野村総合研究所(以下、NRI)は、東証プライムに上場している、国内最大級のシンクタンク系コンサルティングファームです。報酬水準・定着率ともに業界トップクラスの水準にあり、転職市場で屈指の人気を誇ります。
一方で、NRIの中途採用では論理的思考力などのコンサルタントとしての基本的な素養に加え、前職における定量的な実績がチェックされるため、内定を獲得するためには戦略的な対策が必要です。
本記事では、NRIの転職難易度を年齢別・キャリア別に整理したうえで、学歴フィルターの有無や転職市場で人気を集める理由、評価されやすい人材の特徴、選考対策を詳しく解説します。
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【中途採用】野村総合研究所(NRI)の転職難易度は?
NRIは、ブランド力や待遇、事業の安定性などの面で転職市場において人気が高く、転職難易度の高いコンサルティングファームです。
また、NRIは継続的な事業成長を目指しており、ビジネスに貢献できる即戦力人材や、複雑化する社会課題に対応できる専門性の高い人材を求めています。そのため、採用基準も高く、内定を獲得するためには卓越した知見・実績が必要です。
一方で、同社は事業拡大に伴い中途採用を積極的に行っているため、優秀な人材にとっては多くのチャンスがある状況といえます。以下のように直近5年間では毎年150〜300名前後の採用実績があります。
| 年度 |
キャリア採用数 |
| 2021年3月期 |
150名 |
| 2022年3月期 |
242名 |
| 2023年3月期 |
349名 |
| 2024年3月期 |
269名 |
| 2025年3月期 |
187名 |
出典:野村総合研究所(NRI)|ダイバーシティ&インクルージョン
コンサルティング経験が必須ではないポジションの募集もあるため、異業界で培った専門性やポテンシャルをアピールできれば、未経験者であっても内定を獲得できる可能性は十分にあります。
【年齢別】野村総合研究所(NRI)の転職難易度
年齢別に、野村総合研究所の転職難易度について解説します。
20代の転職難易度
20代でNRIへの転職を目指す場合は、コンサルティングの実務経験がなくても、前職での課題解決の取り組みや自発的な学習姿勢をアピールできれば、選考を突破する可能性は十分にあるでしょう。20代は職歴よりも基礎学力や論理的思考力、成長意欲といったポテンシャルが評価される傾向にあります。
また、社会人経験3年未満の第二新卒の場合、中途採用だけでなく新卒採用の枠で応募することも可能です。同社は新卒採用に力を入れており、2026年度には500名規模の採用を予定しているなど、広く門戸が開かれています。
第二新卒は基本的なビジネスマナーや社会人としての基礎が身についているため、魅力的な人材として評価されることもあります。20代で転職を検討している場合は、新卒採用・キャリア採用の両方を視野に入れて選考対策を進めるとよいでしょう。
出典:野村総合研究所(NRI)|FAQ
関連記事:第二新卒とはいつまでを指す?定義や転職市場での立ち位置を解説
30代の転職難易度
30代のNRIへの転職では、即戦力としての実力が問われます。選考においては、前職で培った専門性や実績を、コンサルタントとしてどう活かせるかを具体的に示さなければなりません。年齢が上がるほど求められる水準(専門性やマネジメントの実績など)も高くなるため、転職難易度は20代と比べて高いといえます。
同社は新卒社員の割合が多く、独自のカルチャーが根付いているため、候補者がスムーズに溶け込めるかどうかも採用担当者が懸念するポイントの一つです。前職でのやり方に固執せず、新しい環境に柔軟に適応する姿勢を示すことが、選考を通過する上で重要になります。
【キャリア別】野村総合研究所(NRI)の転職難易度
前職のキャリア別に、野村総合研究所への転職難易度と評価されるポイントを解説します。
事業会社からの転職難易度
事業会社からNRIへの転職は、職種や経験領域によって難易度が大きく変わります。経営企画やIT部門の出身者は、業界知識や事業戦略の立案プロセス、業務システムの要件定義に関する知見、社内外のステークホルダーとの折衝経験などをそのまま活かせるため、選考を有利に進められる可能性があります。
一方で、論理的思考力や仮説構築力、資料作成力、プレゼンテーション力といったコンサルティングに必要なスキルが不足している場合は、選考に向けて補強が必要です。
SIer・ITベンダーからの転職難易度
NRIの売上高の約9割はITソリューション事業が占めており、IT知識やシステム開発経験をもつ人材(SIer・ITベンダー出身者)は即戦力として評価されやすいでしょう。
ただし、コンサルティング部門への転職を志望する場合は、上流工程(要件定義、基本設計など)の経験が欠かせません。NRIのコンサルタントはシステム導入の構想段階からクライアントの経営課題に関与するため、下流工程のみの経験では選考通過は厳しくなります。上流経験が不足している場合は、ITソリューション部門のポジションも選択肢に入れるとよいでしょう。
コンサルティングファームからの転職難易度
コンサルティングファーム出身者は、論理的思考力、仮説構築力、プレゼンテーション力といったコンサルタントのコアスキルをすでに備えており、即戦力として高く評価される傾向があります。そのため、転職難易度は比較的低いといえるでしょう。
ただし、選考ではプロジェクト実績に加えて、同社への転職理由が深く掘り下げられます。「なぜ現職のファームではなくNRIなのか」を明確に説明できなければ、選考通過は難しくなるでしょう。
また、同社は「未来創発」の理念のもと、クライアントと長期的な信頼関係を築きながら社会課題の解決に取り組むスタイルが特徴です。外資系コンサルティングファームとは育成方針や評価制度が異なるため、独自のカルチャーを理解した上で志望動機を組み立てる必要があります。
野村総合研究所(NRI)に学歴フィルターはある?
NRIの中途採用において、明確な学歴フィルターは存在しないといえます。中途採用では学歴よりも論理的思考能力やコミュニケーション能力といったコンサルタントとしての基礎能力や、前職での実務経験・実績が重視される傾向があるためです。実際に、同社の募集要項においては「国内外の大学卒業以上」との記載はあるものの、それ以上の学歴に関する要件は設けられていません。
基本的には学歴だけを理由に機械的に足切りされることはないため、他の候補者との差別化につながる専門性や実績をアピールできれば、内定を獲得するチャンスは十分あります。
野村総合研究所(NRI)が転職市場で人気の理由
野村総合研究所が転職市場で高い人気を誇る理由を解説します。
社会的インパクトの大きいプロジェクトへの参画機会
NRIの顧客基盤は、日本を代表する各業界のリーディングカンパニーで構成されています。2025年3月期において、売上高10億円以上の顧客は112社に上り、野村證券、セブン‐イレブン・ジャパン、KDDI、味の素といった大手企業が名を連ねます。
顧客の経営課題を解決することが、そのまま業界・社会規模でのインパクトにつながる点は、NRIのコンサルタントならではのやりがいです。
出典:野村総合研究所(NRI)|事業概要
関連記事:野村総研(NRI)とは?事業内容・社風・働き方・年収を徹底解説
圧倒的な成長環境と充実の研修制度
NRIの経営戦略コンサルティング部門では、1年目からコンサルタントとして顧客に直接向き合います。研修後すぐにクライアントの経営層とのディスカッションやプレゼンテーションを担当し、2〜3年目でプロジェクトリーダーを任されるケースも珍しくありません。「他社では5年目以上のマネージャークラスが担うプロジェクトリーダーを、当社では2〜3年目から任される」とされています。
一方で、NRIには「5年10年かけて一人前のコンサルタントに」という中長期育成の方針があり、個人の挑戦を周囲がサポートする社風があります。失敗をしても上司がその場でフォローし、フィードバックを通じて成長を促す仕組みが整っているため、若手でもプレッシャーに押しつぶされることなく責任ある役割に挑戦することが可能です。
さらに、マルチアサイン(複数プロジェクトの同時担当)により、年間10本程度のプロジェクトを経験できる点もNRIの特徴です。多様な業界知識やスキルを短期間で習得できるでしょう。
安定した経営基盤と将来性
NRIは、東証プライム市場に上場しており、2025年3月期にはグループ連結売上高7,648億円、営業利益1,349億円、従業員数16,679名と安定した経営基盤を有しています。
以下の表が示す通り、直近5年間は増収増益を続けており、着実な成長を遂げていることがわかります。
| 年度 |
売上高 |
営業利益 |
| 2021年3月期 |
5,503億円 |
807億円 |
| 2022年3月期 |
6,116億円 |
1,062億円 |
| 2023年3月期 |
6,922億円 |
1,118億円 |
| 2024年3月期 |
7,366億円 |
1,204億円 |
| 2025年3月期 |
7,648億円 |
1,349億円 |
出典:野村総合研究所(NRI)|2025年3月期(第60期)有価証券報告書
NTTグループや日鉄ソリューションズといった同業他社(SI)と比較しても、一人当たりの生産性は突出して高く、今後も持続的な成長が期待されます。
業界トップクラスの報酬水準
NRIが人気を集める大きな理由の一つが、業界トップクラスの報酬水準です。2025年3月期の有価証券報告書によると、同社の平均年収は約1,322万円に達します。
他の大手シンクタンクやBIG4などの総合コンサルティングファームと比較しても、その高さは際立っています。
出典:野村総合研究所(NRI)|2025年3月期(第60期)有価証券報告書
出典:株式会社三菱総合研究所|2025年9月期(第56期)有価証券報告書
※他、タイグロンパートナーズ独自調査にて作成
高い専門性を身につけ、社会に貢献しながら、それに見合った高い報酬を得られることは、働く上で大きなモチベーションとなるでしょう。
関連記事:野村総合研究所(NRI)の平均年収は?年齢別の年収や高年収の理由を解説
野村総合研究所(NRI)への転職で評価されやすい人の特徴
野村総合研究所が求める人材像と、選考で評価されやすい人の特徴を解説します。
コンサルタントとしての基本的なスキルを有している
論理的思考力とコミュニケーション能力といったコンサルタントに必須のスキルが身についている人材は、高く評価される傾向があります。
限られた時間の中で複雑な経営課題を構造化し、実行可能な打ち手に落とし込むには、高い論理的思考力が必要です。クライアントが自覚していない潜在的な課題を引き出し、関係者の合意形成を図りながらプロジェクトを推進するためには、相手の本質的なニーズを見極め、議論を前に進めるコミュニケーション能力も必要となります。
顧客や社会の課題解決に対する意識が高い
NRIは、自社の利益追求だけでなく、顧客や社会全体の発展に貢献することを強く意識しているコンサルティングファームです。そのため、「自分のスキルアップのため」「高い年収を得るため」といった内向きの志向よりも、「顧客に喜んでほしい」「社会をより良くしたい」といったマインドをもっている人材は高く評価される傾向があります。
NRIが掲げる「未来創発」の理念を理解した上で、自身の経験との接点や同社で成し遂げたいことなどを熱意を持って語れるようにしておきましょう。
長期的なキャリアプランを描けている
NRIの選考では、2〜3年の腰かけではなく、長期的な視点でキャリアを築く意欲のある人材が評価されやすい傾向があります。
同社のコンサルタントには、専門性を深めながら自分なりのテーマを見つけ、それを軸に顧客や社会に価値を提供し続けることが期待されています。「NRIで何を成し遂げたいか」「5年後・10年後のキャリアは?」といった質問に対して具体的に回答できるよう準備しておきましょう。
野村総合研究所(NRI)の転職対策
野村総合研究所への転職を成功させるための具体的な対策を解説します。
中途採用の一般的な選考フロー
NRIの中途採用における一般的な選考フローは以下の通りです。
応募→書類選考・適性検査(一般的なSPI)→面接(複数回)→内定・採用条件提示
一次・二次面接では配属候補部署の管理職や人事担当者、最終面接では役員クラスや人事部長などが面接官となる傾向があります。
なお、選考フローは応募経路や募集ポジションによって変動する場合があります。
書類選考対策のポイント
NRIのような人気コンサルティングファームには応募者が殺到するため、書類選考の段階で不採用となるケースも少なくありません。面接に進むためにも、職務経歴書の完成度を高めておく必要があります。
過去の職務経歴や自己PRを記述する際には、「STARメソッド」を活用しましょう。Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の4つの要素で経験を整理するフレームワークを活用することで、どのような状況で、何を考え、どう行動し、どのような成果を出したのかを、採用担当者に論理的かつ具体的に伝えられます。
面接対策のポイント
面接では、コンサルタントとしての適性やカルチャーフィットが深掘りされます。特に、「なぜコンサルティング業界なのか?」「なぜ野村総合研究所なのか?」という問いに対して、一貫性のある論理で回答できるかが重要です。NRIの事業内容や強み、企業理念に対して理解を深めておきましょう。
部門によっては、ケース面接が実施される場合もあります。ケース面接では、「ある企業のデジタル戦略をどう改善するか」「特定の市場規模を推定せよ」といった実践的な課題が出題され、論理的思考力や仮説構築力が試されます。解法を暗記するだけでは通用しないため、日頃から物事を構造的に考える習慣を身に付けておくことが重要です。
関連記事:コンサル転職の鬼門「ケース面接」とは?評価のポイントや攻略法を紹介
コンサルティングファームへの転職は経験・実績豊富な転職エージェントに相談
野村総合研究所のような難関コンサルティングファームへの転職を成功させるためには、書類選考や面接において、多数の候補者の中から自身を差別化する必要があります。しかしコンサルティング未経験者が、多忙な中で内定獲得につながるような情報収集や書類作成、面接対策を行うのは難しいでしょう。
そこで活用したいのが、コンサルティングファームへの転職支援実績が豊富な転職エージェントです。業界に精通した転職エージェントであれば、職務経歴を具体化する作業や、面接における各ファームの求める人材像を意識した回答の組み立てなど、効果的な対策ができます。
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