのサポートが不可欠です。

タイグロンパートナーズは、年収1,000万円以上のハイクラス・プロフェッショナル求人に特化しており、M&A仲介への転職支援にも豊富な実績があります。

M&A仲介業界に精通した経験豊富なコンサルタントから、書類作成から各社の選考対策まで専門的な知見にもとづいた的確なアドバイスを受けられるため、万全の準備で選考に臨むことが可能です。M&A仲介業界への転職を検討している方は、ぜひタイグロンパートナーズの無料キャリア相談にお申し込みください。

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監修コンサルタント


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小倉 悟 / Ogura Satoru


担当職域

  • ・不動産金融
  • ・ FAS(不動産)
  • ・ CxO・経営人材
  • ・ PEファンド投資先
  • ・ M&A仲介

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