EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は、世界150カ国以上に約40万名のプロフェッショナルを擁するEY(Ernst & Young)のグローバルネットワークに属する、総合系コンサルティングファームです。BIG4の一角として転職市場においても大きな注目を集めています。
本記事では、同社への転職を検討している方に向けて、事業領域や転職難易度、働き方・社風、年収・待遇、選考対策などを詳しく解説します。
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EYストラテジー・アンド・コンサルティングとは?
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの基本情報と事業の全体像を解説します。
会社概要
| 設立年 |
2020年10月 |
| 本社所在地 |
〒100-0006 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー |
| 代表者 |
代表取締役社長 近藤 聡 |
| 資本金 |
4億5,000万円 |
| 売上高(日本グループ全体) |
2,720億円 |
| 従業員数 |
4,429名(2026年5月1日時点) |
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング|企業情報
出典:EY Japan|EY Japan 統合報告書 2025
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 | EY Japan
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、BIG4の一角であるEY(Ernst & Young)のグローバルネットワークの一員です。同社は、2020年にEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングとEYトランザクション・アドバイザリーが統合したことにより設立されました。
EY新日本有限責任監査法人やEY税理士法人と連携し、監査・税務・コンサルティング・トランザクションを横断したワンストップサービスを提供できる点が強みとなっています。
関連記事:BIG4コンサルティングとは?各ファームの年収・働き方・転職難易度を解説
事業領域・サービスライン
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの事業は「コンサルティング」と「ストラテジー・アンド・トランザクション(M&A)」の2つに分けられます。
各部門はさらにセクター(金融、テクノロジー、自動車、ヘルスケアなど)とユニット(戦略コンサルティング、PMI・カーブアウト・組織再編、ファイナンスなど)に分かれており、業界知見と機能別の専門性をかけ合わせたプロジェクトを組成しているのが特徴です。
プロジェクト事例
| ユニット |
プロジェクト事例 |
| 戦略コンサルティング |
長野県塩尻市で目指す地域密着型支援 |
| PMI・カーブアウト・組織再編 |
消費財メーカーの同業他社買収におけるPMI計画策定支援 |
| 事業再生・バリューアップ |
中堅建設業の海外子会社再建支援 |
| 顧客体験 |
大手自動車メーカーのグローバルCX施策とそれを起点とした経営変革 |
| サプライチェーン |
サプライチェーンリスクに即応する有事対応シミュレーション支援 |
| ファイナンス |
大手輸送機器メーカーにおける原価計算へのAI活用支援 |
| M&Aアドバイザリー |
クロスボーダーM&Aにおけるデューデリジェンスおよび企業評価 |
| 組織・人材マネジメント |
10年後を見据えた人材ポートフォリオ策定プロジェクト |
| リスク |
日本企業の地政学・地経学リスク対応支援 |
| テクノロジー |
EVシフトの転換期における自動車メーカーの基幹システム刷新プロジェクト支援 |
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)|仕事を知る – ユニット
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの転職難易度
EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職難易度は高いと言えます。同社はBIG4の一角として高い知名度・ブランド力を有しており、高い専門性・実務経験を備えた候補者が多く集まるためです。
ただし、DX需要の拡大やM&A市場の活況を背景に中途採用を積極的に行っており、コンサル未経験者が応募可能なポジションも一定数存在します。ユニットごとに必要なスキル・経験は異なるため、自身の強みと合致するポジションを見極めることで内定獲得のチャンスは広がるでしょう。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングが転職市場で人気の理由
EYストラテジー・アンド・コンサルティングが多くの転職希望者から支持される理由を解説します。
戦略から実行・M&Aまで一気通貫で携われる
EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは、戦略策定からオペレーション改善、M&Aまでを一つの組織内でシームレスに提供できる体制が整っています。プロジェクトの上流から下流まで関与できるため、コンサルタントとしての経験値を積みやすい環境と言えます。
さらに、EYグループ内の監査法人や税理士法人との連携により、クロスファンクショナルなプロジェクトにも携わることが可能です。
パーパスを軸に社会課題解決に携わるやりがい
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」というパーパスを掲げ、企業・自治体の課題解決に取り組んでいます。気候変動・サステナビリティ・ヘルスケアなど、社会課題の解決に直結するテーマのプロジェクトは増加傾向にあり、社会的意義を感じながら働きたい人材にとって魅力的な環境です。
例えば、長野県塩尻市の地域密着型支援プロジェクトでは、モビリティ・医療・通信・テクノロジーなど各領域のプロフェッショナルによるコラボレーションチームを組成し、産・学・官・民の連携によるエコシステムを確立しました。
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)|長野県塩尻市で目指す地域密着型支援
クライアントの短期利益だけでなく、社会全体への中長期的なインパクトを見据えた提案を進める姿勢が組織全体に根づいています。
グローバルネットワークとBIG4ブランド
EYは世界150カ国以上に拠点を展開し、40万名超のプロフェッショナルを擁するグローバルネットワークを有しています。海外プロジェクトへ参画する機会もあり、国際的なキャリアを志向する人材にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。
加えて「BIG4出身」という経歴はポストコンサルキャリアにおいても高く評価される傾向があります。事業会社の経営企画・CFO・CxOポジションなど、多様なキャリアパスを構築できる点も、転職先としてEYストラテジー・アンド・コンサルティングが人気を集める理由の一つです。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの働き方・社風
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの働き方・社風について解説します。
【激務?】ワークライフバランスと平均残業時間
OpenWorkなどの口コミサイトの情報によると、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの平均残業時間は約43時間であり、コンサルティング業界の中では標準的な水準とされています。プロジェクトの繁忙期には長時間労働が発生する場面もありますが、有給休暇などは取得しやすく、メリハリをつけて働ける環境が整っています。
また、同社は「EYフレリモ」と呼ばれるフレキシブルワーク制度を導入しており、在宅勤務やフレックスタイム(コアタイムなし)を活用した柔軟な働き方も可能です。
DE&Iの取り組み
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を経営戦略の中核に位置づけています。ジェンダー公平性の推進では、女性リーダーの育成プログラムやメンタリング制度を整備し、管理職における女性比率の向上を目指しています。
ライフイベントとキャリアの両立を支援する施策も充実しており、産育休前の昇格検討制度、復職時の助走期間サポート、ベビーシッター利用料の6割補助(上限あり)などを利用可能です。全管理職を対象としたインクルーシブ・リーダーシップ研修も実施されており、多様なバックグラウンドをもつ人材が力を発揮しやすい組織風土の醸成に取り組んでいます。
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)|DE&I
口コミ・評判から見る社風
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの口コミでは穏やかな社風に言及する声が多く、上下関係にとらわれず率直に意見を交わし合う文化が浸透しているとされています。
また、複雑な経営課題に対して粘り強く向き合える人材が集まっており、知的な刺激を受けながら成長できる点も同社の特徴です。
個人のキャリア志向やライフスタイルに寄り添う柔軟さを他ファームとの違いとして挙げる声も一定数存在します。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの成長環境
EYストラテジー・アンド・コンサルティングにおけるコンサルタントのキャリアパスと、成長を支える研修制度について紹介します。
一般的なキャリアパス
| 役職 |
役割 |
| コンサルタント |
リサーチ・分析・資料作成を担い、担当領域で質の高い成果物を提供する |
| シニアコンサルタント |
プロジェクトをリードし、クライアントやプロジェクトメンバーとの連携を推進する |
| マネージャー |
プロジェクト全体を統括する現場責任者として、サービス品質の管理と若手の育成を担う |
| シニアマネージャー/ディレクター |
複数プロジェクトを横断的にマネジメントし、組織の収益目標達成を牽引する |
| パートナー/アソシエイトパートナー |
顧客サービスの最終責任者として経営に参画し、チーム全体の成長と育成に責任をもつ |
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)|研修制度
多様な研修プログラム
EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは、コンサルタントとしてのスキルアップを支える多彩な研修プログラムが用意されています。マインドセット研修・コンサルタントスキル研修・テクニカルスキル研修の3軸で体系化されており、入社直後から段階的にスキルを習得可能です。
中でも特徴的なのが、EYグローバル共通の社内資格認定制度「EY Badges」です。AI・データトランスフォーメーション・サイバーセキュリティなどのテクノロジー領域をはじめ、マーケティングやファイナンス、ストラテジーなど幅広い分野の講座がオンラインで提供されています。
さらに、業務に従事しながらオンラインでMBA(経営学修士)の学位を取得できる「EY Tech MBA」制度も用意されています。16個のEY Badgesを取得したうえで最終のCapstoneプロジェクトを修了することで学位が授与される仕組みであり、コンサルタントとしてのキャリアを積みながら高度な経営知識を体系的に身につけることが可能です。
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)|EY Badges
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)|EY Tech MBA(経営学修士)
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの年収・待遇
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの報酬水準と待遇について解説します。
役職別の年収目安・評価制度
タイグロンパートナーズの独自調査によると、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの平均年収は800万円程度とされています。
役職別の年収目安は以下の通りです。
| 役職 |
年収目安 |
| コンサルタント |
500〜800万円 |
| シニアコンサルタント |
700〜1,300万円 |
| マネージャー |
900〜1,500万円 |
| シニアマネージャー |
1,300〜1,600万円 |
| ディレクター |
1,600〜1,800万円 |
| アソシエイトパートナー |
1,700〜2,500万円 |
| パートナー |
3,000万円〜 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの評価制度は、「LEAD」と呼ばれるグローバル共通のキャリア開発フレームワークにもとづいています。単にパフォーマンスを測定して報酬に反映させるだけでなく、過去の実績よりも個人の志向を起点に成長を支援する仕組みが特徴です。
プロジェクト上長からは日々の業務を通じたスキル面のフィードバックを受けることができ、カウンセラーからは中長期的なキャリア形成に関するアドバイスを受けられます。
福利厚生
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの主な福利厚生は以下の通りです。
- ベビーシッター利用等補助制度
- 健康保険制度
- 総合福祉団体定期保険
- 企業型確定拠出年金(401K)
- 東京海上日動メディカルアシスト
- メンタルサポートサービス
- カフェテリアプラン
- 全国契約宿泊施設の割引利用
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)|新卒採用
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの主な募集職種(2026年6月時点)
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの中途採用で募集されている主な職種と、各ポジションで求められる経験・スキルは以下の通りです。
| 職種 |
主な業務内容 |
主に求められる経験・スキル |
| ビジネスコンサルタント(例:Consumer Product & Retail) |
消費財・小売領域における戦略立案から実行支援、SCM・組織変革など経営課題へのアプローチ |
・消費財または小売業界のクライアントに対するプロジェクト経験
・ビジネスレベルの英語力 |
| DXコンサルタント |
DX・IT戦略の立案・実行支援、M&A関連のIT統合、PMO業務、PoC実施支援 |
・コンサルティングファームにおける、3年以上のDXプロジェクト参画経験
・DXやITの戦略・構想策定における1年以上のプロジェクト参画経験
・業務・システム要件定義~運用における3年以上のプロジェクト参画経験
・DXやITプロジェクトにおける3年以上のPMO経験 |
| 戦略コンサルタント |
中長期の成長戦略・事業ポートフォリオの最適化支援、戦略実行支援 |
・M&A戦略策定・事業開発・海外進出戦略・PMIなどのコンサルティング経験
・事業投資に関わる事業評価経験 |
| M&Aアドバイザリー |
M&Aディールの実行支援全般 |
・M&Aアドバイザリー経験3年以上(仲介を除く)
・ビジネスレベルの英語力 |
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)|【Sector_Consumer】Consumer Product & Retail ビジネスコンサルタント
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)|【TC-Digital Engineering】DXコンサルタント
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)|【EYP-Strategy】戦略コンサルタント / Strategy Consultant
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)|【TCF-LA-M&A】M&Aアドバイザリー
EYストラテジー・アンド・コンサルティングが求める人材像
EYストラテジー・アンド・コンサルティングが求める人材像は以下の通りです。
- 同社のパーパス「Building a better working world」に共感できる人
- 表面的な分析にとどまらず、本質的な経営課題に粘り強く取り組み続けられる人
- 異なるバックグラウンドや考え方をもつメンバーと協働し、個人よりもチーム全体の成果を追求できる人
- 既存の知識に固執せず、新たな領域やテクノロジーを積極的に吸収し、自らのスキルを社会課題に応用できる人
- 困難な局面でもプロジェクトを前に進める気概を有する人
個人の成果よりもチームでの価値創出を優先できる人材は、同社にフィットしやすいと言えます。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの選考プロセスと対策
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの中途採用における一般的な選考フローと、通過率を高めるための具体的な対策を紹介します。
書類選考
書類選考では、職務経歴書の完成度が合否を左右します。「売上高を前年比120%に拡大」「10名規模のプロジェクトをPMとして3カ月で完了」といった定量的な成果を盛り込み、応募ポジションが求めるスキル・経験との接点を具体的に示しましょう。
あわせて、志望動機の組み立て方にも工夫が必要です。自身のキャリアで感じてきた課題意識を起点に、なぜEYストラテジー・アンド・コンサルティングでその課題に取り組みたいのかを一貫した流れで説明できると、同社のパーパス「Building a better working world」への共感が自然と伝わる内容になります。
面接対策
面接は2〜3回が一般的で、選考が進むにつれてマネージャー、ディレクター、パートナーと上位の役職者が担当します。
通常の面接では「なぜコンサルタントを目指すのか」「なぜEYストラテジー・アンド・コンサルティングなのか」「入社後にどう貢献できるか」といった内容が掘り下げられます。いずれも結論から端的に話せるよう準備しておきましょう。
ポジションによってはケース面接が実施される場合もあります。フェルミ推定やビジネスケースの基本フレームワークを押さえたうえで、模擬面接などで対策をしておくことをおすすめします。
関連記事:コンサル転職の鬼門「ケース面接」とは?評価のポイントや攻略法を紹介
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの転職相談ならタイグロンパートナーズ
EYストラテジー・アンド・コンサルティングのような転職難易度の高いファームの内定を獲得するためには、同社のパーパスやカルチャーを深く理解し、一貫性のある志望動機を構築する必要があります。加えて、多くの優秀な候補者と差別化するために自身の経験やスキルを応募ポジションの要件に結びつけ、職務経歴書や面接で的確にアピールしなければなりません。
しかし、選考対策には専門的な知見が必要とされる場面も多く、独力での対策には限界があります。そのような場合に活用したいのが、コンサルティング業界に精通した転職エージェントです。
タイグロンパートナーズは、年収1,000万円以上のハイクラス・プロフェッショナル求人に特化した転職エージェントであり、コンサルティングファームへの転職支援において豊富な実績を有しています。同社の採用動向や内部情報を熟知したコンサルタントが、応募ポジションの選定、書類添削、模擬面接、さらには年収交渉など、内定獲得まで伴走します。
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