40代・未経験からでも、コンサルティングファームへの転職は可能です。
ただし、20代・30代のようにポテンシャルを評価される採用とは違い、40代には「専門分野のプロ」としての業界知見や業務経験が求められます。加えて、自分の経験が活きるコンサルティングファームや業界を見極められるかどうかが、転職の成否を分けます。
40代のコンサル転職で押さえておきたいポイントは、以下の通りです。
- 評価されるのは「専門分野のプロ」としての経験
- コンサルを発注していた側の部署や技術職は有利
- 製造・金融・通信は採用ニーズが高い
- 入社時はマネージャー相当以上が多く、年収は上がる可能性が高い
今回、タイグロンパートナーズのコンサルタントである並木と菊池に話を聞きました。並木はメーカーで10年ほど製品開発・研究開発に携わったのち転職エージェントに転身し、現在はコンサル・製造業・SIer領域を中心に転職支援を行っています。菊池は大手日系コンサルティングファームで営業や採用・人事を担当し、BIG4の採用支援を経て、現在はコンサルティングファームへの転職支援を行っています。
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コンサル未経験から60%以上が大手ファームに内定
未経験コンサル転職の成否は能力の差ではなく
『準備』と『情報』の差にあります。
業界特有の選考基準を知らないまま
転職活動をしてもうまくいきません。
タイグロンパートナーズでは、専門コンサルタントが応募先選定から選考対策・年収交渉まで伴走します。
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40代・未経験でもコンサル転職は可能だが、求められるスキルが変わる
「コンサルへの転職は30歳まで」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、40代・未経験からのコンサル転職は十分に可能です。タイグロンパートナーズでも、直近で40代の方のコンサル転職を複数ご支援しています。
ただし、20代・30代と比べると求められるスキルは変わります。重視したいのは、どの業界に強いのか、どのようなサービスが得意なのかといったコンサルティングファームごとの「カラー」と、自分の経験との親和性です。
40代の転職では、規模は小さくても特定の業界に特化しているコンサルティングファームや、大手のなかでもいま特定の業界に力を入れているところに、自分のスキルが合致するかどうかが非常に重要です。逆に、経験を活かせる部門がなければ難易度は上がり、金融業界出身の人がコンサルに入ってメーカーを支援するケースや、メーカー出身の人が金融業界を支援するケースは、なかなかハードルが高くなります。
40代のコンサル転職で評価されるのは「専門分野のプロ」としての経験
40代のコンサル転職では、面接に呼ばれるかどうかという観点で、専門分野のプロフェッショナルであることが非常に大事です。人柄ももちろん大事ですが、地頭などのポテンシャルが重視されやすい20代・30代の未経験採用とは、評価の軸が異なります。
入社後にメインになりやすいのは、業界知見を活かしたPMO(プロジェクトの推進を管理・支援する役割)系の仕事です。業界をクライアントよりも詳しく知っている可能性がある人が担うPMOは、コンサルしか経験してこなかった人が担うのとは重みがまったく違います。
詳しさは「粒度」を意識して伝える
ただし、詳しさをアピールすればよいわけではなく、伝えるときの粒度が非常に大事です。コンサルとして問われるのは業界の知見をどうビジネスにつなげるかであり、小さな話を細かく語っても評価にはつながりにくいためです。
- NG:担当してきた業務の細部を、そのまま細かく説明し続ける
- OK:自分の知見がクライアントのどのような課題に活かせるのかという観点で、要点を絞って伝える
ITの知見やマネジメント経験は必須ではない
最近のコンサル案件はDXの流れを汲むものが多いものの、未経験の方が入社時点でデジタルの知見を持っている必要はありません。むしろ分かる人のほうが少なく、コンサルティングファームにはIT系の知識を持つ人がたくさんいます。IT系の人ができない業務の知見を自分が担い、ITの部分は任せるという協力の姿勢を持てれば、未経験でも十分に活躍できるでしょう。
生産管理や技術職の方は、社内のITシステムを使ったことはあっても作ったことはないのが普通ですが、作った経験がなくても問題ありません。DXやAIを業務にどう落とし込むかには、ITの専門家ではなく、システムを実際に使う人たちが実感している「使いにくかった点」や「こうなればいいのにと感じていた点」についての知見が必要だからです。
マネジメント経験は、パートナーを頂点とするピラミッド型の組織が多いコンサルティングファームでは昇進に必要になるため、あるに越したことはありません。ただ実際には、面接で「部下は何人いたのか」といった点はあまり問われない傾向にあります。コンサルティングファームには専門職のポジションもありますが、マネジメントをしない理由の伝え方には注意が必要です。
- NG:「マネジメントをしたくないので、管理職にはなりたくない」
- OK:「お客様への価値貢献に、徹底的にこだわりたい」
OK例のように伝えれば、専門職という別のルートが開ける可能性があります。問われるのは、自分の専門領域は何か、これまで何に取り組んできたのかを話せるかどうかです。
40代でコンサル転職しやすい職種・部署と、厳しい職種
40代のコンサル転職でニーズが高いのは、技術職や経営企画、コンサルを発注していた側の部署の経験者です。一方で、40代の営業職は、動画を公開した2026年6月時点ではやや厳しい面があります。
技術職・経営企画・サプライチェーン管理の経験者はニーズが高い
実際にご支援した方には、機械系の技術職を長く担当してきた方や、経営企画のような部署にいた方がいます。技術職では設計開発、生産技術、品質保証の方などへのニーズも高まっており、文系寄りの職種では、サプライチェーンマネジメントもコンサルのプロジェクトで活躍しやすい領域です。
技術職へのニーズが高まっている背景には、DXの定着をめぐる課題もあります。並木は事業会社の方から「数年前にコンサルの支援を受けたが、結果として何も変わらなかった」という声をたびたび聞いており、原因は支援する側がお客様の内部をどこまで理解していたかにあると見ています。導入したものを使いこなせていない企業の支援には、内部事情を1伝えれば10を汲み取ってくれるような、支援先の業界に非常に詳しい人が求められています。
コンサルを発注していた側の部署は可能性が高い
40代の転職で見られるのは、経営企画や事業企画、新規事業を立ち上げるビジネスイノベーション系の部署、DXの流れでいえばデジタル戦略部やIT企画部といった部署にいたかどうかです。
さらに広げると、顧客としてコンサルを使っていた部署の人は、可能性が高いといえます。コンサルに依頼していた人は、コンサルがどうやって仕事を受注するのか、プロジェクトでどう動くのかを分かっているため、「コンサルティングファームに入っても、すぐに動き方が分かるだろう」という評価につながりやすいのです。
40代の営業職はやや厳しく、役職は「お客様から見てどうか」が物差し
40代の営業職が厳しいのは、大企業では自社の営業部隊をしっかり育成しているためです。営業改革にあたって、外部から営業に強い人をいきなり招くという話はあまり聞かれません。
役職については、「何歳までに何の役職」という明確な基準はありません。ただ、お客様の立場からすると、役職がついている方や名の知れた企業に勤めている方のほうが話を聞きたくなるもので、「お客様から見てどうか」が1つの物差しになります。
狙い目は製造・金融・通信業界、製薬・医療機器は強いコンサルティングファームを狙う
採用ニーズが高いのは、コンサルがよく入り込んでいる業界です。大きなところでは製造業界と金融業界、通信業界が挙げられます。
製造業ではスマートファクトリー(工場のデジタル化)やものづくりのDX化、金融業界では高度なアンチマネーロンダリング(資金洗浄対策)への対応などがコンサルの主なテーマです。ビジネスモデルとして構造的な変革を迫られている業界ほどコンサルを使うニーズが高く、採用の可能性も比較的高い傾向にあります。
直近でご支援した40代の方も、出身は大手製造業や金融機関、珍しいところではメディア系でした。期待される役割は、製造業出身なら類似企業のものづくり改革、金融機関出身ならDX推進の支援です。メディア系では、企業のUI/UX改革へのニーズが高まるなか、クライアントのクリエイティブ領域を支援してきた経験にもニーズがあります。
製薬や医療機器の業界では特定のコンサルティングファームが非常に強いため、同業界の出身者は、コンサルティングファームを広く検討するよりも、製薬・医療機器に強いところをピンポイントで狙うべきです。業界ごとの勢力図によっては、未経験でも狙えるコンサルティングファームもあります。
40代のコンサル転職の選考通過率と、合格する人の特徴
40代の選考は決して誰もが合格できるわけではありませんが、要件に合う人は着実に合格できます。以前は厳しい戦いになることも多かったものの、直近では合格すると見込んだ方が、見込みどおり内定まで進んでいます。
タイグロンパートナーズの体感値ではありますが、応募から内定まで進む方は2〜3割ほどです。さらに、合格すると見込んだ方に絞って支援した場合は、半数を超える感覚があります。
合格する人は「スキルの尖り」と「サービス提供者へのマインドチェンジ」を持っている
合格する人の特徴は、スキルの尖りがあること、そしてサービスを提供する側へのマインドチェンジができることです。
コンサルを依頼する側の事業会社と、サービスを提供する側のコンサルティングファームの間には、小さくないギャップがあります。製品には必ずスペックがありますが、サービス業においてお客様が喜ぶための「スペック」は曖昧です。
曖昧なものを察する力、何を提供すべきかを考える力、そして実行する力がなければ、コンサルの仕事はなかなか難しくなります。
タイグロンパートナーズでは、コンサルティングファームから届く、いま盛り上がっている案件や足りない人材についての声に合致しているかも、大きな判断材料にしています。たとえばグローバル拠点の多い製造系企業のスマートファクトリー案件なら、海外赴任の経験がある方が適任です。
最も落ちやすいのは一次面接で、見られるのは人柄とスキル
選考で最も落ちやすいのは、書類ではなく一次面接です。書類だけでは判断しきれずに「一度会ってみよう」となるケースは多く、一次面接で本格的にふるいにかけられるためです。一方で、一次面接を通過すれば、内定まで進める可能性は高いといえます。
菊池は、一次面接で見られるのは大きく人柄とスキルだと考えています。人柄の面では、サービス提供者へのマインドチェンジができるかどうかに加えて、協力体制を築けるかどうかもしっかり見られます。
- NG:「自分は専門分野のプロだから、得意な案件ばかり任せてほしい」
- OK:得意分野を軸にしながらも、ほかの案件にも前向きに協力する姿勢を示す
得意な案件ばかりを求める人は、コンサルティングファームにとって心強い一方で、ほかの案件で力を借りたいときにどうするのかという不安が残ります。スキルの面では、応募先のコンサルティングファームが担う業界や、いままさに支援している領域との親和性が大きく見られます。
40代のコンサル転職で年収はどう変わる?
40代でコンサルに転職した場合、年収は上がる可能性が高いといえます。40代の方はもともとの年収が高いことも多いですが、そこからさらに100万円以上上がるケースは珍しくなく、なかには200万〜300万円上がるケースもあります。
もともと1,000万円台後半の年収だった方に、2,000万円前後の提示が出た例もあります。
40代のコンサル転職は、自分の経験が活きる先を知ることから
40代のコンサル転職の第一歩は、自分の経験が活きる先を知ることです。求人の有無や、どのコンサルティングファームが何を強化しているのか、自分の経験が活きるのかは外からは見えにくく、やみくもに応募しても、応募先に経験を活かせる部門がないことも十分あり得ます。ご支援した方からは「まさか自分がコンサルに行くとは思わなかった」という声をいただくことも多く、話をしてみることで見えてくる選択肢もあります。
コンサル業界のお客様は、いま自分がいる業界そのものであることも少なくありません。培ってきた経験を活かしながら業界を盛り上げられるのが、40代でコンサルへ転職する大きな魅力です。
まとめ
40代・未経験でも、コンサル転職は可能です。ただし20代・30代とは求められるものが異なり、「専門分野のプロ」としての経験と、自分の経験が活きるコンサルティングファームや業界を見極めることが欠かせません。
- 評価の軸は業界知見と業務経験で、ITの知見やマネジメント経験は必須ではない
- コンサルを発注していた側の部署や技術職は有利で、40代の営業職はやや厳しい
- 製造・金融・通信は採用ニーズが高く、製薬・医療機器は強いコンサルティングファームをピンポイントで狙う
- 入社時はマネージャー相当以上が多く、年収は上がる可能性が高い
タイグロンパートナーズでは、40代の方のコンサル転職についても、情報収集の段階からご相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。
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